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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第5章:クロウのエルシオン開拓日記編
210/270

第206話:夜這い

10/23:サブタイトルを修正しました。

「……」


「―――と、言う事があったのよ~」


「ほ、本当ですか?」


「シャルちゃん意外と肉食だったのね」


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 忘れて下さい! 忘れて下さい!」


「無理(笑顔」


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 予想通りというか……。

 開店初日を無事(?)に終え帰って来ると早速フェーレが皆に今日のシャルのことを報告。本人、再び阿鼻叫喚。しょうがないよね。


「それで、クロウ様はなんて返答したのですか?」


「返答も何も、その前にフェーレに撃沈されたから何も言ってないよ」


「では、答えを教えてくださいです~」


「えっ、いやそれは」


「あら? 何の話をしているの?」


 獣族達に問い詰められそうになったところで、トレーニングを終えたエリラがやって来てしまった。oh...嫌な予感しかしない。


「シャルが夜這いをしたいってお話です~」


「!? な、なにをいっているのでしゅか!?」


 あっ、噛んだ。


「ふーん……で、クロなんて答えたの?」


 エリラがジト目でこちらを見ている。ジェラシーですか? 嫉妬ですか? いや、まて。まず俺の今の状況をどうにかしろ。他人の事気にしている場合じゃねぇ!


「答えたも何も何も言ってねぇよ……それに答えは…… No だ」


 そう言いながら俺はエリラの傍まで行き、そっと肩を抱き寄せる……練習後のせいか肩がすごくべたついているんだけど……で、でも表情には出さないよ。頑張れ《ポーカーフェイス》!


「エリラ以外とする気なんて今のところないしな」


 おおぉっ! と歓声があがる。エリラは恥ずかしそうに顔をそむけたが、口元が思いっきり緩んでいるのがわかった。俺の言葉が聞こえたシャルが、物凄く残念そうにしている。ごめんな。と心の中で謝って置こう。


「で、エリラさんとは……?」


「いや、まだ」


「「「ええっ!?」」」


 えっ……そんなに驚くところ?


「ま、まだなのですか!?」


「えっ、悪い?」


「い、いえ……もうそういう事は済ませている関係かと……」


「二人で一緒に寝る関係ですのにね~」


「クロウ様、実はホ○とかでしょうか……?」


「なわけないだろ!!?」


「あー、でも今朝あの例の人と話してましたね、同士よーって」


「やめろ! マジで間違えられそうになるからやめろ!」


 誰があんな変態マッチョマンと同士になるかっ!


「でも、まだと言うのは意外ですね~」



「そんなに意外か?」


 うん。と獣族全員が一斉に頷いた。


「ま、まあクロウ様は年齢が途中で飛んでいるので、仕方が無いでございましょうか」


「人のそういった話は分かりませんが、私たち獣族でも15、16でって方も多かったのでつい……」


「ふーん……で、ニャミィたちは経験済みなのか?」


「「……」」


 おい、なぜ黙る。


「そ、そんな事より一緒に寝ていて、そういう考えには至らなかったのですか?」


(露骨に話を逸らしやがったな)「考えたに決まってるだろ。むしろ考えるなという方が無茶な話だ」


「では、何故行わなかったのですか?」


「……単純にまだ早いと思っただけだよ」


「……クロウ様って思ったより草食系ですか?」


「何故そうなる」


「これは……今晩が楽しみでございますね」


 ニャミィが嬉しそうな口調で言った。その時、ビクッと微かであるがエリラが反応したことに俺は気付いた。前にエリラ自身から話して来た時のことを思い出したのかもしれない。


「……負けません……」


「ん?」


 先ほどからしょんぼりしていたシャルがボソリと呟いた。


「負けません! いつか必ずクロウ様に貰って見せます! エリラさんも覚悟して置いて下さい!」


 豪語するシャル。君、今自分が何を口走っているのか分かっているのか?


「これは楽しみですね~」


「シャルが大人になってる?」


「これは応援しないといけませんね~」


 シャルの発言に周りから応援する声が上がる。しばしの間俺らの方を見ていたシャルであったが我に戻ったのか。


「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 顔を真っ赤にして、叫びながら部屋の奥へと消えて行った。


「じ、上等じゃない!」


 エリラが一歩前に出て獣族達の方を向いた。そしてこう一言。


「今晩、クロウとやってやるわよ! シャルなんかにクロは渡さないよ!」


「What!?」


 思わず英語が飛び出してしまった。


「いいクロ! 今晩は開けておくのよ!? 覚悟してなさい!」


 そういうとエリラも部屋の奥へと走り去っていくのであった。


「あらあら~」


「女の対抗心でございますね」


「これは今晩楽しみです」


 獣族の女子トークがこれほどまでに突き刺さった事があったであろうか。


「クロウ様、頑張ってくださいです~」


「ああ……えっと、うん、はい……」


 俺は、流されるがままに流されるしかなかった……というか、入る隙間が無かったと言うべきか……女性たちの力、恐るべし……。

 書いてて恥ずかしかったです。でも次回はもっと恥ずかしいです。というか私の描写力が全く足りてません。


 先に言っておきます。期待しているほどの事は書けません。気持ちどうのこうのの前に技術的に難易度高すぎます。こんなのクロウが告白した時以来です。

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