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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第2章:魔法学園・魔闘大会編
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第73話:新しい魔法

「もっと色々なの見たかったなー(チラッ」


「新作みて!」


 ……という感じになって、手伝う事になった。実際の所俺も勉強させられる。こんな書き方もあるんだなと思うのをいくつも見ることが出来た。リネアのを見て、俺も新しい魔法を作ったり、改良を加えたりした。

 リネアは魔法研究が好きなんだろうな。普段は物静かのイメージがあるが、魔法の事を話す時だけはまるで人が変わったかの様に、よくしゃべる。


 ただ、誤射は減らな(ry





「で、ここをこう変えれば……」


「あっ、それならこうはどうでしょうか?」


「あっ、じゃあそれをさらにこうして……完成だな」


「はい、早速いいですか?」


「勿論」


 リネアは俺と十分な距離を取るために、中庭の中央に向かって走って行った。今回、リネアが作ってきたのは、《火球(ファイヤー・ボール)》の上位互換《広・火弾(エリア・ショット)》だ。俺の持っている《誘導火炎弾(アサルトフレイム)》と似ているが、彼女のは撃ちだされた後、対象者に直接向かうのではなく、四方に広がるように撃ちだされる。そして、ある程度進んだ後に、全方位から一斉に火球をぶつける魔法だ。狭いところでは威力を発揮しにくいが、十分に開けた場所で使えばかなり有効な技となる。

 さらに、この魔法は対一用に出来ているので、魔力消費も少ない。俺の《誘導火炎弾》に応用すれば魔力の使用量削減に繋がるな。


 中庭の中央でリネアが詠唱を開始した。ターゲットは用意していないので、地面の一点に向かって撃つことになる。

 不思議なことに、ここの中庭の地面は一面、芝生で覆われているのに何故か、芝生が燃えないのだ。例え火を放ち燃やしても、何事も無かったかのような綺麗な芝生に生え変わるのだ。どういう構造だよ……。


「――――――《広・火弾(エリア・ショット)》!」


 リネアの目の前に、直径2メートル程度の赤い魔法陣が現れた。そして、魔法陣からバスケットボール程の大きさの火の球が、大量に飛び出していく。その数20。


 そして、狙った辺りの地面を囲むように広がっていく。速度こそ、遅いが闘技場みたいに広い場所or移動できる範囲が限られて来る場所では、立ち回りをミスすれば逃げ場を失ってしまうに違いない。

 火の球が十分に拡散した所を見計らい。


「―――制!」


 リネアが一声上げる。すると、先ほどまで、広がるように移動していた火の球が一斉に向きを変え、地面に向かって、突入をしだした。

 最初の火の球が着弾し、それに続くように次々と地面にぶつかっては火の粉を巻き上げていく。


 やがて、全ての球が着弾し終え、辺りに焦げ臭い匂いが広がって来る。ただ、その匂いも数秒後には、何もなかったかのように、風に流されていった。


「……出来ましたぁ!」


 ピョンピョンと跳ねながら、笑顔でリネアが戻って来た。


「すごいですね! 詠唱を二段に分ければ、途中で意識的に向きを変えることが出来るなんて、初めて知りました! これで、今まで追尾型は一個しか撃ちだされなかったのが、数多く撃ちだせるようになります!」


 お、おう、すごい喋るな……。


「…はっ! す、すいません……つい……」


「いえいえ、別に構いませんよ。リネアさんの気持ちは分かりますから」


 頭を下げて来るリネアに、顔を上げるように俺は言った。


「……それにしてもクロウさんは、色々な事を知っていますね?」


「私もこういう事は好きですから、昔から良くやっていたのですよ」


 C言語などのプログラミングからだけど。


「……私も追いつけるように頑張ります」


 いつもの落ち着いた雰囲気でリネアは言ったが、目は闘志に満ち溢れていた。なんでこの世界の女性は、こんなにも逞しいのだろうかとつくづく実感する。

 ふと、家で特訓中のエリラとサヤの顔が思い浮かんだ。あの二人もジャンルは違っても同じような感じだよな……。


 そういえば、家を出る前に爆音が聞こえたけど、それは大丈夫だったのかな……今になって急に不安になって来た。

 ステータスでは圧倒的にエリラの方が有利だけど、それを消してしまいそうな雰囲気をサヤは持っているからな……。

 帰ったらボロボロになって伸びきっている二人を容易に想像できてしまう。


「……時間も時間ですので、今日はここまでにしましょうか」


 俺は唐突に切り出した。時間は昼頃と言った所か。休日の学校は昼間までしか開いていないので時間的には丁度いいのだが、それ以上に家が心配だ(主に、周りの建物や獣族たちなどの事が)


「は、はい、今日もありがとうございます」


 リネアはペコリと頭を下げた。なんか日本人見たいな所あるよな……。まあ礼儀正しいと言う事でいいか。


「じゃあ、かえr―――」


 俺がさようならをしようとした瞬間


「そこの君たちまってくれたまえ!」


「「?」」


 声のした方を向くと、白い衣装に身を包んだ少年が、クルクル回りながらこちらに向かって来た。その後ろには何人いるのか分からないぐらいの女子が、クルクル回っている奴を「キャー」と言いながら追いかけて来ている。


 ……あっ、これ絶対に面倒な奴だ。


 俺は、その場から全力で逃げたくなった。

 と言う事で、本来ならここまでが第72話の内容です。本当に申し訳ありません(土下座)


 PCの調子は相変わらずの不調ですが、一応生きているので使っております。


 それにしても電源を入れてロゴマークが出て、そこから動かないって一体どういう状況なのでしょうか……。

 昔、ゲームボーイで電源を入れたら任○堂が出てこなくて、そこで止まってしまう事が多々ありましたが、あの状況と同じなのでしょうか?

 情報処理系の学校に行きながらも、全く分からないのが悲しくなってきます(泣)

 くっ、負けませんよ!


 感想で励まして下さった皆様。本当にありがとうございます。皆さんのおかげで書きかけたデータが吹っ飛んでも、「読みたい人がいる」と思って、更新できています。本当に感謝しています。

 これからも異世界転生戦記をよろしくお願いします。


 次回更新は12/15を予定しております。

(※ただし、PCが調子良ければの話ですが)

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