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夕飯の準備に間に合うようさくさく行くよ~

本当遅くってすみません。

なんとか次話も上げれるよう頑張ります!

……でもあまり期待しないでくださいね。

話しを進めようにもあまりにも笑って進まないので、また頭を掴むとキリッと真面目な顔をして聞く体勢になる三人。

やれやれ、やっと話しが進められる。


えっ?だったら服を着替えさせたらって?

これはお仕置きの1つだからね、まあしばらくはこのままで居てもらうつもりなんだ。


「それじゃ、ジャック説明を」

「はい!」


そして語られる屑貴族の詳細。

当主の名前はマーティン=チャットン、妻の名前はロザリー。貴族の位は子爵。この二人、特にロザリーが前妻の子を殺そうと画策して、今回の件以外でも色々と陰湿な虐待とは言わないでもいじめを行っていたとのこと。現在両方とも領地の本邸に居るらしい。

そして今回何故いじめから急に殺害にランクアップしかというと、そもそもいじめは虐待しようとしても子供を守る使用人(子供を守っていた子達かな?)によって防がれるからいじめしか出来なかっただけで、とうとう業を煮やした後妻が計画を企て実行したとのこと。

ジャックが知らない内情については他の子が教えてくれた。

……うん救いようが無い親…いや子供を殺そうとした時点でもう親ではなく屑だな。


「そいう理由で、今からその屑を締めに行くから」

「まぁ、法律でも子殺しは未遂でも重罪だから、こちらとしてはいいんだが…」

「いえ待ってください。母さんが締めなくても、こちらでちゃんと裁きますよ」


まあ、いつもならさっさと国に引き渡して裁いてもらうんだけどね?

今回は身内が関わってるからそれじゃ腹の虫が治まらない。


「それに、今から捕まえるにしてもあなた達では時間がかかるでしょう?それを待っていたら子供にまた刺客を送るかもしれないし、ジャック達の家族に手を出すかもしれないでしょう?」

「確かに母さんの方が速いですが…」

「それに、夕飯の用意があるから、それまでに気になることは終わらせたいんだ」


そう言うと、えっそんな理由?と驚くジャック達と、相変わらずだなぁと苦笑するユリーム達。

ちょっと出かけるとしかメモと昼ご飯しか残してないから、子供達に心配させないようにさっさと終わらせるのは主婦として母として普通だと思うけど?


「で、何か問題ある?」

「そうですね…特に重要な地位の者ではないので、問題はありませんね」

「まあ、今すぐかちょっと後かの違いだしな」

「そう、ならとっとと行って締めてここに連れてくるから西門の前に守法省から数人用意よろしく!あとジャック達も置いていくから保護と事情聴取もよろしく」

「「「了解(しました)」」」

「「「「「「ちょっ!?待っ」」」」」」


ん?ジャック達が何か言いかけてたような…転移したから聞こえなかったけど、まあ後でいいでしょう。



そして私の目の前に2人の男女、件の屑達がいる。

何故会ったこともないのに目の前に転移出来たかって?説明面倒くさいのでまた今度。

いきなり現れた私に驚いて悲鳴を上げる屑2人(一緒に居てくれて手間が省けた)。

そして悲鳴を聞きつけ入って来る使用人&護衛が、私に気づいて上げる悲鳴によるさらなる合唱。

うるさっ!


「ねえこの人達がマーティンとロザリー?」


念のため、男女を指して使用人の子に聞く。


「はっはいぃ……そう…です」

「ありがとう。で、そこの二人、私が何故此処に来たか分かるね?」


顔を真っ青にしてブンブンと顔を横に振る男、女の方は気絶したのか床に倒れこんでる。

私のことはどうやら知っているようだね。まあ自分で言うのもなんだけどこの世界でかなり有名だから当たり前か。


「うん、別に分かっていなくてもいいけどね。貴方達は自分の子供を殺そうとして、さらに私のひ孫を犯罪の片棒を担がそうとした」

「ひ、ひ孫?一体誰のことを…」

「ああ、私の身内と知らなかったんだね、でも駄目。子供に手を出そうとしたことにも怒っているけど」



私の家族にまで手を出されていたと知った時から、腸が煮えくりかえってるんだよね。



「貴方達にはジャック達に対して与えた苦痛以上のものを体験してもらう」

「ひぃっ!!おっお許しを」






「それじゃぁおやすみ、いい悪夢を・・・・見てね」








眠らせた二人を縛り、屋敷全体に結界を張って屋敷にいる子達全員を眠らせる。

犯罪に手を染めている者がいれば逃げるかもしれないからね。

もし今この屋敷に居ない子達が帰ってきても結界内に入れば他の子達同様眠りにつくから問題なし!

しかも結界内部の様子は屋敷は見えるが眠っている子達は見えない仕様だから警戒もされない。


張り終えた後は、また王都へ転移。

西門前に転移するとそこにはヴォイドと十数人の守法省の制服に身を包んだ子達が待っていた。

あれから1時間も経っていないのに相変わらず仕事が速いなぁ、さすが家の子!

あっ守法省っていうのは日本の警察みたいなものと思ってくれたらいいから。


「母さんお疲れ様です。その二人が例の屑ですか?」

「そう。今は夢を見せている最中だからしばらくは寝たままだと思う」

「それは…母さんにしては優しい罰ですね」


そうかな?まあ確かにジャックやマリー達にもう少しでも手を出されていたら、こんなんでは済まなかったかも。


「あの二人精神が弱そうだったから、この後の国から刑罰を考えたら今やり過ぎると壊れると思ってね」

「ああなるほど私としたことが……正気状態でさらに長く苦しむようにということですね!」

「そういうこと」


ヴォイドと話していると拘束している二人を運搬している子達が何やら青ざめて固まっている。

どうしたのかな?と声を掛けようとしたら、その前に物凄い速さで門を潜って行ってしまった。


「…あれ?」


もしかして怖がらせちゃった…?


「なんですかあの無礼な態度は!?教育がなっていないのではないのですか、メイバック隊長」

「はっ申し訳ありません!!何分あの者達は経験が浅い新人でして……」

「経験等関係ありません。この世で最も尊い母に対してあのような態度とは!!」

「こらこらヴォイド、ちょっと落ち着きなさい」

「ですがっ!」


久しぶりに怯えられてちょとショックだったけどそこまで怒らなくても……。

というか尊いとか付けないで!?超恥ずかしい!

私はただの一般的な子持ちの主婦だから!!(えっ


なんとかヴォイドを宥めすかして、領地の屋敷で眠っている子達と屑から逃げていたあの子達の対応を依頼する。

そういえばあの屑二人の子供がいたけど、子供には罪は無いが特別保護施設に行くことになるだろう。

こればかりは仕方ない、下手に普通の施設に行くといじめや差別可能性があるからね。

ジャック達について聞くと、今守法省の取調室で個々に事情聴取しているとのこと。

裏付け捜査が終わって何も犯罪を起こして無ければ数日で釈放されるそうだ。


「それじゃあメイバック隊長だったかな、ジャックが釈放される時には連絡欲しいんだけど」

「はっかしこまりました!」

「母さんまだジャックに何か?」

「マリーの所に連れて行ってちょっと二人でお説教&お仕置きをね」

「ああ…なるほど」


そう、まだこんな馬鹿なことをしたことについてのお説教もお仕置きもしてないからね。

今後こんなことがないよう、ちゃんと言い聞かせないと。


「ところで母さん、久しぶりに会えたので嬉しかったのですが…電話があるんですから今回別に転移しなくても連絡出来たんじゃ?」

「………はっ!」


そういえば電話があったんだった!


「忘れてたんですか?」

「いやだって、電話なんて思い出す暇なかったというか……ほら電話出来たの最近じゃない?」

「もう出来てから20年以上経ちますよ」

「………」

「忘れていたんですね」

「ハイ」


だって凄く頭にキテたんだもん!(キモっ


「それじゃあねヴォイド、そろそろ帰るからユリーム達にもよろしく言っといてね。あとおユリームが仕事サボれないよう奥さん達にはさらによろしく言っといて」

「わかりました。ですが近々遊びに来てくださいね?王都の家族全員、会いたがっていますから」

「そう?じゃあ今度身内だけのパーティー開こう!」

「ふふ、楽しみにしています」


残っていた守法省の子達にも軽く挨拶した後、私は自宅へと帰った。

しかし帰り際の…何故かヴォイドがかなり良い笑顔で見送ってくれるのに対して、守法省の子達が何か言いたそうだったような……。


「お帰りなさい、お母さん」

「ただいまアンナ」


何か気にはなったんだけど、アンナに声を掛けられてその事を思考の隅に追いやってしまった。

ちゃんと思い出していたらあんなことにはならなかったのに……。




後日、守法省からの連絡でジャック達の格好がまだおとぎファッションだったのを思い出した。

王都の道中や守法省での事情聴取中もあの格好だったため王都中が笑いの渦に巻き込まれたとか………。

ヴォイドがいいお灸になると言って、私に黙っているよう他の子達に口止めしていたらしい。



……その後のジャックへのお仕置きはさすがに可哀そうだったので、お説教だけにしてあげた。

だってあの子の実家、王都なのにこれ以上は……ね?だからマリー、写真を飾るのは止めてあげよう?(いつ撮ったの!?)

ほらジャックがまた泣いちゃうから!てか泣いちゃってるから!!

主人公は基本的に色々魔法とか力使いますが特に技名等ありません。

しかし主人公以外が名前付けてたりする時もあるので時々出るかもしれません(笑)

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