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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第5章:クロウのエルシオン開拓日記編
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第198話:敵はだれなのか(1)

投稿が遅れて申し訳ありません。


送れた理由は後書きに記しておきます。

興味のある方だけ閲覧して下さると幸いです。



 私は、18歳のときに国軍に入隊をしました。


 入隊した理由は色々ありましたけど、元々父が傭兵だったので、その影響を受けたと言うのが一番でしたね。

 戦う父はたくましく見えましたが、傭兵事業という収入が安定しない職種でしたので、生活に安定感というのはありませんでした。ですから、私は国軍という道を選んだのです。父は「国のしがらみなんか嫌に決まっておるだろ」と言って、国軍に入る事には同意しませんでしたが、戦う道に入る事に対しては好意的で、入隊出来る歳になるまで、厳しく指導されました。

 そのかいあってか、入隊試験は一発で合格することが出来ました。


 軍隊に女性が入るということは少ないですが、珍しいという訳でもなかったようで、同期の女友達もそれなりに出来たわ。


 ……もっとも、今はもうこの世にはいませんけど。







==========

「……戦死?」


「……そうね。公式にはそうなっているわ……だけど……」


 そこまで言ったアルゼリカ理事長は、顔を下に向け暫く黙り込んでしまった。肩が微かに震えており、何かに耐えている様子が伺えた。


「……あんな死に方……認めたくは……」


「……理事長……」


「……」


 再び黙り込んでしまうアルゼリカ理事長。俺は特に口を挟むことはせず、黙って見守っていた。サヤも何かを言いたそうにしていたが、ぐっと堪えて理事長が話すのを待った。


「……今から数年前……アルダスマン国は龍族と戦争をしていたわ」


「……!」


 その言葉にピクッと反応をしてしまった。その戦いの結末は親父から聞いていたし、俺がこの世界に生まれるきっかけにもなった戦争なだけに反応するなと言う方が難しいかもしれない。


「当時、私は国軍の小隊長を務めていて、各地に転戦をしていた。開戦直後から私たち国軍は有利に戦いを進めていたわ」


「……えっ?」


 サヤが首を傾げる。おそらく有利に戦いを進めていたというところに疑問点を抱いたのだろう。この戦いの終着点は痛み分けの引き分けだったからだ。


「……そう、有利に進めていたわ……あの時までは……龍族が挑んだ最後の決戦。のちに『死谷』のあだ名が付けられたあの戦いまでは……」




==========


「亀甲陣を組みなさい! 迎え撃つわよ!」


 突撃をしてくる龍族を迎え撃つため兵士たちが密集して槍を揃えて平行進軍を行う亀甲陣(キッコウジン)は個別に挑んでくる龍族には有効な陣形だった。これは私たちの対龍族戦のセオリーになっていたわ。

 その時の地形は大軍を展開しにくい谷間での戦いだった。

 このときの私たちに聞かされていた作戦内容は、谷の中央を進む軍と谷を挟んだ山の外側を迂回して敵の後方を突く挟撃作戦だった。

 既に戦争末期。敵の数が少なくなり勝利まであと一歩のところまで来ていた。この作戦が成功すれば敵の主力は壊滅して、戦争は終結するはずだった。


==========


「……その戦いは……」


「……谷を進撃していた軍7000人のうち生還者987名……残りは全て生き埋めにされ、今もあの谷に埋まっているままになっています……」


「……確か龍族側が土砂崩れを起して味方を巻き込んでの作戦だった……」


「……公式ではそうなっています」


「……理事長……先ほどから公式と言ってるけど……どういうこと……?」


「……今から言う事は他言無用にすること……いいですか?」


 話の行き先が良く分かってないサヤであったが、黙って頷いた。俺も黙って頷いた。龍族側の作戦と親父から聞いていただけに、その話の続きが気になったからだ。


「……公式では、『敵方の捨て身の攻撃により敵味方壊滅的打撃を受け痛み分けに終わった』と表記書物には表記され、発表もされましたが……実際は、敵味方の首脳部による作戦だったのです」


 その言葉に、俺とサヤは体に雷でも落ちたかのような衝撃を受け、暫くの間呆然としてしまったのだった。

今回も短くて申し訳ありません。


私自身今回及び、この後数回分の内容を書く上で、こうするしかなかったのか私自身の想像力の無さに嫌になってしまっていた部分がありました。

最近は、話は浮かぶけどそれをまとめる気力が落ちていた部分もあるので、本気で一度休載しようかなとも考えました。

 しかし、少なからず待って下さる読者の方々、きつい言葉でも感想欄に指摘内容を書いて下さる方々に、未完結のままで切るのは私のプライドというか信念が許しませんでした。

 私の嫌いな作家の姿の一つに「書くのが苦しいから投げ捨てる」というのがあります。お金をもらって書いている人がそれをやってはいけないのは勿論ですが、趣味で書いているような人でも待って下さる方々がいる以上、自分が苦しいからと投げ捨てるのは、見ている読者を裏切る行為に値すると私は思っています。

 私はプログラマーとして働いている仕事の中でも「大変でも、難しくても自分の持てる力を出して」ということを意識しています。小説はお金など発生しない趣味かもしれませんが、読んで下さる相手がいるのであれば、それは一種の商談……読者の「時間」をもらってやっています。そして、楽しんで読んで下さる人がいる以上、私は少しずつでも自分の力を出して書いていきたいと思います。


これからも、更新が遅くなれば内容が薄っぺらいこともあるかもしれませんが、最後まで書き上げて見せます。楽しんで下さる読者の方々には申し訳ありませんが、ゆっくりでも楽しんでいただけると幸いです。


では、次回もよろしくお願いします。以上、黒羽でした。


……あれ? 後書きの方が質が濃ゆいような……?

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