ここから完全に違う話になる話し
健司の真実を知ってからというもの僕は何かと健司に呼び出されるようになった。
今までは気づいていなかったが、健司は学校では結構有名らしく
不良ではないがちょっとアウトローな感じで、でも誰にでもフレンドリー
という男からも女からも人気ある立場の様だ。
そしてそんな奴が裏から表から俺の学園生活を壊して行ったんだ。・・・
始まりは、僕の過去を 借金のこと 母さんのこと そしていじめられていた事を暴露された。最初はその事で僕にやさしく接してくれる人や力になると言ってくれる人がいた。
だがそこから徐々に徐々に過激になって行くいじめを止めることは出来なかった。
昼休みはいつものように 殴られていた。名前も知らない奴に 何が面白いのかぼろぼろの僕を見て 笑っていた 息を切らしながら 変な技名を叫んでいた。
今となってはこの時の事なんかどうでもいい。
そしてそんな時には、必ず健司が来た
「よう~悠~元気か~」
僕は、にらむ、口答えした時は歯を折られたれた 無視をしたら反応するまで蹴られ殴られた。
だからにらむしか出来ないのだ
「あれ~まだまだ元気だね~じゃあさ~今日はみんなで五目並べでもしようと思ってさ~ 悠~手伝ってくれるよね~」
そして健司が取り出したのはボールペンと二種類の色の付いた押しピンだった
「じゃあ~紙~?紙がないな~悠~?・・・背中、貸してくれる?」
そして健司は俺を押さえ付けさせると、制服を脱がし僕の背中にボールペンを突きたてた。
それから1マス1マスゆっくりとマス目を書き始めた
「アアァガッ!!!ああぁ イッダい!痛い!痛いィーーーー!!! 」
「ようやくしゃべったね~でもさ~うるさくしちゃだめだよ~」
「ハガッ!」
そう言って健司は僕の頭を地面に押し付ける、口に土を詰め込んンだ
「はい静かにね~ まだ準備してるだけだから~」
そしてようやく書き終えたようで健司は笑いながら言った
「さっ! ゲームしようぜ~」
そこからは想像できた僕の背中のマスに押しピンを差し五目並べをするのだろう
僕は声を出さなかった声を出せば喜ぶのはこいつらだからだ
何度も何度も差してわ抜かれが繰り返された
それが何日も続いた傷口は腫れ 菌が入ったのか熱が出てうなされる日もあった。
そんな中で僕はだんだんと 健司をにらむことすらできなくなっていった。
あの押しピンがいつ自分の目につきたてられるかわからない、取り返しのつかない傷を負わされるかもしれない。おびえるように僕は段々と行動が、感情がとれなくなっていった。
(健司の思いどうりになっている?わかっているさ、わかっているけどどうしようもない、どうしようもないんだよ・・・。)
その日から僕は、抵抗をやめた。
そんな日が続いて入学してから一年がたったのだ 何をされても抵抗せずに受け入れていた
ただ頭の中だけでは 恨みつらみを吐き出し続けた。
全てを奪いたい 全てを壊したい
こいつらを糧に生きていく、そんな存在になりたい。
そんな力が僕は欲しい。
壊れてしまいそうな自分が 憎しみと憧れをもって願い続けた。
それから期待もなにもしていない二年に上がって、何の変化もなく
そんな毎日に現実感が無くなって行ったんだ
(力が欲しいな)
そんな、頭がおかしくなっていった僕はいつもの現実逃避をしていた
(奴らを苦しめる力ってなんだ?あの、借金取りが持っていた力って何だ?たかが紙切れ一枚だ、それが力?
一枚、カミ切れの力、かみのちから、・・・・
そうだ!アハハハハハ、僕が、『契約書』を作ればいい ハハハハハ
僕だけが使える 僕だけの 『契約書』 他者からすべてを吸い尽くす契約僕へと流し込む契約そんな『契約書』力 時間 その他のあらゆるものを徴収する僕の『契約書』
『契約書』それが僕が作り出す力!! そう神の力だ!!アハハハハハ。)
と、そんな壊れかけな思考に沈んでいると。
周囲が急に真っ暗になり完全に視界が無くなった
「なっ!!どっ
『こんなものか・・・・壊れてはくれませんでしたか。・・・いえそれ以下の結果ですね。これではすべて他人任せじゃないですか。拉致監禁、解剖、拷問。死体の二、三個生産する。せめて暴行事件、強姦致傷、殺人未遂そのくらいの結果、自らの行動を残してほしかった。ハァ~』
と僕のことばを遮り落胆する声が聞こえて来た。
だがその声の出所は分からない。まるで地面から響いているような、後ろから話しかけられているような。いや、自分の中から発せられているようなそんな気持ちの悪い違和感のあるものだった。
『ああ、心配いりませんよ。 時間は止めてありますから。
しかしよりにも寄って自らの拠り所、助けを求める対象、弱者である自分からの逃げ道、解決する為の力を全てアレ、空白 白紙にし、ましてや憧れるとは。これでは私自身がこれ以上追いつめたとしても無意味・・・いえ逆効果と言う事になってしまうじゃないですか。』
その声は、まるですぐ近くで僕を観察し僕の隠している何かを見つけ出そうとするような。周囲からの差すようないくつもの視線がこちらの反応をうかがうようなそんなセリフ。
『全くまるで ・・・・ これでは、私の意図に気づいているような。
そんな対処方法でこの結果となった訳ですか。・・・まあ思う所は多々ありますが作為でも偶然でも結果、私は貴方を壊しきれなかった。結果が出せずに失敗、手詰まり、時間切れ、役不足決定です。こんな愚痴でも言わないとやってられないぐらいの落胆ですよ。まあどうせ貴方はここでの私の言葉は忘れてしまうのでいいのですがね。ではこの景品渡して終了ですね。一応は勝者となった訳ですから。・・・・・・
フゥ、最後に望みをかけて。私は計画道理あの世界の破滅と破壊を期待しておます。
貴方か憧れた、私の(・・)力どのように使用するのか楽しみにしていますよ。』
その言葉を最後に声がやむ。
すると頭の中で先ほどの言葉が脈絡なく何度も反響しながら繰り返し流れ出す。しかもそれは徐々に徐々に音量が小さくなっているようだった。
・・・・・・・・・・・・・・・
そして何も聞こえなくなったと同時に僕はその内容を忘れてしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・
あの聞き覚えのある声が誰のものだったのかも・・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そして次に頭の中で流れて来た声は先ほどと全く別の機械の様な音声だった。
〈「 」からの干渉により白紙の契約書が授けられました。〉
〈白紙の契約書の能力で即時適応が開始されます。意思を確認しました〉
〈白紙の契約書が・・・□□□(悠)に変化しました。〉
そして音声が流れる。
<今現在所持している財産を支払い、能力を解放されます。支払う物を現在もっている物から選択してください・・・・・>
「これは一体?ここは何処だ?なぜ何も見えない?」
<今現在所持している財産を支払い、能力を解放されます。支払う物を現在もっている物から選択してください・・・・・>
<今現在所持している財産を支払い、能力を解放されます。支払う物を現在もっている物から選択してください・・・・・>
<今現在所持している財産を支払い、能力を解放されます。支払う物を現在もっている物から選択してください・・・・・>
僕の言葉に返すようにまた同じ言葉が流れる。真っ暗な空間にポツンの自分だけが浮かんでいるそんな状況。
そして急に目の前の真っ暗な空間にリストが現れた。
消しゴム 1 []
シャーペン 3(セット) []
各種ボールペン 4(セット)[]
靴 1 []
各種教科書 6(セット) []
各種ノート 6(セット) []
ハンカチ 1 []
財布 1 []
カバン 1 []
→
と、僕が学校に持って来た所持品が書かれていた。
「これを支払えばいいのか?」
そして僕は支払いをしようとした瞬間、所持品の横にある□にチェックが入った。
するとさっきまで履いていた靴や靴下が脱げ、消えてしまった。
<所持品の支払いを確認・・・・・所持品の本体含め所有権もすべて支払いに回されます。>
するとリストのページがめくれ次のページに変わった。
紙幣 2 (セット) []
貨幣 9 (セット) []
→
「ふっ。セットっていうのは全部まとめてって意味か。バラではだめなのか」
僕は、この状況に慣れ始めていた。こんな訳のわからない物が目の前に現れて訳のわからない声が聞こえ、訳のわからない空間に居る。
「夢なのか?これは・・・」
返答は無い。そして□にチェックが入ると
〈□□□(悠)の能力、「契約書作成」の能力が解放されました。〉
そして新たなページに変わる。
僕は、いつもなら見逃せない言葉だったが、そんなものは次のページに記載された文字を見てふっ飛んだ。
そこには。
葉山健司 1[]
と書かれていたからだ。・・・