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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第2章:魔法学園・魔闘大会編
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第71話:合宿?

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 ダンッと言う音と共に、一瞬で俺の目の前に移動してくるエリラ。初めて出会った頃と比べると、速度も威力も桁違いだ。

 エリラから繰り出される斬撃を、持っている訓練用の剣(木刀)で弾き返していく。


 今やっているのは、俺の家の庭で毎晩行っている実戦だ。


「そこっ!」


 俺の剣とぶつかり合った瞬間、一気に速度を上げ、俺に強烈な突きを与えようと踏み込んで来た。


 だが、俺はその攻撃を僅かに、体を反らすことで回避をした。

 エリラの剣が虚しく空を切る。だが、エリラもこんな事は想定済みだ。そこから更にもう一歩踏み込み、右足を俺の顎めがけて振り上げて来る。あの……殺す気でしょうか? 普通の人だったら顎かち割れそうなのですが。

 まぁ……避けるのですが。


 体を回転させ、エリラが動いている方向と同じ方へと体を傾ける。エリラの蹴りは僅かに、俺に届かなかった。


 そして、俺は倒れながら両手を地面に付けると、手を支点に、エリラの左足に自分の左足をかけ、そのまま地面と水平に蹴った。


 エリラの体が前のめりになり、そのまま地面に激突。勢いは止まらず、そのまま前転。家の壁に盛大にぶつけようやく止まった。


 ……その光景をみて「どこの喜劇だよ!」と突っ込みを入れたくなってしまう。


「まだまだ!」


 ムクッと起き上ると、そのまま再び俺に突進してくる。アレ? 何か呟いているような気がするのは俺だけでしょうか?


「――――《水砲撃(ウォーター・キャノン)》!!」


 気のせいじゃねぇじゃねぇか!


「《多重防壁(ポリゴン・ウォール)》!」


 間一髪で、俺の防壁が完成し、強烈な水の砲弾は魔力の壁にぶつかると、一瞬で弾け散った。


 平然と、使っているが、あの《水砲撃》は強力だからな? コンクリートなんか軽くぶち抜く強さだからな? 人に(しかも訓練に)使っていいものではありません!


「――《水流斬ウォーター・スライサー》!」


 続けざまにエリラは剣に水の刃を纏わせ、俺に叩き出してくる。


「炎龍型《炎斬》!」


 それに対抗し、俺も剣に炎を纏わせ応戦する。


 ドォンと言う音がまず初めに響き渡り、次に聞こえた音は水が蒸発する音だった。俺とエリラの剣が交わっている場所からは、ものすごい勢いで煙が吹き出している。


 水対火。普通に考えれば火の方が不利だが。


「――――っらぁ!!!」


 一気に魔力を注ぎ込み高熱にする。すると、先ほどまでせめぎ合っていた水と火のパワーバランスが、一気に崩れた。

 そして、水はすべて蒸発され、俺の火が一気にエリラに襲い掛かる。


「っ!」


 一瞬だけ、剣で踏ん張ろうとしたのか、エリラの動きが止まったが火の勢いは止まらずに、そのままエリラは火諸共、後方に吹き飛び、先ほど激突した壁にもう一度ぶち当たってしまった。

 流石に、これはかなり堪えたのか、手を上げ降参の合図をだした。


「全く……魔法は使っていいとは言ったけど、あんな強力なのを使うなよ……」


 剣を《倉庫》に収めると俺はエリラが倒れてる方へと歩き出す。


「そうでもしないと勝てないでしょ……まだ、本気出していない癖に……」


 イタタタと言いながらエリラは体を起こすと、自分がぶつかった壁に寄り掛かった。


「大丈夫か?」


「うん、大丈夫よ。それにしても相変わらずの強さね……」


「正直、向こうでは剣を中心とした戦い方をしこたまさせられたからな……」


「だからって木の枝で鉄の剣を真っ二つにするとか……有り得ないってレベルじゃないわよ……」


「ああ、《瞬断》の効果か」


――――――――――

スキル名:《瞬断》

効果

・触れている物に魔力を込めることで、どんな物でも刃となる。魔力を入れた分だけ、強度、切れ味が向上する。

――――――――――


「はぁ……、どうやったらそんなに強くなれるの?」


 スキルのおかげですとは言えないし……なんて言ようか。


「……特訓?」


 腕が粉砕されるレベル程度の特訓をやればだけど。


「……そうだ、それよ!」


 エリラがピンと来たというような顔をして。


「朝から夜まで強化トレーニングをしましょ!」


 と言った。……あの、あなたはどこの脳筋バカでしょうか?


「そうすれば、もっと強くなれるはず! クロ! お願い!」


「んなこと言われてもな、別にやるのはいいけど、サヤはどうするんだよ?」


 まあ、そう言いながらも多分エリラなら


「一緒にやるってのは?」


 デスヨネー。そうなるよな。


「……はぁ、別にいいけど」


「本当!? やったー」


 あーあー、これで学校の図書館に行くのは暫くの間お休みだな……。


「じゃあ、明日サヤに聞いてみるか……」



 と、まあ次の日、学校に行って話をしてみると。


「……参加する……」


 とのこと。 アレ? 俺、この世界に来てから脳筋ばかりしか会っていない気がするのですが?


 



 こうして、唐突に俺の家で急遽、特別強化合宿が始まった。

 急遽始まった合宿。……これ、よくよく考えたら飛んでもない、レベリングの気がするのですが(汗)


 次回更新は12/11を予定しております。


 いつも応援、感想を書いてくださる方々へ。本当に感謝しています。感想などには極力全てに返事を書くように心がけておりますが、もし私の確認ミスで返せれていなかったらスイマセン。

 これからも頑張って書いていきますので、応援よろしくお願いします。


では、最後にクロウの71話終了時点でのステータスをどうぞ。


――――――――――

名前:クロウ・アルエレス

種族:龍人族(龍族・人間)【人族】

レベル:347 【51】

筋力:100,770 【1290】

生命:106,690【1300】

敏捷:102,310 【1700】

器用:90,080 【2000】

魔力:167,500【1790】

スキル

・固有スキル:《理解・吸収》《神眼の分析》《龍の眼》

       《千里眼:10》《絶対透視:4》


・言語スキル:《大陸語》《龍神語》《妖精語》《兎耳語》

       《獣族語》


・生活スキル:《倉庫:10》《換装:10》《調理:8》《野営:8》

       《暗視》《マッピング》《魔法道具操作:9》

       《家事:7》《演算:6》《商人の心得》

       《ポーカーフェイス》《詐術:5》《探索:5》

       《解析:7》《装飾技師》


・作成スキル:《武器製作:10》《武器整備:10》《防具製作:9》

       《防具整備:10》《装飾製作:9》《装飾整備:9》

       《錬金術:10》《SLG》


・戦闘スキル:《身体強化:9》《見切り:8》《気配察知:9》

       《回避:9》《遮断:9》《跳躍:8》《六感:8》

       《射撃:7》《罠:8》《不殺:10》《斬撃強化:10》

       《対人戦:10》《対龍戦:8》《威圧:8》《一騎当千》

       《絶倫》《動作中断》《瞬断》《力点制御》


・耐性スキル:《状態異常耐性:9》《火耐性:6》《水耐性:5》

       《雷耐性:5》《悪臭耐性:2》《精神耐性:7》


・武器スキル:《二刀流:7》《細剣:10》《刀:10》《大剣:10》

       《槍:9》《投擲:7》《斧:8》《弓:8》

       《クロウボウ:8》《鈍器:10》《盾:10》《格闘:10》


・魔法スキル:《賢者の心得》《創生魔法:4》

       《瞬間詠唱:6》《記憶:5》《明鏡止水:5》

       《魔力支配:5》《特異魔法:5》《契約》

       

・特殊スキル:《龍の力:6》《意志疎通》《変化》《次元作成》

       《門》《惑星創世》


・特殊能力 :《性質変化:4》《天駆:4》《咆哮:7》


・ギルドランク:C

――――――――――

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