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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第5章:クロウのエルシオン開拓日記編
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第177話:掛け声は「KINNNIKU」

 最後にお知らせがあります。

「ただいまー」


「おかえりなさいなのです!」


 帰宅と同時に待っていたのはフェイのお帰りなさいダイブだった。


「お利口さんにしていたか?」


「もちろんなのです!」


「そうか、フェイはいい子だな、よしよし」


「えへへ」


 それを華麗に受け止めフェイを褒めてあげる。しっぽをフリフリしている姿がとても可愛い。フェイの後ろにいたフェイのお姉さんが「私も……」と何やら呟いていたがそれ以上は聞き取れなかったのでスルーしておこう。


「お帰りなさい。どうだった?」


 テリュールも家の奥から出てきた。彼女には留守番を任せていたのだが、様子を見るに特に何も起きて無さそうだ。


「ああ、想像以上の物を得て来たよ」


 武神と付く謎のものをな。


「そう、良かった。こっちは……まあ、大丈夫だと思うよ」


「? どういうことだ?」


「いやね、エリラが一人特訓をしていたんだけど気付いたら、完全に伸びててね。叩いても反応が薄くて自力で起きそうも無かったから、私が寝室まで運んでおいたけど……」


「……死んでないだろうな?」


「それは無いよ……たぶん」


 たぶんかよ!?


「……ちょっと見て来る」


「! だ、大丈夫だよ! 息もしていたし私の声にも多少は反応していたから!」


 俺がエリラのもとに行こうとするのを見てテリュールが全力で止める。


「本当かよ、なんか言葉から怪しい雰囲気しかしないんだけど?」


「ほ、本当よ! ただ、回復魔法が効かなかったからちょっと不安になっただけで……」


 ああ、そういうことか。恐らくだが《身体強化 Lv.5》の練習をした反動で『疲労』のバットステータスが付いたのだろう。あれは、回復魔法が通用しないものらしいから仕方ないよな。

 前に聞いた話だと俺も《技能異常熱(スキルオーバーヒート)》だっけ? になっていたらしいからな。あれも回復魔法が全く通用しない状態異常だったらしいからな。


「それなら多分大丈夫だろうけど、あとで一度様子を見に行くか」


「うん、そうしたらいいよ……所でさ」


「?」


「……あれ……誰?」


 ん? と思い俺は後ろを振り返った。俺の後ろにいたのはニャミィ以下獣族の大人たちだ。それだけなら別に問題は無い。だが、問題はさらにその後ろの方にあった。


「……」


 どこかで見たことある顔かつ上半身裸の男が一人、片腕を天に向け、もう片腕を腰に当てるという言葉には非常に表しにくいポーズを取ったまま満遍の笑みをこちらに向けていると言うシュールな光景がそこにはあった。


「……」


「……」


「……ムゥゥゥゥゥゥン!!!」


「第一発言がそれかよ!」


 しばしの無言ののち、男は謎の声を上げながら今度はファイティングポーズを取った所に俺のツッコミが入る。


「中々会話に入り込むタイミングが無くての、途中からめんどくさくなったので終わるまで筋肉フェロモンを増やすトレーニングをしてまっていたのじゃよ」


「アレが!?」


 あのポーズがトレーニングだと言うのか。


「……知り合い?」


「イエ ゼンゼン シリマセン ヨ ハジメ テ アッタ ヨ」


 テリュールはドン引きしながら俺に聞いてきた。好奇心旺盛な彼女からしてみても、まずこの人と友達になるのは無理そうだなと思った。

 で、テリュールの問いに俺も当然、否定をしたのだが。


「oh! 何をいっているんじゃ! 一緒の筋肉教の仲間じゃないかいブラザーよ!」


「そんな宗教に入った覚えもないし、お前と兄弟になった記憶もねぇぞ!」


 当然、即答である。


「だれなのでs

「見ちゃいけません」


 フェイが変質者を指さしながら何かを言おうとしたのを、テリュールが即座に止めフェイの両目を隠した。


「何もねえなら帰ってもらえるか? うちの子供たちの教育上よろしくないのと、俺に変な疑いをかけられたくないんだけど?」


「フハハハハ! そう怒るなよブラザーよ! 実はのレウスからお前を呼んで来てくれとお願いされての」


 レウス? 確か筋肉兄弟の次男を名乗っていた奴だっけ? あの中で一番まともそうな(?)奴から呼ばれたのか。


「なんかの、ワシが日課のフルマラソンをしていた時に鎧とかいう貧弱な服をつけた集団が来ての、この街の兵士たちともみ合いになっていたんじゃよ。まあ、ワシはフルマラソンを続けるべく走ろうとしたのじゃが、レウスが「面白そうなのでクロウさんも呼びましょう」と言って、ワシがお使いに任されたわけじゃ」


 面白そう!? そんな理由で? てか、鎧という貧弱な服? いや、それよりも謎の集団? なんのことだよ!?


「と、いう訳で行くぞ!」


「いや、俺帰って来たばかりで疲れているのでパスさせてm

「Let`s KINNNIKU!!」

「ギャアアアアアア! いやだ死にたくなあい!!!!」


 謎の掛け声と共に首元を掴まれた俺は成す術も無く引きずられて行くのだった。


「「……」」


 あまりの唐突なことにテリュールを始めとする皆は一時呆然としたのち。


「……! まっ待ってよ!」


「お兄ちゃんがつれさられたのです! きゅうしゅつするのです!」


 後を追いかけて来たのだった。

 という訳で、今回も遅くなった挙句短くてすいません。


 そして、待たせている皆様には大変もうしわけないのですが、2週間の間更新を止めさせて頂きます。

 と言うものですね、国家試験が近づいておりまして、私勉強しないとやばい状態なのです。

 何とか合格をしたいので、試験が終わるまでしばしの間更新は止めさせてもらいます。


 更新再開後はその分の遅れを取り返すつもりで頑張っていきますので、皆さんなにとぞご理解お願いします(土下座)

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