自身売買
そして僕の体は何かに引っ張られるように移動した。
これが召喚なのか。
いやまて、僕は召喚されたらどうなる?死ぬんじゃないのか?
この体で現実に投げ出されたら内臓も手足もなくあるのは脳とそれを覆う骨 ・・・
これは一瞬で死ぬ。
どうする?どうすれば?
こんな体になって、母親の記憶まで支払ったのに死んでたまるか!
母の記憶。復讐に関しない記憶。母との楽しかった記憶や嬉しかった記憶はもう僕には存在しなくなっていた。あるのは母とともに歩く辛い日々。
この思いをもったまま死ぬのか?得た力を使わずに?
・・・・死ねない。何か何かあるはずだ。・・・たしか取得たちからは「自身売買」
すると
頭に自身売買通りいう文字と共に能力の使い方うかんだ・・・
どうやらこの能力は、名前の通り買う事が出来るようだ。
自分の身体の「臓器売買」
そしてより多くの対価を支払い身体を作り変える「自身改臓」
この2つの能力があるようだ。
しかし今は、それを使おうすると。
「現在資産、無し。よって売買不成立。」
「現在資産、無し。よって売買不成立。」
「現在資産、無し。よって売買不成立。」
何度やっても同じことだった。
まだだ!まだ!!あるはずだ。
まだ支払えるものが!
すると
〈ルーフに召喚されます。ルーフのシステム、ステータスが与えられます。〉
〈error error error、不完全か肉体の為、肉体より予想される不完全なステータス値が設定ます。〉
と、介入があった。と同時に「自身売買」にも変化があった。
「現在の資産、魔力:150 」
なんだ?ステータス?魔力、てなんだ。
と僕が魔力へ意識を向けると。
「魔力値:150知力値70を確認。売買を開始します。現在の売買可能な身体は記録無しの為、記憶上高石 悠の身体のみです。」
これで体が手に入るのか?
何も考えず選択すると。
「高石 悠の身体を買取。資産が足りません。腕の買取、、、成功。」
すると僕の身体に腕の感触が戻ってきた。
「資産:筋力値 50の追加を確認。高石 悠の身体を買取。資産が足りません。脚のみの買取、、、成功。」
そしてそれから僕は、身体を構築するたびに追加された俊敏値、耐久値、体力値全てを売り払い元の身体を手に入れた。
「やっと痛みがなくなったか。
異世界か、そこに理不尽があるのならもう僕は間違えない・・・正解(復讐)を生きていく。」
〈女神からの介入を受けました。女神の加護が与えられます。女神からスキルが与えられます。〉
〈女神からの契りを確認。□□□(悠)の影響で強制的契約等は破棄されます。
女神の加護の拒絶を確認。女神のスキルの拒絶確認。〉
〈加護の拒絶の為 異世界 の職業破棄 。神との契約破棄、職業破棄、システム介入不可を確認。原因不明により、女神の恩恵は与えられません。〉
〈女神の称号の拒絶により新たな称号を取得しました。〉
〈□□□(悠)が決定いたしました。
「契約書(悠)。この力が刻まれます。〉
そして僕は硬い石の床に落とされた。
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