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第12話:旅立ちと厄介ごと

 お約束回ですね。


 ※8/21 誤字修正をしました。

 ※10/12 誤字修正をしました。

 ※10/18 一部を誤字修正しました。


2015年

 ※ 2/21 誤字を修正しました。

「あれがエルシオンか」


 前方に見えるのは中世のヨーロッパを思い起こす街が見えていた。周りは城壁に囲まれているが、都市の中央に見える城がこの都市の雄大さを物語っていた。


「よし……変化できてるな」


 自分のステータスを確認する。そこには


種族:人間


「変化は便利だな。不可能とか言われていたことが出来てしまうんだから」


 再び街の方に足を向ける。






―――1時間ほど前






「いよいよか」


 アレスとレイナは家の前で早すぎる旅立ちを見送るために立っていた。目の前にいるのは誰が見ても子供としか言いようがない男がいた。

 腰には体に見合わない長い剣。やや長めの黒髪は眼に被るかかぶらないかの長さがある。


「はい、ここまでありがとうございました」


「なに、気にすることはない。いつでも戻ってこい」


「はい、たまには顔を見せますので」


「クロウ、お前は強いかもしれない、だが世の中は力だけではどうにでもならないことがある。それを忘れるなよ」


「わかっています」


「よし、じゃあ行ってこい」


「行ってきます」


 クロウはアレスとレイナに見送られながら我が家を後にした。






 あとに残った二人は妙にぽっかりと心に穴が開いたような気がしていた。


「さみしいと感じるのは私だけかな?」


 その言葉にアレスが即座に答える。


「いや、違うだろ。それにしても本当に強くなったな」


「そうだな。もう私たちより強いもんな」


「俺たちも負けてられないか」


「クロウが帰ってきたときに打ち負かしてやるぐらいにな」


 二人は早くもこれから修行をする気のようだ。ちなみにこのあとクロウは謎の寒気を感じたらしい。







「ここだな」


 俺の目の前にそびえたつのは3階立ての木造建築物だ。石垣が基本のこの都市でなぜ木造の建物かというと、わかりやすくするためというのが狙いらしい。

 そしてその建物はこの世界の人々の生活に無くてはならないもらしい。


「冒険者ギルドってでかいなぁ……」


 周りの建物でもひときわ高い。もちろん木造なので白や赤などのレンガ系の建物の中で茶色であるというのが大きく見せているのかもしれない。


 中に入ると想像通りの風景だった。冒険者らしき人たちが酒を飲んだり食事をしたり、戦利品なのか素材を分けていたりしてる様子が見てとれた。昼間なのでまばらなのだがそれでもお酒のにおいがしてくる。

 昼間から酒を飲むなよ……と言う俺の心の突っ込みを置いといて目的の場所に行く。そこはカウンター見たいなところで、きれいな受付嬢が笑顔で座っていた。


「あの~、冒険者登録をしたいのですが?」


 忘れてはならない俺は5歳だ。精神年齢は30歳だが。当然その言葉を聞いて受付嬢は顔を引きつらせる。


「わ、わかりました、ではこちらの水晶玉に手を当ててください」


 でもさすがの受付嬢、営業スマイルで手続きを進める。俺は言われた通りに水晶に手を当てる。すると水晶が一瞬光ったと思うとすぐに消えて元に戻った。


「では、しばらくお待ちください」


 しばらくすると受付嬢が戻って来た。


「はい、こちらがギルドカードです」


 そのカードは冒険者であることを示す証明証らしい。そこには


――――――――――

名前:クロウ・アルエレス

種族:人間

レベル:6

筋力:140

生命:200

敏捷:160

器用:150

魔力:180

スキル

・固有スキル:―

・言語スキル:《大陸語》

・生活スキル:《倉庫:3》《換装:3》

・作成スキル:《武器整備:2》《防具整備:1》《装飾整備:2》

・戦闘スキル:《身体強化:1》《見切り:3》《気配察知:1》

       《回避:1》《状態異常耐性:1》

・武器スキル:《片手剣:1》《盾:1》《格闘:1》

・魔法スキル:《炎魔法:1》

・特殊スキル:―

・特殊能力 :―


・ギルドランク:F

――――――――――


 いつものステータスにギルドランクが表示されたものだ。もちろんこれは俺のスキルで能力はいじっている。本来あの水晶玉でこれをやることは不可能なのだが、それは俺のスキルでどうにでもなった。スキル《変化》は便利だな。


「意外とお強いのですね」


 まぁ5歳でこれは異常だよな。


「いえ、父に昔から散々しごかれたので」


 嘘は言っていないぞ。マジでしごかれたし、考えれば考えるほどあの親父は絶対おかしいな。受付嬢はそれで納得したのか話を説明を始める。


「では簡単に説明をさせてもらいます」


「お願いします」


 もちろん俺はアレスから聞いているがそこはしっかり聞いておこう。7年の間に色々変わっているかもしれないからな。


「まずあなたのランクFは一番下のランクです。あなたが現在受けることが出来るクエストのランクはEまでです。つまり自分のランクより一つ上までが可能となります。またパーティを組めばパーティ内でどんなにランクに差があってもパーティ内で一番高い冒険者のランクの一つ上のランクのクエストを受けることが出来ます」


 なるほどな、ここまでは特に変化はないな。


「次に昇格試験ですが規定のクエスト回数をこなすとおこなうことが出来ます。試験は実戦です。特にFクラスのクエストには討伐クエストは無いのでEの昇格試験を受けるときはまず各自で練習をしておくことをお勧めします」


「わかりました」


「次に失効期間ですが、最後にクエストを受けて1ヵ月以内にクエストを受けなければ除名をさせてもらいます。なおこの失効期間はランクが上がれば長くなっていきます。またギルドで手続きを行えば凍結状態になり失効しません。以上で何か質問はありますか?」


「大丈夫です。ありません」


「では以上で説明は終わります。お気をつけて」


「あ、ちょっといいですか? この辺りでいい宿はありますか? できれば僕みたいなのでも借りれるのがいいのですが」


「あっ、それなら《猫亭》がいいと思います」


「猫亭?」


 なんだろ、メイド喫茶を思い浮かべてしまう。


「はい、メインストリートをまっすぐ行けば看板があるのですぐにわかると思いますよ。お値段も安いですし店主も気前がいいので初心者の方はよくご利用をしていますよ」


「わかりました、ありがとうございます」


 俺はそういうと手数料を支払いさっそく掲示板を見た。ちなみにお金はアレスからもらった分だ。兵士のときにわずかに持っていたのをくれた、あとで返せとのこと。つけかよ。


 ランクFにはお留守番とか運搬の仕事などがある。少ないが採取系の仕事もある、これは魔物とエンカウントしそうだな。この中でいいのは無いかな


「よし、これで行こう」


 俺が選んだクエストはこれだ。


――――――――――

依頼名:満月草採取

クリア条件:満月草を10本集めてください。

報酬:1500(セラス)(上乗せあり)

――――――――――


 そう思い俺はクエストが書かれた紙を自分の手に取る。これならすぐにできそうだなと思いカウンターに行こうとすると


「おっ、いいクエスト見っけ」


 と、俺の手から紙を取っていく奴がいた。気配察知で薄々感じていたがマジで取るか。取った奴は俺よりやや年上だがまだガキの雰囲気がある子供だった。こちらの世界で言うと小学校中学年ぐらいだろうか?

 もちろん俺ぐらいは異常だが、10歳ぐらいで冒険者に憧れて冒険者になる人はいるらしいので別に不思議なことではないが。


「ちょ、それ僕が取っていたじゃないですか!?」


「はぁ?」


 こいつ殴っていいか?


「何を言っているんですか、僕が取っていたじゃないですか」


「しらねぇよ、お前寝ぼけていたんじゃないか?」


 くそっ、こいつ……俺はチラッとカウンターの方を見る。こちらを見て何かいいたいようだがおそらく規律上助けられないのだろう。まわりの冒険者もとりあえず放置と言った感じだ。

 なるほどな、冒険者になるということは独り立ちしたのと変わらないと言っていたが本当らしいな。これくらいなら解決しろと言うことだろう。


 やれやれ、さっそく面倒なことになったな。


「まっいいですよ、そんな雑魚依頼しか受けれないんでしょ? 上げますよ」


「……なんだと?」


 ピシッという音が聞こえそうな顔でこちらを睨んで来る。あっやっぱり子供だ。


「言葉のとおりですよ。それは上げるので頑張ってくださいね」


 超笑顔で言う俺。もちろん根ではそんなこと少しも思っていない。挑発だ。

 と、そこへ何人かの子供みたいなやつらが入ってきた。あっこれやばいパターンだ。


「おい、ジーンどうしたんだ?」


「ヴグラさん、こいつ俺の取った依頼を奪おうとしたんですぜ」


「言いがかりはやめてほしいですね。全く」


 つーか、この年で危ない口調だな。ヴグラとか言われた奴はガキ大将みたいだな。


「ほう、俺の部下にいい度胸しているじゃねぇか?」


 パキポキと指を鳴らしながら俺に近づいてくる。俺は逃げる……ことなどせずとりあえずこいつのステータスを覗いてみた。


――――――――――

名前:ヴグラ

種族:人族

レベル:10

筋力:165

生命:240

敏捷:240

器用:280

魔力:110

スキル

・固有スキル:―

・言語スキル:《大陸語》

・生活スキル:《倉庫:1》《換装:1》

・作成スキル:《武器整備:1》《防具整備:1》《装飾整備:1》

・戦闘スキル:《見切り:1》

・武器スキル:《大剣:2》《斧:1》《鈍器:1》《格闘:1》

・魔法スキル:―

・特殊スキル:―

・特殊能力 :―


・ギルドランク:E

――――――――――


 平均的な能力だな。スキルレベルはやっぱりこれくらいが普通なのかな? と思いジーンと言われた奴のも見てみる。


――――――――――

名前:ジーン

種族:人族

レベル:9

筋力:105

生命:200

敏捷:200

器用:270

魔力:95

スキル

・固有スキル:―

・言語スキル:《大陸語》

・生活スキル:《倉庫:1》《換装:1》

・作成スキル:―

・戦闘スキル:―

・武器スキル:《片手剣:1》《盾:1》

・魔法スキル:―

・特殊スキル:―

・特殊能力 :―


・ギルドランク:E

――――――――――


 へぼぉぉぉ!? えっ何、こいつこれでE!? い、いやこれが普通なのか? くそっ基準がわからねぇ。


「今なら土下座して謝れば骨一本で許してあげるわ」


「断ります」


「んだと?」


「断ると言っています」


 もちろん土下座する理由がないのでここは当然断る。


「こ、こいつ今日登録したばかりの奴にヴグラさんに立てつく気か?」


「何こいつ今日来たばかりなのか!?」


「それがなんなのですか?」


「ほう、じゃあ俺がここの仕切りたりを教えてあげるぞ、ここに来たならまず俺に上納金を納めやがれ」


 こいつこの年で上納金とかいいだしやがった!? 完全に危ない奴じゃねーか!?


「いや、金ないので遠慮しますよ。第一あなたはただの子供ですよね?」


「馬鹿何を言ってやがる、ヴグラさんはここの領主の息子だぞ! たてつくとどうなるかわかっているのか!?」


 周りにいたモブキャラみたいなやつらが言ってくる。ちなみに数は全部で6人ほど、全員がジーンほどの能力だ。


「えーどうなるのですか(棒読み」


 完全に喧嘩を売る口調である。


「テメェ、いい度胸してるじゃねぇか、どうやら痛い目に合わないと分からないみたいだな」


 そういうとヴグラと言う奴は俺に向かって拳を振り下ろしてきた。


(はぁ……)


 俺は心の中でため息をつくと俺はその拳を片手で受けと止めた。片手で受け止められたのが信じられないのか一瞬唖然とした顔をする。


「んなぁ!?」


 周りの冒険者たちもおもしろそうだなと言う雰囲気になりこちらに視線を向けているのがいる。


 俺も人間だ。仏様みたいにすべてを穏やかにという気はなかった。まさかさっそくこんな所で力を使うことになろうとは思わなかったが。


「……正当防衛と言うことでいいよな?」


 そういうと俺はつかんだ拳を思いっきり回転させる。ちょうどパチンコをやるときの感覚でやって上げた。ボキボキと言う音と共にヴグラの拳があらぬ方へと曲がっている。折れてはいないが関節は完全に外れただろう。


「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


 ギルド内にウグラの絶叫が響き渡る。


「ついでにこれも食らえ」


 そういうと俺は暇を持て余している反対側の腕でヴグラの顔面にパンチを食らわせる。ヴグラは地上から50センチ辺りをクルクル回転しながらドアをぶち破り外へと出て行った。おそらく距離で言うと100メーートルぐらいは行ったのではないだろうか?《不殺》スキルのおかげで死なないだろうが《格闘:10》で思いっきりいったのでただの怪我じゃすまされないだろう。


 残った部下見たいなやつらは何が起きたのかわかっていないようだった。周りの冒険者も一瞬の出来事で何が起きたのかわからなかった。


「あちゃぁ……修理代いくらだ?」


 俺はそんなことをつぶやく。もちろんぶっ飛ばした奴の生存なんか知ったことではない。まぁ死んでないことぐらいわかっているからいいのだが。


「で、次は誰ですか?」


 若干の《威圧》スキルを発動しながら俺は周りにいたガキたちを脅す。ガキたちは我に帰るとぶっとばされたヴグラの方へと逃げて行った。


 俺はそんな奴らを無視してカウンターの方へ向かう。外から「大丈夫ですか!?」「い、医者を!」とかいう声が聞こえるがどうでもよかった。


「あー、あの」


「ひゃ、はい!」


 一瞬変な声を出すがすぐにもとの受付嬢へと戻った。


「あれ、今弁償できないので立て替えとか出来ないでしょうか?」


 俺の指をさした方には見事に壊れた扉があった。もはや扉は原型を留めておらず金具だけが少しだけ残っているだけだ。


「あっ、はいわかりました。一応立て替えて置きますので……こ、こちらにサインを」


 ちなみに修理代は1万Sだった。くそっ、あいつらから取り立ててやろうか。


「あっ、あとこれを受けますね」


 そういうと俺はさっきの奴が奪ったクエストを提出した。受付嬢はさっきの様子を見ていたので、もう何も言わずに手続きをした。

 まわりの冒険者は「また問題児見たいなやつが来たな」とぼやいていた。














 満月草は満月になると薄く輝く草で、状態異常の一つ麻痺に効果があるらしい。真ん丸な花弁も満月草と言われる理由らしい。


 エルシオンを出たすぐ近くの森にそれは生えている。街を出るとすぐにそれは見つけられた。


「いっぱいあるな~、つーかこれ簡単じゃねぇ?」


 森にあるので視界は悪いが見えるだけでも数本はあった。おそらくもうチョイ深く潜れば出てくるだろう。


 簡単と思っていたクエストだが、やっぱり町の外に出るので魔物がやってくる。


 ガサガサと言う音と共に人型をした魔物が出てきた。体長は1メートルほど、皮膚の色はどす黒く、非常に醜い姿だ。


「あれがゴブリンか」


 ゴブリンはこの辺りに出てくる魔物で知能は高くないが武器を使ってくるので、危険度はEらしい。


 強さはF程度なのだが


「……10体ぐらいいないか?」


 集団で襲ってくるので面倒なのである。もっとも


「……《風爪》」


 クロウには無意味なのであるが。


 クロウの周りに起きた見えない刃はゴブリンを的確にとらえ切り刻んでゆく。ゴブリンは何が起きたのかわからないまま絶命していく。

 まだ時間は昼下がり。もう少し実戦慣れでもするかと思い狩りを続けることにした。ちなみに満月草自体はすぐに集まった。









「あの~これは……」


 ギルドの受付嬢の目の前にはゴブリンの牙が大量にあった数えるのも面倒なくらいに。


「満月草を取るついでに出てきたので潰したのですが」


「ついでって……」


 完全に顔が引き攣っている。無理もないか、俺も途中から数えるのをやめたんだけどたぶん100ぐらいはあるんじゃないかな。


「全部換金でよろしいのですね」


「はいお願いします」


 受付嬢が裏方から何人か連れてきて仕分けていく。ホブゴブリンのもあるという声が聞こえたが俺にはなんのことか。


 やがて少し疲れた顔をした受付嬢が戻ってきた。


「ではこちらが満月草30本分の報酬です。あとゴブリンの牙ですが」


「あっ、もしかしてついでに倒したのはまずかったですか?」


「いえ、ゴブリンは倒してもきりがないので常駐クエストとして存在していますのでこちらとしてはうれしいです」


 よかった。これで報酬なしだったら泣こうかと思っていたからな。


「ゴブリン87本。ホブゴブリン4本で合計9万S。これにクエストクリア回数分の報酬をお渡しします」


 へぇ、クリア回数も増えるんだな。ちなみにゴブリンも10体で1クエストらしい。それに満月草のクエストも加算されるので合計で11回ぐらいか?


「クリア回数が10回を超えたので昇格試験を受けれますが」


 あっ受付嬢の顔が青くなってる。やっぱり異常だったかな? まわりの冒険者も俺の方を見てるし。まあ舐められてさっきみたいなのはいやだからな。一応明日に受けるといい、それから修理代をきっちり払い俺はギルドを後にした。








「ここが猫亭か」


 受付嬢の言う通りに行くと本当にあった。猫亭と書かれた看板と猫の飾りが特徴的だ。

 中に入り受付の所に行く。ギルドの受付嬢並に若い女性が立っている。やっぱり受付嬢はかわいい方がいいよな。


「宿は空いていますか?」


「はい、一名ですか?」


「はい、一泊いくらですか?」


「朝と夕方の二食付で1泊1000Sとなっています」


「じゃあ一週間分でお願いします」


「では、ここにお名前を」


 名前を書き部屋のカギを受け取る。ちなみに代金は先払いだ。

 ついでに言うとこの世界にお風呂というものは一部の貴族くらしか持っていないのでこの宿にもない。もっとも上の高級宿ならあるとのこと。

 まぁ俺の場合土魔法で湯船を作って水を入れて温めればいいだけなんだけどな。複合魔法万歳。


 それにしてもいきなりからまれるとは思わなかったな。しかもこの町の領主の息子みたいなことを言っていたな。

 まぁこの町で面倒を起こしてもほかの町にいけばいいだけなんだけどな。もっともそれは最終手段だ。余程のことがない限りそんなことはしないつもりだ。


 まぁ、あれだけやっとけばしばらくはやって来ないだろ。あれくらいの年なら痛めれば手を出してこれないはずだ。








 フラグ回収とはこのことだな。


 翌日、俺は朝7時ぐらいに目が覚める。ギルドには10時に行けばいいのでまだ時間に余裕があった。本当は8時ぐらいに起きる予定だったのだが、妙な気配がしたので目が覚めてしまった。


 《絶対透視》で見てみると、なにやら物騒な男どもが10人ほどこの宿の目の前に立っている。その中でも一際目立つ服装をした男がこの宿の店主と揉めているようだ。


 そして、原因は俺と言うのがすぐにわかった。


 何故なら、目立つ服装をした男の隣に昨日殴ったヴグラがいたからである。


「はぁ……面倒だな」


 そういうと俺は剣を片手に宿の一階に向かうのであった。

 さて報告です。

 これから作者が学校が始めるので更新スピードは格段に落ちます。出来る限り更新して行きたいのですが限界があります。


 楽しみにしてくださっている方にはご迷惑をおかけしますが、これからも応援してくださるとうれしいです。


 あと、誤字脱字報告いつもありがとうございます。またありましたらドンドン報告してくださるとうれしいです。


 ※アドバイス、感想などありましたら気軽にどうぞ。

 ※誤字脱字などありましたら報告お願いします。

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