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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第2章:魔法学園・魔闘大会編
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2014年:聖なる日の前に

 前置き回だと思って下されば、嬉しいです。


 ※この回は本編とは殆どかかわりがありません。

  本編だけ見たい方は次へとお進みしても問題ありません。

「寒いなぁ……」


 ここ最近、本当に冷えて来たと思う。俺がこの世界に戻って来てから、初めての冬だ。


 今日も、ベットから出るのが正直辛かった。

 でも、こんな寒い日でも子供たちは非常に元気だ。フェイによるダイブ目覚まし(俺命名)も相変わらずの勢いだ。


 さて、本日俺は自分の鍛冶屋に来ている。


 エリラは、今日は着いて来ないでいいからと言って、半ば無理やり家に置いて来た。ブーブーと言われたが、お菓子を買ってあげると言うと「いってらっしゃーい」と態度を一変。快く見送ってくれた。


 鍛冶屋に響き渡る、金属の音。俺の周りには大量の材料が、そこらじゅうに散らばっていた。


 金属を溶かし、インゴットを作り上げる。そこから《錬金》を使い必要な形に仕上げていく。細かい円状の物から、細長い棒見たいな物、への字に曲がっている物など、様々な形がある。


 それらを組み合わせ、前もって作ってあったオリジナルの魔法式がかかれた鉄の板をはめ込み、あとは魔力が流れる場所に、専用の回路を付けてガラスをはめ込み完成だ。


「できたー」


 出来たのは、俺らのいた世界で言う電球だ。これを今日は、500個ぐらい作る予定だ。一個作るのに大体1分程度だが、鉄鉱石から鉄のインゴットを作り上げる方が大変だ。銅とかの数が足りなかったんだよな。


 さて、何故電球? と言う人もいるだろうから説明をしておこう。


 それは、今から一週間ほど前の事。





==========


「クリスマス?」


「はい、ちょうど来月にあるのですよ~」


 ここはエルシオンのギルドのカウンターだ。今日は依頼を取って来ていたのだが、たまたまミュルトさんと会い、雑談をしていた。


 それにしてもクリスマスって、こちらの世界にもあるんだな。


「へぇ、どんな事をしているのですか?」


「どこの家でも家族や仲の良い人たちでちょっとした、パーティを開く程度ですけどね。でも、パーティなんて滅多にあるものではありませんからね。あと、あると言えば正月ぐらいでしょうか」


「へぇ~……あっ、クリスマスってプレゼントとかあげたりするものなのですか?」


「基本的に、プレゼントをするのは誕生日で、後はありませんね。クロウさんはあったのですか?」


「い、いえ、ただ何となく思ったので」


 危ない、危ない。気を付けておかないと。クリスマスがあるって聞いたから、てっきり日本と同じかなと思ったけど、やっぱり僅かに違うのか。


 でも、イベントは大事だよね。よし、家でもやるか。どんな感じなのかはエリラが知っているだろうから、基本は問題ないとして、もう少し詳しく聞いておきたいな。


「もう少し詳しく教えてもらいませんか? 私は今までやったこと無いので」


「え? でもエリラさんが知っているのでは?」


「彼女も、知っていると思いますが、色々な人から聞いた方がいいかなと思い」


「いいですよ。そうですね―――」


 その後、約1時間ぐらいかけて、ミュルトさんからクリスマスの事を一通り聞いた。結論を言うと、パーティ見たいな事をすると言うだけで、あとは何もないとのこと。ただ、この日に食べる物とかはあるらしく、七面鳥みたいなのもあるみたいだ。ただ、クリスマスケーキが無いのは残念だった。やっぱりお菓子類は高価な物なんだなと思った。


 やっぱり、日本みたいなクリスマスはやらないか。俺も昔は「サンタさんから貰った~」とか言っていたな。


 そうなると、日本式のクリスマスをやるっているのも面白そうだな。


 俺は、取りあえず簡単な依頼を貰いギルドを後にし、家でエリラを待たしていたので、早足で戻る事にした。ちなみに依頼はすぐに終りました。建物の解体を手伝ってほしいと言う依頼でしたので、俺が風魔法で建物を綺麗に斬って解体してあげた。「私の出番は?」とエリラが言っていたが、報酬も少し多めに貰えたので、許してほしい。




 その日の夜。俺はベットの中で、クリスマスに何が必要か考えていた。


 料理やその他、この世界のクリスマスに関することはエリラに任せればいいとして、俺が準備するものは……やっぱりクリスマスツリーかな? 家をライトアップすることも考えてみたが、それは流石に目立つのでやめておこう。

 クリスマスツリーを作るとなると、あの木ってどこで手に入るのかな? まあ最悪、他の木で代用すればいいかな。


 あとは、装飾品だよな。電球は……雷系の魔法を元に作れるかな? 色が出せるか分からないけど、やるだけやってみるか。

 そして、やっぱりアレはいるよな。子供たちもいるこしだし、絶対に必要だ。あと、クリスマスケーキも作るか。

 よくよく考えてみれば、ケーキを作るのは初めてだな。昔一度だけ作ったことがあるから問題はないはずだ。それよりも材料が集まるかどうかの方が不安なんだが。


 まあ、やれるだけやってみますか。俺はもう決意し眠りに就いた。







==========


 そして、現在に至る。

 現在出来ているのは、クリスマスツリー用の木と電球50個。ケーキ系はすべて集まった。試しに一度作ってみたが、問題なく出来た。《調理》スキル万歳だな。


 それにしても量が多い。これをコッソリと作り続けると思うと、大変だ……。まあ一番気大変なのはエリラに留守番をさせることだが。



「……やばい、ちょっと後悔してきた」


 正直、スキル無しでは絶対に無理だと思う。まだ一カ月ほどの余裕があるにしても大変だ。


 まあ、やると決めたから、やるのですけどね。



 しかし、作業は思った以上に時間がかかり、途中でエリラにバレかけたりなど本当に大変だった。エリラにはクリスマスは家もパーティやるから、準備をお願いと料理系の材料の調達を押し付けて置いた。取りあえず俺は「材料費を稼いで来る」とか適当な事を言って逃げたりしていました。


 道具も途中でクラッカーを思いついたり、ツリーの装飾品を追加したりなど、結局作業が終わったのは、クリスマスの前日だった。何本リポ○タを飲んだか分かりません(泣)


 そして、いよいよクリスマス夜を向かえた―――

 当日談は、12/25に掲載します。少し間がありすぎるかなと少し反省しております。

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