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第65話:弟子?

「眠い……」


 結局、徹夜してしまった……しかも、星の数を数える為に徹夜って……。全部数えれて無いし……2,000超えた辺りから記憶が曖昧過ぎる……。


 まだ、時間はあるので、自分の寝室に戻って寝る事にしよう。



 部屋に戻ると、まだエリラは眠っていた。ただ、散々暴れまわった形跡があったが(原因:寝返り)。


具体的に言うと、ベットの上から毛布が落ちているのは、当然だとして、枕は何故かベットとは正反対の所にあり、ベットと隣接している壁には、何故か殴られたような後があった。


………俺と出会う前はどうなっていたんだろうなと、つくづく思った。


 ベットから落ちていた羽毛布団を拾い上げ、それをエリラにかけてあげる。こうやって見ると本当に、可愛いなと思ったり。


 さて、俺も眠るとしますか。


 ベットの中に潜り込み、眠りに就こうとしたのだが、案の定エリラが来やがった。もういつもの事なので慣れてはいるが、俺の息子は大丈夫ではありません。


 それにしても、ベットに入った途端、コレだぜ……センサーでも付いているのか? と聞きたくなる。


 普通、若い男女が一つのベットに一緒に潜って寝ているシーンって、かなりアレじゃないですか? ムフフですよね? でも何ででしょうか? エリラと寝ていると、どう考えてもそのシーンを呼び起こすことは不可能だ。何で? 誰か教えてください。



「……」



 こういう時って、普通ならどうするんだろうな……前は半ば無理やり抱かれていたが、流石にこれくらい大きくなるとそういうことも出来ないので、何と言うか……半分エリラが上に乗っかる感じになっている。


 思わず、エリラの頭をナデナデする。気のせいだろうか、エリラの顔がふと笑っていたように見えた。


「……いや、笑ってるな……」


 何故かって? そりゃ口元が三日月型に曲がっていたら、誰もがそう思いませんか? への字型じゃないですよ。しかも撫で出したたとんにこれだ。


 本当にセンサーでも付いているのか、ガチで気になる。


 その時、ふと思った。逆に抱き返してみればどうなるんのだろうと。不思議だ……今まで一度も思わなかったんだぜ……。


 左手をエリラの右肩、右側を背中に乗せて、少しだけギュッとしてみる。柔らかい感触が胸の当たりから伝わってくる。「んっ……」とエリラから微かに声が漏れた時は少しドキッとした。(色々な意味で)


………人の温かさっていいよな………。


 そう思いつつ、俺は深い眠りについた。




その1時間30分後。俺はフェイのダイブによるお腹への、強襲で起こされました。(泣)








「………どうしたの?」


2階からお腹を擦りながら降りてきた俺にサヤが問いかけた。ちなみにサヤを始め、特待生組は全員、既に朝食の後らしく、皆が座っている前にある机には、ティーカップが置かれていた。ちなみに紅茶が入っているみたいだ。………俺はもう飲みたくない。


「フェイからダイブを受けた………」


「クロウお兄ちゃんのお腹は気持ちよかったです」


俺の後ろからひょいと顔を出したフェイが元気に答えた。


「そう………それは、良かったわね………所でクロウ………あなた格闘もそれなりに出来るのでしょ?」


「えっ? え、ええ、取り合えず一通りは………」


「………勝負して………」


「………は?」


思わずキョトンとしてしまう。俺がどういうことか、理解していないのが分かったセレナが、捕捉を入れてくれて、ようやく理解が出来た。


「サヤはね、今回の依頼で自分の無力さを痛感したんだって、だからもっと強くなりたいらしいの。お願い協力してあげて」


ああ、なるほどな………。でもサヤってあのとき、未経験者とは思えない強さだったよな?

無力って程じゃなかったと思うんだけど………。まあ俺が口出しすることじゃないし、いいか。


「いいですよ。では1、時間後でいいですか?」


「………わかった………楽しみにしている………」


サヤはそう言うと、椅子から立ち上がり、部屋に戻っていった。



「………あのナックルダスターは受けたくないぞ………」


既に今日、お腹に大打撃を受けたので、これ以上リバースしかねない事は遠慮して起きたいのだが………。あっ、でも流石にナックルダスターは使わないよな? アレ、かなり鋭かったぞ。


「あっ、多分サヤは武器付けて来ると思うから気を付けてね」


まるで、俺の心の中を読んでいたかの様に、セレナの言葉が俺の心に突き刺さった。


「………本当?」


「………本当」


「訓練用に………」


「多分持っていないと思うよ、そもそもサヤって、本当に手を抜くのが嫌いだから」


「………」



………嘘だと言ってくれえええええええええ!





1時間後。家の庭で対峙する俺とサヤ。僅かばかりの淡い期待をしていたのだが、どうみても鉄製のナックルダスターを付けています。本当にありがとうございました(泣)


一応、俺も即製のナックルダスターを付けているが、錬成で薄く伸ばしただけで、ナックルダスターと言うよりか籠手と言った方が正しいと思う。

仕方ないでしょ、家に鍛冶屋の設備をつけていなかったから、刃を作れなかったんだよ!


ああ、サヤの目がマジだ……。


「……手を抜いたら許さない……」


「は…はい………」


俺は首を縦に振ることしか出来なかった。だって背後に毘沙門天が見えますもん……。


 嘘なんか付けませんよ……。


「じゃあ、用意はいい?」


 今回の審判はセレナだ。エリラ、ローゼ、テリュールは遠くで観戦している。


「……始め!」


 開始と同時に動いたのはサヤの方だった。ダッとスタートを切ると、一直線にこちらに向かってきた。そして、俺との距離が3メートル辺りで、腰を低くし拳を構える。

 来るかと思ったが、次の瞬間、急に止まったかと思ったら、横に進度を変えた。そして、俺の横をすり抜けて行き、一瞬で背後に立った。

 傍から見たら、まっすぐ進んでいたサヤが、行き成り消え、気付いたら背後にいたように見えるかもしれない。


 だが、俺には見えている。サヤが一気に勝負を決めようと、拳を繰り出すが、そうは行かない。


 サヤの繰り出した拳が、まさに俺に当たろうという瞬間。俺は体を反らした。俺の腰辺りに当たりかけた拳は、虚しく空を切り、すり抜けて行く。


「!?」


 俺はすぐ右横から出てきた腕を、掴むとぐいっと引っ張り、そのまま反時計回りに回し、つつ右足でサヤの足をすくい上げた。

 勢いを止めることが出来ずに、彼女の体は一瞬、宙に浮いた。


 こうなってしまったら、もう結果は決まったも同然だ。踏ん張ることを封じられたサヤは、そのまま、上半身から地面にうつ伏せに突っ込んだ。


 辺りに舞っていた土煙が晴れ、辺りには風が流れる音だけが聞こえている。


 やがて、サヤがムクッと起き上った。


 一瞬、まだやるかと思い思わず構えたが。


「……参りました……」


「……そうですか」


「えっ? 何が起きたの? どうしたの?」


 どうやら、セレナには何も見えていなかった模様。


「……負けた……」


「え、えっと……クロウって、格闘も強かったの?」


「……その前に、何であの一瞬で分かったの?……」


「気配察知が働いたの?」


「え……あっ、そうか、そういえば気配察知があったんだ……」


 すっかり、忘れていました。


「……えっ? どういうことそれ?」


「あっちの世界で、スキルとかが使えなかったのは言いましたよね? その時に嫌と言うほど気配を読むことと、動体視力を鍛えることをやらされまして……」


「それで、気配察知より早く感じれるって……おかししすぎじゃない?」


「デスヨネー」


 スイマセン、この世界の人には分からないネタやりました。


「……クロウ、お願いがあるの……」


 サヤが俺の方に体の向きを変え、そして何故か地面で正座をした。えっ、何ですかこれは?


「……弟子にして下さい……」


「「……」」



(´・ω・)(・ω・`)「「……」」

↑※俺とセレナ





「「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

 ちょっと、展開が遅くなっていますが、スイマセン。m(_ _)m



 さて、昨日皆様に多くのご意見を頂きました。書いてくださった皆様、本当にありがとうございます。


 その結果なのですが……特別編、及びスピンオフ作品をやることが決定いたしました!


 特別編は今のところ、【特別章】を新たに作り、そこに乗せて行こうかなと思っております。主に、リアルのイベントとリンクする事を中心に書いていきたいと考えています。


 スピンオフ作品ですが……一部の方々から頂いた意見も参考にしてもらい、私の別作品として載せようと考えています。


 タイトルは「異世界転生戦記~もしも作者の家で……~」です。えっ? タイトル名にセンスを感じられない?

 私もそう思っています(泣)


 こちらでは、シリアス展開ゼロ、キャラ崩壊<するかも>、作者の良くわからない漫才話となっております。

 第65話、投稿後、1時間以内に始める予定です。


 第1回目は「お試し企画・「もしもこの人たちに質問をしたら」」です。本当は、野球とかをネタにやろうかなと考えていたのですが、もう少し本編でキャラを掘ってからやろうと思い、今回は少し抑え目なネタをやりました。基本、作者(黒羽)がボコボコにされています(何故か)


 もし、宜しければそちらもご覧になって頂けると嬉しいです。

 ちなみに、あちらは不定期で、更新したら本編の後書きで報告いたします。

 

 あっ、あと、あちらの作品は作者が気ままに書くと同時に、皆様の案も待っています。詳しいことはあちらの第1回をご覧になってください。私のマイぺ―ジから行けると思います。


 最後に、あちらを見る前に以下の事を注意してください。


 1・基本会話文のみ

 2・キャラ崩壊<あるかも>

 3・シリアス? 何それ美味しいの? 状態です。

 4・作者が好き勝手にやっておりしょうもなネタがてんこ盛りです。

 5・理不尽がそこらじゅうに転がっています。ですが、すべてギャグと思い、生暖かい眼差しで見てください。


 以上を見て、それでも読むという強者は公開されるまで、しばらくお待ちください。m(_ _)m


 ただ……これで読む人いるのでしょうか? (ガクガクブルブル)



 あっ、ちなみに投稿スピードは今まで通りです。

 次回更新は12/3を予定しております。

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