修羅場は突然やってくる。
先日の事なんですけどね。
嫁さん、その日は何があったのか知らないですけど、ご機嫌だったのですよ。なんか、頼んでもいないのに肩とか揉んでくれたりしましてね。とっても気持ち悪かったです。
えてして、こういういつもしてくれない事がある時はたいてい頼みごとがあると踏みつつ、肩を揉んでもらっていました。
そしたら、案の定に肩を肘でグリグリしてもらってる時にお願い事を切り出されてきました。
「あんなぁ、最近パソコンの調子が悪いねんかぁ」
新しいパソコンでも買うと言い出すのかとドキドキしながら聞いていましたら、どうも違う感じです。
「なんか、突然にネット回線切れるし、たぶんネット接続の調子が悪いと思うねん。あとで暇な時でいいので見てくれへんか」
まぁ、いつも暇なカトラスなので、すぐに見てやることにしました。
うーん。確かに嫁さんの言うようにネットを見ていたら、突然、サーバーエラーなるものが発生してネット回線が落ちるみたいです。
その状態を確認して、すぐにプロバイダーに聞いたらなんとかなるような気がしました。ですので、嫁さんに「明日、仕事が終わったらプロバイダーに聞いてやる」と言ったら、「えぇ、今日なんとか電話して聞いてみてくれへん」とせかしてきます。
なんでも、嫁さんの登録してる懸賞サイトがポイント3倍の日らしく、どうしても接続したいそうなんです。
時計を見たら、22時過ぎだったので、明日の仕事のことを考えたらだるいので、とりあえず嫁さんにかまかけて逃げる方向に行こうとしました。「確か、プロバイダーのお客様サービスって19時までやったと思うでぇ~」っとね。
そしたら、嫁さん「違う、違う。ネット接続のトラブルは24時間対応してくれるはず」と言ってきます。
「なぁ、あんた、お願いやし、今すぐ電話してみて。あんたクレームつけるの大好きやろ」と最後は余計ですけど、甘えた声でお願いしてきます。 ですので、邪魔くさいと思いつつ、早くけりをつけるためにプロバイダーに電話しました。
しかし、この時間、トラブルが多いのか、「ただいま、込み合っております。そのままの状態でお待ちください」とガイダンスが流れてますわ。もう、カトラスは早く寝たいのでイライラしてきます。時間もどんどん過ぎていって時計を見たら23時前になってきてます。
そしたら、ようやくオペレーターにつながりまして、とりあえず、オペレーターに一発「いつまで待たすねん」と八つ当たりしてやりました。まぁ、しかし、オペレーターもこのような客の対応には慣れたものでして業務的にわびを入れて、ユーザーの認証確認をしてきます。
「お手数ですけど、お客様の登録番号とユーザーパスワードをお願いします」 自分は契約してないので、嫁さんに聞きます。そしたら、大事なユーザーパスワードの書かれてる紙をどこかにしまってしまったらしく手元にないと言い出しますよ(汗) オペレーターもユーザー認証が出来ないと対応できないらしく、探してください的なことを言ってきます。もう、ほんとイライラする展開なんです。
嫁さんも隣で、そんなん急に言われても、どこにあるか分からないとぶつぶつ言ってます。けど、それがないと始らないので、カトラスは嫁さんに怒り口調で「えぇから、はよ探してこいよ」とうなってました。
嫁さんは、それでも、よほど懸賞サイトのポイントが欲しいのか、黙って部屋中の引き出しをひっくり返して探しておりました。そして、ようやく15分ぐらい探したところでプロバイダー情報が書かれた紙が出てきました。
早速にカトラスは紙に書かれたパスワードなどの情報をオペレーターに伝えて無事に認証を終わることが出来ました。ここまでくるのに一時間半ぐらいかかりましたよ(大汗)
認証が完了したので、ようやくオペレーターも原因追及の作業に入ってくれました。ですが……。
オペレーターの求めてくるこちらに出してくる指示がまた邪魔臭いものでして、プロバイダーしかわからないコードを打ってくださいとかIPの番号を入力して、再起動かけてくださいとか時間のかかるものばかりです。しかも、やったところで、問題は解決しないときます。しかも、毎回、毎回、丁寧語で遠まわしにへりくだってお願いしてくるので、逆にイライラしてきますよ(経験された方なら分かってもらえると思います) そんな、だらだらしてる状況の中、時間は過ぎていき、いつのまにか日付が変わってしまいました。もう、そろそろ諦めて後日にしようかと思ったとき。オペレーターが「最近IP電話の設定変えたりしてませんよね?」と聞いてきました。
隣で、その事を聞いていた嫁さんが「あっ」って思い当たるふしがある声をあげました。
「そうや、一般通話がただになるので、回線の接続線を変えた」って言ってますわ。
もうね、ぶっちゃけ今頃そんな話聞きたくないですわ。
しかし、カトラスの思いとは逆にオペレーターは問題解決の糸口が見えたのか俄然やる気が声から感じ取れました(涙)
「それではですね。お手数ですが回線の接続を元に戻してみましょうか」 だってぇ~~
「その回線ってどこにあるの」と聞きますと、「恐らく、電話回線のジャックに分割されて接続されてます」との事。
ですが、電話回線のジャックがどこにあるのか分からないのです。
「どうしたらいい?」と聞きますと。
「辿ってみてください」とオペレーターは簡単に言ってくれます。
体がフラフラしてくる中、廊下の外まで伸びてるネット回線をはっていくと天上に向かって電話回線のジャックがあります。
しかし、古い家なので、ジャック回線のあるとこまで明かりがなく真っ暗ですわ。
カトラスはイライラしながら、嫁さんに「懐中電灯持ってこいよ」とわめきます。
嫁さんも、だんだんとイライラしてきたのか「そんなもん、すぐにはないし、あっても電池が切れてるわ」と言い返してきます。
「ほな、どうすんねん? 暗くて見えへんぞ!」とカトラスが怒鳴ると、「携帯電話の明かりで見て」と心もとない明かりを発してる携帯電話を差し出してきました。仕方ないので、その明かりをもとに、なんとか回線をオペレーターの言うようにつなぎなおしました。
そして、こんどこそはと思いつつ、ネットのトライを試みたのですけど……。さっきと同じエラーが出ました。もう眩暈がしてきますよ(涙)
「あかんかったぞ」とカトラスはオペレーターに怒鳴ると、オペレーターは、「じゃ、また接続元に戻していただけますか」と簡単に言ってくださいますわ。
「おーい、また元に戻せってよ。早く、携帯貸せ」と嫁さんにカトラスが言うと……。
ついに、カトラスに対して、嫁さんが切れました。
「うわぁ~~~~~~~」とけったいな声を上げると、カトラスに向かって、部屋にあるものをそこらじゅうに投げつけてきます。
「もう、ええわぁ~。あんたに頼んだ私が間違っていた」と叫びながら物をカトラスに向かって投げつけてきます。
そしたら、オペレーターのやつ「どうかされましたか?」ですよ。
カトラスもさすがにオペレーターにぶちきれて「お前の指示が悪いせいで、嫁さん発狂しとるんや」とわめいてやりました。
しかし、自分でオペレーターにそのような事を言ってる自分が可笑しくなって、つい笑ってしまったんですね。
そして、笑いながら「もう、部屋の中、むちゃくちゃやわ。もう嫁さん、どないもならへん。どないしよう?」と冗談めいてオペレーターに言ったら。オペレーターもその物が「がちゃん、がちゃん」してる音が面白かったのか、笑いよったんです。そしてオペレーターと二人で笑いながら「また、明日考えよか」と言っていたら、その様子を見ていた嫁さんが、よほど悔しかったのか、目に大粒の涙をためて、「殺してやる~~」とぐーで、カトラスの頭をぼこぼこに殴ってきましたよ。そして、その騒動で嫁さんの母親も子供起きて、大騒動になりました。
嫁さんの母親も興奮してしまって「何時やと思ってるの。近所迷惑やろ。恥ずかしいわ~~」と一番大きな声で喚いておられました(涙)
はい。近所中の電気もついておりましたよ。
ほんと、近所迷惑でした(まぁ、近所の方からしたら、また始ったか程度なんでしょうけどね)
ほんま、何でこうなるんやろ~~~ 修羅場でした(涙)
結局、事の始まりのネット回線は、後日プロバイダーの方が来て直されていきました。なんでも、回線の接続が違っただけらしい(落ち着いていたら直っていたかもね)