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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第2章:魔法学園・魔闘大会編
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第82話:犯人は……

遅れて申し訳ありません。


お詫びとして、少しだけ多めにしました。

m(_ _)m

「そうだ、テリーさん! テリーさん達が襲われたときその人たちは魔法を使っていましたか?」


急な質問にテリーは特に深くも考えずに答える。


「あ、ああ使っていたよ……確か、風系の魔法だった」


「分かりました。ありがとうございます」


俺はそう言って一礼をすると、直ぐに作業に取りかかった。スキル《創生魔法》から色々と組合せ始める。


まずこの辺り一帯の魔力を調べる為に《魔力支配》を発動し、自然の魔力とそうでない魔力を分別する。さらにそこから自然に作られた訳では無い魔力を更に細かく訳る作業を行う。これは《分析》スキルを使えばなんとかなるか?


※普通、そんな使い方はしません。と言うか出来ません。


魔力は空気中に出ると直ぐに自然の魔力に溶けてしまう。だが原子に半減期と言うものがあるのと同様に、魔力も行きなり全部消える訳では無く、徐々に空気中に溶けていくのだ。

今回はそこを使わせてもらう。


これで分析が出来れば《探索》スキルを使ってその魔力と同じ形の魔力を見つけ出し、《マッピング》スキルに記憶をすればいい。

これで、例え相手が誰だか分からなくても魔法さえ使ってもらえれば追跡が可能になるということだ。


上手く行けば、追尾をして移動ルートを残すことも可能だ。と言うかそんなことやったらストーカーだよな? 自粛しておこう。まあ今回の場合は情け無用だと思うが。


前回に引き続き《マッピング》スキルなどに助けてもらいながら、俺はテリーたちを襲った奴ら2名を探し出す事に。


俺の目の前でこの街全体の通路を表示したマップに赤い点が2つ浮かび上がった。

どうやら移動をしているようだ。


「これでいいな……それではテリーさんはここにいてください」


「えっ、どうするつもりなのかい?」


「ちょっと、ストーカー紛いのことを」


「はっ? ちょっ、どういうことdーーー」


テリーが俺を引き留めようとするが、俺はそんなのお構い無しに駆け出し木製の壊れた窓から外へと飛び出した。

これで窓ガラスがあったら、某特殊部隊見たいなカッコいいシーンなんだろうな。

まぁ、普通2階から飛び降りれば結構な確率で足を痛めそうだが。

足首を挫きましたぁ! って、ネタが古いか?


衝撃を和らげるため、地面に着地をしながら膝を折りつつ、両手も地面に付ける。

そして、マーキングしてある連中の点を確認しながら走る。


そのとき、赤い点の動きが止まった。しばらくすると、赤い点はどこかの敷地内へと入っていった。


この建物は……規模にしてから貴族の家か? しかも表門から入らずに裏門から入って行きやがった。

やっぱり、あの縦ロールの手下っぽい奴らか?

そんな推測を頭のなかに立てつつ俺は、この屋敷に向かうために街中を走り抜けた。












「到着っと……」


俺は屋敷の裏門近くに来ていた。

俺の予想通り建物はどこかの貴族の屋敷だ。さっき確認をしたのだが、表門は2名ほどの門番が立っていた。

裏門付近には誰もいなかったが、代わりに罠が仕掛けられていた。

《分析》スキルと《罠》スキルを使えば、この程度罠位ならすぐに見つけれるな。

今はまだ実装していないけど、帰ったら《マッピング》スキルに罠マークも追加しておく事にしよう。

罠の種類は加圧式で踏むと屋敷内の警備室かどこかに通報されるシステムのようだ。

現代にも欲しい防犯システムだと思ったが、子供達が悪ふざけで遊びそうだ。


まあ、こんな罠俺には関係無いのですが。


スキル《透視》発動。


これで、塀の内側の様子が分かる。幸いにも堀の内側や建物の窓付近には誰も居なかった。罠も裏門に設置されている物以外は何にもなかった。

随分とあの罠を信用しているんだな。


「《風術》」


風の力で地面から数センチだけ浮かび上がり、裏門の目の前まで近づく。


辺りを確認し、誰も居ないことを確認すると塀の上に飛び乗り塀の内側へと飛び降りた。


俺は手頃な窓を見付けるとそこから館内に侵入して、赤い点が光っている2階の部屋へと急いだ。














運良く誰にも遭わずに赤い点がある部屋の真ん前まで来れた。《探索》スキルで館内を調べてみると、それなりの数がいたが、この辺りには皆無であった。と言うか2階には殆ど人がいなかった。

そんなことは置いといて、俺は《透視》スキルを使い部屋の中を見た。



「そうか、良くやってくれたな」


「まあ、不意を突けばあいつらぐらいなら楽勝ッスよ、指示通りに廃墟に棄てて来たッス」


(あいつは!?)


部屋にいたのは、あの縦ロールとその他2名たちでは無く、ウグラたちだった。


(ちっ、あいつらがやったのか?)


思わずドアをけち破って乱入してやろうかなとも思ったが、あいつらがやったと言う明確な証拠も無いし、街中にある貴族の館

だから下手に暴れて逃げたときに目撃されたらややこしい事になってしまう。

落ち着け俺、今は情報を抜き取るんだ。


俺は自分にそう言い聞かせる。早くなっていた鼓動が少しずつ収まって行く。そして耳をドアに付け、中の会話に耳を澄ませた。


「でも、他の特待生らは難しいッスよ」


「そうですね。常に複数で行動している上に外出時には従者を引き連れています。幸い、あやつらは従者を付けていませんでしたので、なんとかなりましたが」


ヴグラはいかにも貴族が好んで座ってそうな椅子に座っており、そこから手下っぽい奴ら2名から報告を受けていた。


「チッ、まあいい二人消えただけでも儲け物だ。あとのやつらは放っておけ」


「でも、何で今年に限ってこんなことを?」


部下の一人が質問をした。


「今年は出来る限り同レベルか格上を消しておきたいんだよ、これを見てみろ」


ウグラがニヤニヤしながら手の平を出すと、おそらく《倉庫》からだろう。何かを取り出した。

ポケットから出てきたのは紫色をした錠剤だった。もう色からして怪しさ満点である。


「うわっ、なんすかコレ?」


「薬……ですか?」


部下たちもやや引いている。


「まあ、それはお楽しみって事だ」


ウグラは部下たちにも答えなかった。


チッ、言わなかったか……だったらこれでどうだ。


スキル《神眼の分析》発動


ーーーーーーーーーー

アイテム名:???

分類:ポーション系?

効果:???

ーーーーーーーーーー


はっ? 一体どういう事だ? 表記されない? このスキルは《分析:10》と同レベルのスキルだぞ?

俺は何かの間違いでは無いかと思い、もう一度確認しようとしたとき、マップにこちらに近づいて来る反応に気付いた。


やばい、俺は咄嗟に近づいて来る反応とは反対の方へと走り出した。まだ知りたい事はたくさんあったが、そんなことを行ってる暇じゃない。

まぁ、最低限の事は分かったし今日は引くことにするか。


それにしても《分析:10》レベルでもわからない物ってあるんだな。もっと近づかないと駄目だったか? それとも《透視》を使いながらだったから駄目だったのか?

色々疑問が残ったが、結局もう少し近づかないと駄目だと言う結論に至りそこで考えるのをやめ、俺はテリーたちの所へ戻る事にした。









「クロウ君、無事だったのか?」


「ええ、問題ありませんよ、それよりネリーさんは?」


「ああ、問題無くさっき目覚めたよ」


テリーの後ろからひょっこりとネリーが顔を出した。


あれから俺は特に寄り道などはせずにテリーたちを待たせた廃墟へと戻って来ていた。


「それで……一体何処に行ってたんだい?」


「ちょっと、犯人探しに」


「!? 誰か分かったのかい!?」


テリーが身を乗り出すようにして、俺に迫ってきた。コワイ。俺は一応の犯人と思う人を挙げ、しばらくは学校にいかない方がいいと言った。そして最後にこう付け加えた。


「……ですが……証拠が無い以上その人たちと確信してしまうのは……」


そう、今回は俺のほぼチートといえるスキル運用で分かったのだ。こちらがいくら言ってもあちらが知らないと言えば、証拠不十分で終わりである。さらに言えば逆に名誉毀損で訴えられかねない。

なので、くれぐれも短絡的な考えに移らないようにと念を押しといた。


「……そうか……分かったよ」


テリーは素直に聞き入れてくれた。


「すいません、力になれずに」


「何を言ってるんだい? 僕たちはクロウ君に助けられなかったら死んでいたかもしれないのだから、ありがとう」


「ありがとうございます」


兄妹揃って頭を下げてくれた。


「いえ…」


その後、取り合えずシュラとカイトたちには急用で言う暇が無かったとかなんとか言って誤魔化しておいた。

あの二人が本当の事を知ったら間違いなく喧嘩を売りに行くだろうしな。


こうして、事件はやや不満の残る形で幕を下ろした。

PCよ……早く帰ってこい。


どうも、PCが無くてモチベーション駄々下がりです(泣)


スマホはやっぱり時間がかかります。前に読者様からbluetoothのキーボードを買えばと言われたのですが、結局買わず仕舞いです。教えて下さった方には申し訳ありません。


ですが!

あと、3日もすれば帰って来る可能性があるのです! もうそれだけがモチベーションです。

ちなみに帰って来たらマ○ンクラ○トを真っ先にダウンロードする予定です。


と、色々愚痴ってしまい申し訳ありません。読んでくださっている皆さまの為にも頑張って行きますので、応援よろしくお願いします。

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