第227話:結果発表とお仕置き
さあ、皆さん全裸待機は出来たか?
私はいつでもいいぞ!
※今回の内容はかなりアウトな内容となっております。閲覧する際は自己責任でお願いします。
俺は恐る恐る家に帰りついた。本来なら「ただいまー」「おかえりなさいなのです!」とフェイのダイブを受ける所までがテンプレなのだが残念ながら今日はそんなことはなかった。
「あっ、クロウ様が帰ってきました!」
「クロウ様! 早速結果発表をお願いします!」
わらわらと出迎えたのは獣族の大人たちだ。
何の事かと言うと、先日のエルシオンでの反乱軍との一戦で誰がどれくらい倒せたかのお話だ。あのときエルシオンに戻って来るや否や「私が一番倒した!」と街中で獣族が俺に主張をしてきたのだ。別に構わないのだが帝国の人たちの目の前では色々変な目で見られるから多少は自重してもらいたかったな……あっ、でも既に変な目で見られているから変わらないか(諦めの心)
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「あー、分かった分かった。皆の自己申告じゃなくても俺が数えているから後日発表するよ」
そういって俺は獣族達を取りあえず落ち着かせようとした。
「「えっ、数えていたのですか!?」」
「当たり前だ。皆が嘘を言うとは思ってないけど実際、死にかけでしたなんてこともよくあるしな。どこまで正確か分からないだろ? だから、俺が最初から数えていたという訳だ」
もっとも、数えたのはスキルなのだが《マップ》の機能で敵の数みたいに数を数えれるシステムが存在するがそれを応用して、誰が何体撃破したかを判定するシステムを作り上げて使ったのだ(この日の為だけに作成しました)
「頑張って数えていたのに……」
「いや、スキル出来たの今日だったから言えなかったんだよ、ごめんな」
「い、いえ! クロウ様が謝ることじゃないですから! で、け、結果はいつ発表ですか?」
「あら~シャルは早くクロウ様とセ―――」
「おい、ここで言うな! 街中だぞ!」
街中でとんでもない発言を仕掛けたのをギリギリで制止する。既に周囲から「えっ、何アレ」と注目の的になってしまっているのに、そこに爆弾発言をしたらあとで何て言われるか分かったものではない。ハッと現実に帰った獣族達はここに来てようやく公共の場ということを思い出したのか顔を赤面にした。遅い。気付くの遅すぎるよ君たち。
「……最近、自重しないわね……」
ボソッとエリラが呟いたが俺もその言葉には同感だ。獣族の性欲を完全に舐めていたわ、まさかここまで強いものだとは……。
「いいか、今回の件が片付いたら発表するから、それまでは我慢してること、いいか?」
「「「はーい」」」
クロウの言葉に返事をする獣族達を見ていたエリラはこう思った。
(……我慢してたら反動が来そうね……)
エリラの疑問は予想通りの結果として当たる事になる。
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「「クロウ様! 誰が一番なのですか!?」」
尻尾をパタパタと振る大人の獣族たち。その後ろから見ていた子供の獣族たちは若干ドン引きしていた「今日のお母さんたちおかしいのです……」とフェイの言葉は子供全員の心の声を代弁しているといえよう。
「ああ……ここまで来ると手遅れね……エロ獣が……」
天を仰ぎながらエリラが呆れた物言いで言った。エリラ、俺は今日ほど君を常識人と捉えたことはないぞ。
「あら~はしたないですわよ皆さん~」
そういうのはココネだ。いつも通りののんびりとした感覚は健在だったが、それとは裏腹にしっぽをぶんぶん振っている……分かりやすい……どうやらココネも楽しみにしているようだ。
「お、教えるから! 教えるから落ち着け!」
「「……」」
俺の言葉に急に静かになる大人たち。怖い。マジで怖い。そして静かに出来てもしっぽをぶんぶん振っているのですごいシュールな絵面だ。君たちは餌を待つ猫たちかな? あっ、餌を待っているという意味では当たっているな。
「え、えっとなぁ……先日の戦いで一番反乱軍を倒した奴だが……」
「……」
「……シャルとニャミイが同率1位だ」
その言葉に狂喜するもの一名、顔がにやにやしているのが一名、ぐったりとしている者、その他大勢。時間にして僅か1秒足らず。たった1秒で生き物ってここまで哀楽を表現できるものなんだと思うレベルだ。
「ふ、ふふふやりました……が、頑張ったかいがありました」
しっぽをぶんぶん、耳をパタパタ。シャル……君はそれほどまで喜びを表現したときが今まであっただろうか……。
「え、えっと……これはどうなるのでございましょうか?」
ニャミニが顔をにやにやさせたまま聞いて来た。口元が緩み過ぎて今にも涎でも垂れて来そうだ。
「同率とか考えて無かったからな……まぁ、順番かな?」
「く、クロウ様と二晩二人っきり……」
今頃思い出したかのようにニャミニの顔が赤くなる。それくらい赤いかと言うと今にもポーと汽笛のなる音が聞こえそうなほど赤かった。しっぽは今まで見てきた中でも一番よく振れている。
「うそぉん……」
「う~ん、残念ですわね~」
そんなシャルとニャミィとは対照的にまるでこの世の終わりかのように絶望する他の大人の獣族たち。死屍累々とよく言うが今のこの状態はその言葉がぴったりと当てはまりそうだ。おいフェーレ、床にへばりつくんじゃない、いつもの元気はどこに行った? 他の皆も起きろ、今の状態は死人と変わらないぞ。
「お、お母さんたちやっぱり今日はおかしいのです……」
「……そうね……今日はそっとしておきましょう」
子供たちの色々な恐怖を取り除くためがテリュールがいつも以上に優しい口調で子供たちを庭へと連れて行った。グッジョブだテリュール。今の獣族たちは大人の威厳も何もあったものじゃないからな。
とまあ、結果発表はこのような感じで終わった。エリラが一番じゃなかったのは意外だったが、実は戦闘中に薄々気付いていたりする。ちなみにエリラの順位は4位で3位はココネだ。
「……エリラ」
「ん? 何?」
「……手抜いただろ?」
「あっ、バレた?」
「普通にやればエリラが負けるはずないだろ? 《能力加算》と範囲魔法で簡単に勝負がつくはずだよな」
「うーん、そうなんだけどね。《能力加算》の実験も兼ねて剣と多少の魔法だけでもいけるかなって思ったんだけど、みんな意外と強かったね。クロの指導が良い証拠ね」
「よせよ。褒めても何も出ないぞ?」
「あら? 褒めなくても色々出るじゃない……皆の為にクロが毎日頑張っているから皆も答えたかったのよ。たぶん能力以上の強さを皆持っていると思うわよ」
「……そうだな」
「まあ、3割ぐらいは性欲だと思うけど」
「……それが無ければ完璧なんだけどな」
エリラは指導が良い証拠と言ってくれたが、俺はどこで(性欲の)指導を間違えたのだろうな。
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「クロウ様早速やりましょう!」
晩飯を食べ終わり片付けも終わりに近づいていた時のことだ。シャルは待ちきれんとばかりに俺の前へとやってきた。
「早速って……まだ就寝までは時間があるz―――」
「いいえ、待ちきれません! 立った二日しかないのですよ? 一秒たりとも待てません!」
「いや待て、落ち着け―――」
「待てません! もう下も準備万端で色々溢れそうなので早くお願いします!」
おい、マジで待て。アカン、その言葉はアカン。特に子供たちがいる前でそれはアカン!
「下のじゅんび? あふれる? 一体なのことなのですか?」
「……フェイ……世の中には知らないで良い事もあるのよ」
「?」
テリュールが諦めた表情でフェイに優しく言った。もはやどっちがお母さんか俺には分からない。
「……分かった。先に行っておいてくれ。直ぐに行くから」
「直ぐにですよ!? では、先に行っておきます!」
そういうとシャルは猛ダッシュで二階へと昇って行った。いつもの冷静なシャルはどこへやら、人……じゃなくて獣とはこうにまでなるものなのだろうか。
「テリュール……取りあえず子供たちは任せた」
「……分かった……」
「あれは朝になっても離さないパターンね」
エリラが苦笑気味に言った。いや、あの様子だと朝どこか一日離さない気がする。まあ、今回はアレを使うから大丈夫だろう。
「大丈夫だよ。2時間ぐらいで終わらせて来るから」
「……2時間?」
呆気に取られているエリラをよそ目に俺は二階へと上がるのだった。
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「クロウ様待っていました!」
部屋に行くとすっぽんぽんのシャルがベットの上で待機していた(でも服は綺麗に畳んで置いてあった)
(……ここまで雰囲気の無い営みがこれまであっただろうか)
数日間、我慢させた結果がこれだとするならばさっさと、その日の内にすれば良かったと後悔をする俺。我慢させて猛々しい営みをするという薄い本のような展開をまさか体験する事になるとは夢にも思わなかった。
「ああ、待ってろ準備をするから」
そういうと俺はテーブルの上に《倉庫》から取り出したものをポンポンと置いていく。
「……? クロウ様……それは?」
テーブルの上には何やら棒みたいなのが置かれていた。太さは500円玉よりも大きいぐらいであろうか? それが数個テーブルに置かれており、それが外にも大小様々な棒があった。ナニの形をしているようにも見えるが中には飴玉が連結したような棒もあるから気のせいだろう。
「ん? これか? 自制が効かないシャルにお仕置きをするための道具だよ」
「お仕置き……?」
「さて、これで全部かな。じゃあ始めようか」
そう言うと俺は魔法を唱えた。手の上に小さな魔法陣が浮かび上がり、そこから何やらホースのような棒がにゅるにゅると出て来た。出て来た棒はうねうねと動いておりまるで生きているかのようだった。そして、それは一本だけでは無く魔法陣からさらに数本ほど飛び出て来たではないか。
「え、えっと……クロウ様……一体な、何を……?」
「それは始まってからのお楽しみということで」
その後、始めての経験を前に何とも言えないシャルの声が周囲に響き渡るまでにそんなに時間はかからなかった。
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2階から降りて来た俺は、エリラを始めとした皆(主に獣族の大人)に驚かれた。
「えっ、あれ……? クロ……?」
「ん? なんだ? 鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしてさ」
「あっ、いや……その……まだ1時間程度しか……シャルは……?」
「ああ……彼女か……てか、二階に上がってまだ1時間程度しか経っていないのか、思ったよりも早かったな」
皆が集まっているテーブルに片付けられていた椅子を一つ座りどっこいしょと座る俺。そして、エリラの問いに俺はゆっくりと答えた。
「……上で幸せな顔で気絶しているよ……」
「「「???」」」
その意味を理解できる者は誰もいなかった。
―――スキル《対女性(営み)》を取得しました。
―――特殊条件【上級技術者】を取得しました。
―――特殊条件【特殊技術者】を取得しました。
―――特殊条件【魔法技術者】を取得しました。
―――特殊条件【夜の帝王】を取得しました。
―――スキル《精神耐性》のレベルが10になりました。スキル《無心》へとスキルアップします。
―――スキル《誘惑耐性》を取得しました。
―――スキル《対女性(営み)》のレベルが10になりました。スキル《夜の天敵》へとスキルアップします。
―――スキル《誘惑耐性》のレベルが10になりました。スキル《誘惑耐性》の上位スキルは《無心》のため、《無心》へと統合され、《無心》に+1の補正が付きます。
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スキル名:対女性(営み)
分類:戦闘スキル
効果
・女性(種別関係なく)への攻撃力(夜の営み)が大幅に向上する。
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称号:上級技術者
取得条件
・相手にこれ以上ないほどの快感を与える
効果
・女性の感度大幅上昇
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称号:特殊技術者
取得条件
・特殊な性行動を行う事で取得
効果
・女性の感度大幅向上
・器用に大幅補正
・《対女性(営み)》スキルに+1の補正
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称号:魔法技術書
取得条件
・魔法を特殊な使用方法で営みに使用すること
効果
・女性の感度大幅向上
・魔力に大幅補正
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称号:夜の帝王
取得条件
・【上級技術者】取得
・【魔法技術者】【特殊技術者】いずれかの取得
効果
・女性の感度大幅向上
・《対女性(営み)》のスキルレベルに+10の補正
・器用に大幅補正
・魔力に大幅補正
・《絶倫》の能力向上
・《誘惑耐性》取得 初期レベル:7
・《精神耐性》に+3の補正
・生命に超大幅補正
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スキル名:無心
分類:耐性スキル
効果
・あらゆる精神攻撃を無効化する
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スキル名:誘惑耐性
分類:耐性スキル
効果
・誘惑、幻聴などの攻撃を無効化する
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スキル名:夜の天敵
分類:戦闘スキル
効果
・対性行為で相手の感度が大幅に上がる(性別関係なし)
・誘惑、幻聴魔法を得意とする相手と対峙する際、誘惑攻撃を完全に無効化する。
・《誘惑耐性》のスキルレベルに+10の補正
・《精神耐性》または《無心》に+3の補正
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運営さん、問題があったら修正しますので削除だけは勘弁願います。
なお、毎度の如くスキルには自重無しです。
男の皆さんも魔法を使うとしたら一度はこんな使い方したいと思いませんか?
03/13:タイトルを修正しました。




