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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第2章:魔法学園・魔闘大会編
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第77話:誤射後

誰か私にPCを………ぐふっ (バタン)

「く、クロウさん!」


爆音と爆風が辺りに響き渡る。


「大丈夫ですか!? クロウさん!」


「………大丈夫ですよ」


煙の隙間から俺の顔が見えたのに安心したのか、ホッとした顔をするリネア。

だが、俺が魔法を受け止めた腕を見た瞬間、リネアの顔が再び青くなる。


俺の左腕は、手先から肘の辺りまで黒く煤けていた。まあ見た目ほど痛くはありませんよ。この世界ってステータスで痛みの度合が変わるのに、見た目は変わらないんだよな。だから………


「だだだだだだ、大丈夫!? どこがですか!?」


………と言う事になる。


「いや、大丈夫ですって………、これくらいなら、それより大丈夫ですか?」


俺は、すぐ後ろで地面にへたりこんでいた少年に声をかけた。


結論から言えば少年は無傷だった。ただ、脳の回転が非常に遅いのか現状を理解するのに、それなりに時間がかかった。


その後、俺にお礼を言って去って行った。ただ、リネアも謝ろうとしたのだが、言い掛けた瞬間、「い、急いでいるので」とはぐらかされた形で、去って言った。


………い、言いたいことはあったけど、こっちに非があるし仕方ないか………。








「あの………その………」


少年が見えなくなった後、リネアが非常に申し訳無さそな顔で、俺を見ている。あっ、そういえば怪我放置したままだった。


「あっ、これなら大丈夫ですって」


そう言うと、俺は自分の腕に治癒魔法を掛けた。黒くなっていた皮膚が、もとの肌色に戻っていく。

ちなみに、普通は受ける前に自分の魔力で薄い膜を張るのだが(自然に)忘れてました。普通は忘れないのだが、7年間のブランクは大き過ぎました。


「はい、もう大丈夫ですよ」


俺は治った方の腕をリネアの前で軽く振ってみせた。


「ほ、本当に……ごめnーーー」


また謝ろうとする彼女の口をそっと隠してあげる。


「何かあったら私に任せてくださいと言いましたよね? これくらいなら問題ありませんよ。ですから心配しないでください」


うーん、リネアと話しているとなんか謝罪合戦をしているような気分になるな……前回と前々回合わせて俺たちで何回謝ったけ?(メタい)


まあ、それは置いといて……


「結構危険な魔法と言うことが分かりましたので、もうここでは出来ませんね……」


いくら安全を保証すると言っても危険なことをわざわざ続ける訳にもいかないし。


「………そうですね……では、もうやらないこt」


「私の家でやりましょうか」


「………へっ?」


「リネアさんって、一人暮らしですか?」


「へっ、あっ、はい……」


「なら問題ありませんね。では、今からすることを一切他言しないと約束出来ますか?」


「あ、あのよく分からないのですが」


「いいから答えて下さい」


「えっと………はい?」


「じゃあ行きますよ」


と、無理矢理説得させると《門》を目の前に出す。本当ならこんな強制にやることじゃないけど、普通に聞いたらまた押し問答が繰り広げられそうだったので、強制的に送ることにした。

もちろん、詳しいことは説明するが。


「えっ、な、なにkーーー」


「レッツゴー」


「ちょっ、きゃあぁぁ!!」












「到着」


俺らは無事エルシオンの俺の家の敷地内に出た。


「えっと………ここどこ?」


「エルシオンです」


「………あの………もう一度」


「だから、エルシオンですよ」


「………私、疲れているのでしょうか?」


「いえ、恐らく違いますよ」


「………」


しばらく時が止まったかのように動かなくなるリネア。まぁ、普通に考えて最低でも移動に1週間はかかる所を、僅か数秒で来てしまったのだからしょうがないか。


「………あのー」


「………」


「………ちょっと………」


「………」


「大丈夫ですかー?」


「………」


返事がない。ただのリネアのようだ。


……ってドラ○エを思わず思い出してしまった。


このまま彼女を放置しておくのもあれなので、取り合えず庭に担いで行くことに。担いだらもとに戻るかな? と思ったのだが

硬直したままでした。




庭に出ると、エリラとサヤが特訓をしていた。……まあ特訓というなのガチ試合ですが。

サヤの蹴りがエリラの横腹に決まったかと思えば、次の瞬間にはサヤにエリラの《水砲撃(ウォーター・キャノン)》がサヤにクリーンヒットしていた。


言っておくが、今の彼女たちの蹴りや魔法を受ければ一般人なら一撃で瀕死ものだからな? 君たちもう少し手加減と言うことは出来ないのでしょうか?


「お帰り」


声の正体はテリュールだった。彼女には獣族語を覚える傍ら、サヤとエリラのサポートを任せている。まあサポートと言っても形だけで、彼女はサポートらしいことはせずに、俺が買ってきた魔法書を読んでいるのだが。


「………そちらは誰かしら?」


「あー……なんと言いますか……諸事情ありって奴です」


「そう……口説いたの?」


「違います! てか、何でそんな事になるのですか!?」


「クロウは女たらしですから……ねぇ」


………なんででしょうか。テリュールが怒っているようにみます。なんと言うか………赤いオーラが漂っているのですが……。


「あと、敬語はやめてって言ったでしょ?」


「あっ、ごめん」


「まあ、それは後でゆっくりと事情を聞くことにするわね」


Oh……嫌な予感しかしないのデース。


と、さらに


「あっ、おかえ……誰?」


エリラとサヤも俺に気付き、こちらに向かって来た。


「……その服……学園の生徒……?」


サヤはリネアの服を見ていった。それからサヤはふとエリラの方を向く。エリラも同じ事を考えていたのかサヤの方を向いた。そしてしばらく見つめ合うと、急に俺の方を二人揃って向いてきた。そして口から出てきたのは


「「……口説いた………?」」


「だから、ちがうっての!」


だった。

PCがないので、休日が物凄く長く感じます。早く来年になって、PC帰ってこないかな?


コメント返しが遅れぎみで申し訳ありません。でもコメント待っています。

いつも書いてくださる皆さま。本当にありがとうございます。

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