第75話:やり過ぎだ
今回も短いです。理由は………もう察しておられるかもしれませんが。
詳しい事は後書きにて。
「……ありがとう……もう大丈夫……」
「わかりました」
リネアの顔が俺の腕の中から離れた。リネアの顔にはまだ、流した涙の跡が残っていた。しかし、その表情は雲っておらず明るく、笑顔だった。
「本当にありがとう」
改めてリネアは頭を下げ、お礼を言った。
「いえ……私が悪かったのに」
「そんなことありませんよ。私の方こそ巻き込んでしまってごめんなさい」
「うーん……分かりました。ではお互いにすいませんと言うことで」
「……分かりました」
ふぅ……これ以上同じ事を繰り返す訳にも行かないし、仕方ないよな。
「でも、あの人の言った事が本気なら………」
「私は特待生なので学校に来なくてもいいですが、リネアさんはそういう訳には行きませんよね?」
「……いえ、もう慣れていることですから……」
慣れているか……俺はいじめたり、いじめられたりした事が無いからよく分からないが、慣れるものなのかな?
もしかしたら強がっているだけかもしれない。
「……リネアさん」
「? はい?」
「もし何かあったら私に相談して下さい。力になります……いえ、ならせてください。リネアさんばかりに辛い思いをさせたくないのです」
「………はい、その時は宜しくお願いします。………では、いきなりすいませんが………」
「はい、なんでしょうか?」
「また……明日も……魔法の練習を手伝ってもらえますか?」
薄紫色のつぶらな瞳が、俺の返答を待っていた。そんなことで良いのかな? と、思ったが彼女がそう言うならそうだと思いたい。
当然、俺の返答は決まっている。
「もちろん。喜んで手伝います」
その答えに、彼女の顔が一気に明るくなる。
「本当ですか!? ありがとうございます!」
ああ、やっぱり魔法が好きなんだな。
この様子を見ると、手伝ってもらえるのか、心配だったのだろう。
「では、明日もまたいつもの時間に………」
「はい! 宜しくお願います! では、帰って早速研究してきますので、これにて!」
「あっ、ちょっ………」
俺が呼び止めようとしたが、彼女は物凄い速さで去って行った。てか、そんなに速く走れたの!? 陸上選手顔負けの速さだよね!?
あとに一人取り残される俺。悲しくなって来そう。
「………まっ、いいか」
彼女が元気になったのなら。
さて、俺も戻ってあいつらの方を見るとするか。
「はぁ………どうしてこうなったんだ?」
地面に横たわるエリラとサヤ。全身ボロボロになっており、見えては行けない部分まで露になっているほどだ。(どこがとは言わない、ヒントはえr………ゲフンゲフン)
「マジでやりあうなと言ったよな?」
「ごめん……途中からマジになってしまって………」
「はぁ……まさか本当にやるとは……てか、なんで治療しないんだ? エリラは治癒魔法が使えただろ?」
「………無理………魔力が………底を尽きた………」
魔力ゼロになるまでやりあうなよ………それはもう訓練と言う名の実戦じゃねぇか………。
「………サヤさん? 大丈夫ですか?」
「………一応………でも………動けない………」
よーく見ると、サヤの右足の脛あたりの本来は曲がらない箇所があらぬ方向に折れている。
エリラも、左腕の一部が黒ずんで、腫れ上がっている。どう考えても折れてますね。
と言うか二人とも指では数えきれないほどの怪我をしている。あっちの世界(日本)だったら意識不明の重体でもおかしくないレベルだと思うんだが。
何をどうすれば、ここまでなるんだよ! 二人とも大怪我するまでやめなかったのかよ!
「………はぁ………取り合えず治療するか………」
その後治療をした俺は、二人にしっかりと説教をした。無駄に疲れてしまった俺は、その日の授業を取り止め、さっさとベットに潜りました。
はい、PCがおかしくなりました。なんかもう状況がよくわかりません。明日にでも先生に相談をします。
でも、今、修理に出したら届くのは年明け………(T0T)
そこで、大変申し訳難いのですが、更新頻度を一時的に不定期かつ、量を減少させてもらいます。(停止ではありません)
今回はコメント返しは中断しません。携帯からですが、出来る限り返して行きたいと考えています。
スマホでも速く打てればいいのですが、これが今の限界速度です。
出来る限り書いて行きたいと思いますので、これからも宜しくお願いします。
m(_ _)m
===2018年===
01/08:文を修正しました。




