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第109話:商人……さぁ? 何のことでしょうか

「で、あんたがトル・アランシュさん?」


「それがどうしたんだいボケ」


 ボケボケうるせぇな……あと、汗ふけやおっさん。


「ミュルトさんに聞いて来たんだよ。商人としては有能だって」


「ミュルトがかい? ほう、あんたギルドのもんかいボケ」


「まあ、冒険者だからな」


「よし、帰れボケ」


「なんでそうなるんだよ!」


 なんかこのおっさんと話していると疲れるな……。


「ワシはこの街から出る気はないぞボケ」


 ん? ああ、このおっさん俺が商隊を出してくれるように依頼しに来たと思っているのか?


「別に出らなくてもいいよ。ただ俺にちょっとでいいから商売っていうのを教えて欲しいんだ」


「ああ? 商売をかボケ」


 あんたボケって無理して言ってないか? 漫画の中とかでも聞いたことないぞ、その口癖。


「なんでもいいんだ。コツとかでもいい」


「そんなもん簡単に教える訳なきゃろうがボケ!」


 まあ、そう来るよな。良かった。ここで教えて上げようと言っていたら逆に不安になっていたところだよ。

 冒険者が魔法などを他者に簡単に教えないように商人も自分の流通ルートや独自のアイディアなんかを簡単に教えるなんてことはしない。

 そんなことをやってしまえば自分の売り上げが落ちる危険があるからな。自ら進んでライバルを増やす真似はしないってことだ。


「じゃあ取引といかねぇか?」


 俺はそういうと《倉庫》から試験管(この世界では瓶と言われているがここは分かり易い方で統一させてもらう)を取り出した。

 試験管の中には赤い液体が入っており、振動で揺れると時折微かに光を放っている。


 その試験管にトルは反応した。やはり、こういうのはすぐに分かるんだな。開始早々ナイフをぶん投げてきたからてっきり頭の中はお花畑になっているか不安だったけど、問題なさそうだ。


「これは俺が作った治癒の魔法薬だ。あんた商人なんだろ? なら《鑑定》スキルでこれを見てみな」


 言われた通りにトルが試験管を取り上げジッと見つめる。


 これは俺が作った試作品の魔法薬名前は一応「治癒薬」と付けている。えっ? 名前が普通過ぎる? ほら、こんな言葉があるだろ……シンプル イズ ベスト っていう言葉が……。


 と、俺のネーミングセンスのお話は置いといて、これは材料は近くの森なんかで取れる薬草で作られているが、俺が分析してさらに色々付け加えた結果、骨折を直せるレベルのコレが出来てしまった。効果は即時性なので緊急時にはピッタリのアイテムだ。


「……どうだ?」


「……お主、これをどうやって作ったんじゃボケ」


「教える訳ないだろ? その情報は俺に商売を教えてくれるのと交換っていうことだ」


 彼にしてみれば悪い話ではないはずだ。この魔法薬を売れば医者なんて不必要になるレベルの回復薬だ(ただし外傷限定)これをここだけで売れればこれまでの収益なんか非にならないだろう。


「ふむ……悪い話ではないがお断りだボケ」


「ほう……なんでだ?」


「これほどのレベルの物を作るならそれ相応の材料が必要じゃボケ。ワシらみたいな店を構えている奴らで集めれるレベルではないぐらい誰にでもわかるわいボケ」


 ふぅん……そう来たか。でもこの薬の材料って子供でも集めれる物ばかりなんだけどな……。


「さあ、帰れボケ! ワシは忙しいんじゃ! 小僧如きにワシは騙せれんぞボケェ!」


 そういうと、おっさんはペッと俺の方に唾を吐いてきた。


(イラッ)


「忙しい? 鏡に向かってボケをかましている奴が忙しいねぇ……退屈の間違えなんじゃねぇか?」


「ああ? なんじゃとボケ」


「諦めろよ。現実見ろよ、あんたのつるっつるの頭にもう髪は生えねーy

「カエレェボケェ!!」


 そういうと、再びナイフをぶん投げてくるおっさん。いや、あんたどこから今出した?


 さっきより至近距離での投射だが、さすがに二度目は通用しない。


 俺は無言でナイフの軌道から体を逸らすと無言で飛んでくるナイフをまるでトランプでも挟んでいるかのように中指と人差し指で挟んで止めた。


 トルもこんな止め方をされるとは思わなかったのかアレって顔をしていた。


「俺がお手本を見せてやろうか?」


 俺は止めたナイフをトランプを弾き飛ばすかのように投げ返した。

 ピンッという音と共にナイフは俺の手から離れて消えた……と思った次の瞬間、バキッと木が折れる音が聞こえ、その後も立て続けに何かがへし折れる音が聞こえて来る。


 見ると、トルのすぐ後ろにあった壁に先程までは無かった親指程度の大きさの穴が開いていた。


 トルはしばらくの間何が起きたか理解できなかったようだが、やがて事を理解したのか急にそわそわし始め、俺と壁に空いた穴を交互に何度も見ていた。


 簡単な話だ。俺が放り投げたナイフは弾丸ライナーの如く加速し壁に突き刺さったたが、勢いを殺しきる事は出来ず、そのまま貫通していったのだ。ちなみに背後に誰も居ない事は確認済みだ。音速? 《不殺》スキルを弄ればソニックブームを出さないことぐらい楽勝です。


「じゃ、俺は帰るわ。おっさん、後悔しても遅いからな」


 俺はそんな捨て台詞と共に店を出て行った。


 その後、ギルドに謎の浮遊物体が現れたという目撃情報が相次いで報告されたらしい。その物体は民家を突き破りあろうことか城壁すらも突き破っていたとのこと。


 誰がやったのでしょうかね?







 店を出て、俺はあることに気づいた。


「……あっ、商売について何も教えてもらってねぇや」


 後悔したのは俺の方だったみたいです。

 皆さんにまたお知らせです。


 再び私のPCの調子がおかしくなりました。具体的にはマ○ンクラ○トにmodを沢山いれて30個ぐらい入れたあたりでしょうか?

 ゲームが落ちたかと思えばブルースクリーンが出る始末。今日もPCを開くのに悪戦苦闘しました。

 現在は、ゲームのセーブデータとmodのデータを外付けに移動させてゲームはすべて消しました。次のPCが来るまでお預けのようです。


 このように今日は投稿できましたが、次は投稿できるか分からない状況です。ですので、しばらく経っても更新が無かったら「あっ、黒羽さんPC壊れたんだ」と思ってください。(具体的には1週間ぐらい?)


 頼むからあと1年は持ってください、お願いします何でもしまs(ry


 では、次回お会い出来たら会いましょう。黒羽でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] ボケボケ何にも面白くないキャラ出さない方が良いよ
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