第36話:頑張らないとな
すいません、本来なら学園の話を入れようとしたのですが、この話を入れ忘れていたので急遽いれることにします。
学園編は次回になります。楽しみにしてた方には本当に申し訳ございません。この場を借りて深くお詫び申し上げます。
本当にすいませんでした。
※10/8 誤字を修正しました。
魔法学園に行った日の夜。
俺は獣族の子供たちを集めた。
「クロウお兄ちゃん何をするのですかー?」
「まっ、見ていればわかるさ。君たちたちにはこれからスキルと魔法、それから武器の使い方を覚えてもらう」
「まほうですの~」」
「ああ」
「でも行き成りですね」
まあ、そうだよな。
「これから俺は魔法学園に行く。まあ俺はある程度自由が効くから問題ないが、それでも俺とエリラが抜けたらこの家にいるのは奴隷となっている獣族のみだ。襲われる危険も無いとも言い切れないしな」
もっとも、そんなことをしようなら二度と太陽を拝めないようにしてあげるがな。
もう一つ理由はあるんだが、これはこいつらにはまだ早いから言わないでいいだろう。
「いえを守るです~?」
「そうだ。フェイ頑張れるか?」
「クロウお兄ちゃん見たいにすごいまほうを使えるようになるならがんばります!」
いいやつだ。俺もこんな妹が欲しかったと心の中で切実に思う俺。
「まずは体造りをすることからだな、まあ獣族だから下半身は強いだろうから上半身なんだけど、それじゃあ簡単なメニューとやり方を教えるから全員で覚えるように」
「「「はーい」」」
それからは簡単な上半身の鍛え方を教えた。腕立てとか懸垂とか(懸垂用の道具は俺が土魔法で作りました)俺が思いついているだけのやり方を教えてあげる。
こいつらの場合下半身と体幹は無茶苦茶強いだろうからたぶん問題ないだろうな。だって短距離走顔負けの俊敏力ですよ? よくあの軍は捕まえられたなと思っていたが、実はこいつら素早さだけ早いだけでステータスで見た限りの筋力などはかなり低いのだ。つまり一回捕まえられたら逃げられないってことだな。囲まれたりしたらもう終わりだろうな。
そうならないためにも今は体作りを教えることにしている。
一方女性の方も何もしないと言う訳ではない。
彼女たちの方は短剣・投げナイフの使い方を中心に技を教えることにしている。もっともこちらは家の家事も任せているので暇があればでいいよというレベルにしている。
あとは肝心のスキルとかだが、取得条件が《神眼の分析》で分かることが判明したので俊敏性を生かしたスキルを覚えさせるつもりだ。
そのためにも隠密系に入るスキルを俺も持っていきたいなと思っている。一番手っ取り早いのは本とかで説明を見る事なんだけど、魔法以外はあんまりないので俺のイメージで覚えていくことにする。
そして、最大の問題が魔法だ。これは学校にあるであろう図書館とかでコツを覚えるしかないな。教えるのが苦手な俺だけど、俺やエリラだけだったら限界があるしな。エリラに一応治癒魔法を覚えさせることは出来たので、全くできないわけじゃないと思うんだけどな。
まあ、それは俺が今後頑張るしかないな。なんでだろう、今の俺前世よりも忙しくしているよな。
でも自然と疲労感とか出てこないのが不思議だな。多分ステータスも関係しているんだろうけど、充実しているんだな。
……今を大切にだな。
俺はそう呟くと早速明日の学校に備えて眠りにつくのであった。




