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ビッチ猫。

 休みの日に寝ていたら、下の娘のレイアが布団の上に乗っかってきて「ニャーニャー」と煩いものを枕元に置いたのですわ。何事じゃと思い、音のする方に目をやるとダンボールの箱の中に入ってる子猫が3匹泣いてるのよ。「なぁ、お父ちゃん、ミューの子供やねん、飼ってええやろー」と子猫以上に泣きついてくるのですわ(汗) 娘の言ってるミューってのは繁殖期になるたびにエロAVに出てくる淫乱女みたいな「フギャー、ニャーギョー」と外で泣き喚いてる雌猫なのですわ。それで雄猫と交尾をしては腹ふくらましては餌を求めに家にやってくるビッチ猫なのであります。しかも、このビッチ猫、子供を産むのはいいけど、子育ては一切しないネグレストキャットでして、このビッチ猫の子供は食事を与えられないので餓死してしまい軒下なのでミイラになっているのであります(汗)

 そういった事情もあって飼ってやりたいの山々なのですが、やはり生き物を飼うのは抵抗があります。それに我が家ではカトラスに決定権などありません。決定権を持ってるのは嫁さんなのであります。なので、「お母さんは飼っていいと言ってるのか?」と聞くと「お父さんと一緒に面倒見てやるのやったらいいと言ってる」とのこと。なんや、俺に丸投げやんけと思ったのですが、かわいい娘のお願いを無下に断ることなど出来るはずもなく、しぶしぶ子猫を飼うことにしたのです。

 しかし、嫁さんの言うところの面倒を見るってのは、娘の困ってることを助けてやることです。つまり餌代はカトラスのポケットマネーで賄えってことですわ(涙)

 ってことで、早速ホームセンターのペットコーナーで24缶入りのミルク購入しました。それで軽く5000円近くの出費であります。もうちょい大きくなってきたら牛乳とかで代用できるかもですが、なにぶん最初は食あたりで死んだら、一生娘に恨まれそうなのでペット係の店員のいいなりの物を買った次第であります。帰宅するなり娘にミルクだけ渡してやると、嫁さん出てきて娘と楽しそうに子猫に飲ませていました(そういう時だけ出てくる嫁)。

 結局、俺は餌の調達要員のためだけにいるのだなと思っていたら、餌代以上にろくでもない事が待っていました。それは、次の日の晩の出来事です。部屋でテレビ見てたら、嫁さんがいきなり「ちょっとこい」と子猫のとこに連れていくのです。「何やねん?」と見ていたテレビの邪魔されたのでけんか腰で聞くと、「子猫がミルク飲まへんねん」とのことですわ。ほんで、「どうすんねん?」って聞くと、「この子らお腹パンパンにはってるみたいやねん。だからうんちさせなあかんのよ。ほっといたら腸閉塞なって死によるねん。だから、あんたの出番なんや」とストロー渡されたのです。嫁さんのネットで調べた話によると、子猫ってのはうんちの仕方がわからないらしく、本来は親猫が子猫の肛門をペロペロなめて刺激を与えて排泄をうながすのだそうです。

 嫁さんのその話を聞いて嫌な予感がします。なんとなく、ストロー渡されたのでやらされる任務は薄々気づくのですが、いちおう思ってるの違うことならラッキーなので嫁さんにお伺いしますと……。

「そうや、あんたがそのストローで刺激与えてやるんや」ですわ。嫌なので黙っていたら、「別に直接舐めたってもいいでー」と、とんでもない提案されますわ。ちなみに、動物病院連れていくってのもあるのですが、ペットは保険がきかないので軽く諭吉が飛ぶそうです。勿論、面倒見ることになってるカトラスが医者代を払わないといけないことになるので、ストローでうんち誘発作戦を決行するしかありません(泣)

 そういったわけで、お食事中の方には申し訳ないですが「フーフー」とストローで吹かせていただきましたよ(涙) 結果、3匹の命を救えた代償にカトラスの鼻は数日間取れない匂いに悩まされたのでありました。 

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