聞かずべからず。
カトラスは、ブログや小説といった文章書くのが好きなのですね。そもそも、京都出身の自分が、FM岩手モコ夜で日記読んでもらってるのも、某小説投稿サイトでパーソナリティーされてる風海南都さんことモコさんに見つけてもらったのがきっかけだったりするのですよ。まぁ、知り合った細かい経緯などは、また機会があればブログに書きますけど、とにかく暇な時間がある時は文章書いてるのですね。
それで、ブログやら小説書いてると、誰かに読んでもらって感想はどうなの? って気になるところですわ。とはいっても、感想なんてブログはともかくとして、オナニーみたいな内容の創作小説みたいなものには、よほどの人気ジャンル(ラノベ異世界ファンタジー)や人気作家さんでない限りもらえるものではありません。それこそ、某サイトの感想覧をにらめっこしても時間の無駄ってくらい何も起こりませんわ(笑)でも、この世界、誰かに読んでもらって感想もらっていくのが一番の上達の近道なんですよ。じゃ、書いても感想もらえないけど、感想欲しい場合どうしたらいいの? ってことになるじゃないの。そこで、カトラスは読んで感想もらえないないなら、強制的に読んでもらって感想聞けばいいじゃないのって事に行きついたのであります(汗)。ちょっと強制ってところが違うような気もしますが、誰も感想くれないから妥協するしかないじゃないですかね。ということで、まずは身近な嫁さんからチャレンジしてみました。
嫁さんがゴロゴロしている暇そうな時間を見計らって「なぁなぁ、ホラー小説書いてみたのやけど、ちょっと読んでくれへん。携帯で読めるし……」嫁さんは「はぁ、お化けみたい顔して何言うてんの? 今忙しいから、また今度にして」と携帯ゲームしてるぐらい暇そうなのに、まったく興味なしですわ。仕方ないので物で釣ってみます。「読んでくれたら、コンビニの高級アイス買ってくるから、ちょっとでいいから読んでよ」嫁さんは、「ハーゲンダッツやでー」と言って携帯を取って数秒で「あかん、目がチカチカするからアンタが読んで、聞いとくわ」とのこと。仕方がないので朗読することにしますと、今度は「あんた、滑舌悪くて、よく噛むから何言うてるかわからんわ」です(涙) それでも、感想欲しいので、ゆっくりと噛まないように読んできかせると、「ふーん、いいんやない。あんまりホラーわからんけど」と高級アイスを与えるには損をしたような気分になる感想ですわ。それでも「さっきの、もうちょっと何かないの?」と美味しそうににアイスほうばってる嫁に聞くと「だから、あたしは怖い話とかすかんねん。今度、ニャンがそういうの好きやから、あんたの小説勧めとくから、どっかいって」との返事であります(汗) それでも、ニャン(嫁さんの友達で、本が大好きなアラサ―で立ち読み古本店で何時間も本を漁っていられる強者でございます)という家族以外の者に読んでもらえるチャンスが訪れたので良しとしました。
続きまして、次なるターゲットは会社の後輩であります。
会社の昼休みに、西山という20代前半の男性社員に声をかけてみます。
「実はなぁー、俺小説書くのに目覚めたから、おまえ、ちょっと読んで感想くれー。10分ぐらいで読めるから」
西山は「えーまじっすか! すげーっすね。ぜひぜひ、読ませてください」とかなりの食いつきを見せてくれました。すかさず、携帯を渡すと黙々と読み始めてくれました。
ほどなくして、携帯を返す西山。
「どうやった?」と緊張しながら聞くと。
「いやぁーめっちゃ面白かったですわ。先輩、文才ありますわ。また書かれたら読ませてくださいよ。いやいや良かった」とのこと。その西山の感想聞いて、思わずガッツポーズですわ。やはり、持つべきものは頼りになる後輩ってものです。よし、また読ませてくれといってるので、これからは西山に読ませて感想聞くことにしようと思ったのです。その日を境にして、新作書くたびに西山に読ませていったのですね。結果は「いやぁ、面白かったです」とか「よく考えつきますね、才能ありますわ」とか歯の浮くようなことばかり言ってくれます。ただ、西山の言うことはいつも抽象的なことばかりでして、感想を求めるものとしては、贅沢なのですが、具体的な感想なるものが欲しくなってくるのですね。ですから、「面白かった」と西山が言ってくれた後に、話のどのあたりが面白かったのか聞いてみたのです。すると、「いやぁ、あの主人公が……」と、なんかもごもごして、こっちの言葉を待つような感じで、こっちが「真由美が」と登場人物の名前を言うと「あ、その真由美ですわ。そこがいいのですよ」とか、なんか的を得ない返答ばかりなんですね。それで、こいつ本当にカトラスの小説読んでいるのか? という疑いが生じてきたのですわ(汗)一度疑いが出ると、西山が携帯を返す時間があまりにも早い、こいつはなんちゅう速読なんだとか腑に落ちない部分なんかも思い当たるわけなのです。 そこで、疑念を払拭するためにも、西山が、本当に読んでるかどうか確認することにしたのですわ。「どうや、今回の恋愛小説どうやった?」と本当はホラー小説なのに、カマをかけて西山に聞いてみました。すると、西山は「いや、ラブラブっすね。まったくもってメルヘンでした」とのことですわ(涙) 完全に西山はアウトですわ。こいつはずっと、カトラスのご機嫌を損なわないために読んでもいない小説に適当な事を言っていたのであります。
「おい、西山、おまえが読んだのはホラーであって恋愛要素なんか一切ないぞーどういうことやねん?」と腹が立つので問い詰めてやったのです。すると、バツの悪そうな顔をして西山はうつむいたまま何も言いません。「おまえ、ほんまにウソつきやなー」とさらに追い込みをかけてやりました。すると、西山から信じられない言葉が飛び出しました。「だって、先輩の小説、ぶっちゃけ、全然おもしろくないのですわ。でも正直に言うと今みたいにブチ切れるやないですか」とまさかの逆切れ状態であります(涙)「あぁ、こいつも使えんわ」と思って、もう西山に読ませるのは止めにしました。まぁ、もともと西山は小説とか読むのには向いてない体育会系脳(西山は会社のサッカー部に所属)なので、カトラスの小説そのものを理解できないのだと、その時は自分を説得いたしました。だって、自分は自作小説に関しては絶対の自信があったからなのです。ということで、最後の砦である、嫁さんの友達であるニャンの感想に大いに期待を持ったのですわ。ニャンは嫁さんやアホの西山と違って、元から本が大好きな方であります。その分、目が肥えているので辛辣な感想が来るかもですが、それはそれで、小説家たるもの批評をうけてなんぼの存在であります。「よし、ニャンよ、俺を叩いてくれー」とばかりに願ったのです。そして、嫁さんにことあるごとに、「ニャン読んでくれたか?」って聞いてみました。「いや、まだ読んでないみたい、いちおうサイトは教えておいたから」とのこと。そういう問答を何回か繰り返したある日のこと。嫁さんに「ニャン、なんか言ってなかったか?」と聞くと、「うん、言ってたよ、なんか、あのサイトただで読めるし、むっちゃ気にいってるみたい」とのこと。いやいや、小説投稿サイトのことはどうでもいいのだよ。肝心なのはカトラスの作品なので「ほんで、俺のは」と嫁さんに聞くと、「はぁ、ニャンはあんたの小説なんて読んでないって言ってたわ。なんか風海なんちゃらのラズベリードラゴンがいい」って言ってたわ。とのことであります。
ということで、ろくでもない落ちがついたところで、今回はこのへんでー ほんま凹むわーー