第11話:進むべき道
この回で主人公強化回は終了です。私のやりたい設定を全部盛り込んだらこうなっちゃいました。
後悔はしていない。
※スキル《改変》を《変化》へと変更しました。
※8/19 加筆修正をしました。
※8/21 スキルミスがありましたので修正しました。
指摘してくださった皆様本当にありがとうございます。
《魔法合成》と《複合魔法》が統一されたのに変わっていないかったので修正しました。
※10/18 一部誤字を修正しました。
※11/4 誤字を一部修正しました。
「……お前は唐突だな」
「ええ、でもこの前のことで思い直しました。僕はもっと外の世界を見てみたいのです」
「外の世界ねぇ」
セラとあった翌日、俺はアレスとレイナにあるお願いをしていた。
「だが、お前はあまりに外の知識が無すぎるだろ?」
「だからお父さんにお願いしているのです。お父さんなら外の知識をある程度は持っているはずです。ましてや人は高度な文明を築いていると言っていましたね。なら人の文明から聞いてみるのは妥当だと思ったのですが」
アレスは俺の言葉を最後まで聞くと眼を瞑り考え出した。
俺は一刻もこの世界を見てみたいと思っていた。それは前から考えていたことである。俺は前の世界ではゲーム大好きでファンタジー大好きRPG大好きの男である。異世界なんか幾度となく憧れたことやら。
だが、昨日のセラの言葉から俺は早く動きたいとうずうずしていた。もちろん俺の性格上世界を動かすなんて言うことはしない。でもレイナがほかの種族と結婚しただけで、今まで襲撃を受け続けたことに俺としてはどうも納得できない壁があった。俺からしてみればどんな人結婚しようが別にいいやろと言うのが正直な感想だ。
もちろん両方が愛し合っているということが大前提だが、無理やりとか騙してとかは別だぞ。そう言う奴はぶっ飛ばす。
「……だが、お前にはまだ早い」
「3歳だからですか?」
「ああ、それもそうだが、覚悟もない」
「……」
「道中になれば盗賊や魔物が出てくる、魔物ならいいが、盗賊だとお前の場合はどうせ適度にやって止めるんだろ? そんな甘っちょろい考えじゃ生きて行けるとは思えない」
「馬鹿ですか?」
「ば……!!」
「馬鹿ですか? と聞いているんです。お父さんは殺すことがすべてなのですか? すべてを倒さないといけないのですか? 大罪を犯したもの以外でも無理やりなっている人もいるはずです。それらをすべて殺していくのですか? 」
「いや、そういうわけじゃないがな、その甘い判断はいずれ自分の首を絞めることになるぞ?」
「それは困りますね。お父さんやお母さんに何かあればそれはそれで困りますね」
「……は?」
「いや、言葉のまんまなのですが?」
「いや、自分のこと」
「自分のことなどいつでもいいんですよ。それにそんな面倒事に巻き込まれるつもりはありませんからね。どっちかというと両親に迷惑をかけたくないというのが大事ですね」
アレスははぁっと言った感じで唖然としていた。まぁそうだな、でも言っちゃ悪いが今の俺はアレスとレイナの二人ががかりでかかってきても勝てる。マジでやれば。
《飛行》で空飛んでレイナが追い付けないスピードまで加速して雷魔法をぶち込み、アレスは空から誘導弾でも撃てば終了だろう。
さらにセラから聞いた魔法の使い方もある。
例えば《魔力支配》で魔力を集め《空間魔法》で固定し《気配察知》を魔力に乗せて周囲に分散させる。そうすればまわりを探知できるソナーみたいなことが出来るらしい。つまり不意打ちは不可能になるわけだ。
まだ試していないが、暇があれば試して見ようと思う。
ほかにも色々あるが、正直俺なら世界征服できるとのこと。そんな力を与えたのはお前だろと言ったら「結局できるのは知識を教えるだけです。それに匹敵する魔力を持っていなければ使えませんよ」とのこと。それに「あなたは絶対に使わないと信じてます」とのこと、やめて笑顔がまぶしすぎる。
まぁ、そんなことに使うつもりはないけどね。
「……しかしなぁ」
「いいじゃないか」
悩むアレスにレイナが割り込んでくる。
「しかし、なぁ……」
「クロウが行きたいと行っているんだ。いいじゃないか、こいつの実力なら問題ないはずだ」
「俺が言っているのは強さじゃない。今まで社会を知らなかった人がいきなり社会に出てみろ、冒険者ならぼったくられる可能性大だぞ」
ああ、なるほど。確かに社会と無縁の俺に過ごしてきた俺ならそうなるわな。だが残念ながら俺は普通ではないのだ。
「……わかった」
「えっ」
「ただし、5歳だ。5歳になるまでは俺がルールやマナー、礼儀作法を教える。伊達に王国兵士をやっていたわけじゃないぞ」
それを待っていたんです。俺の知識は所詮本での知識のみ。実際の所は本当に見てきた人から聞くのが一番いい。「百閒は一見にしかず」だな。あれ? 使い方違うなこれ。
それから俺はアレスとセラから色々な事を聞いた。アレスからはこの世界の歴史、文化、通貨。大陸のおおよその勢力図、それから冒険ギルド、商業ギルドのことも聞いた。この辺りはよく使うからな。
セラからはスキルの説明やまだ俺がしらないスキルの潜在能力。もっとも創世者というだけですべてのスキル、条件を知っているわけでは無いみたいだ。《複合魔法》も知らなかったみたいでセラが驚いていた。あんた創世者じゃないんかよと言ったら。「スキルと条件は私もわかっていないことが多いのです」
とのこと。なんだろ、一度走り出した機関車が止まらなくなっているみたいだ。さすが放置神。
もちろん2年間勉強だけではない。訓練もした。セラに教えてもらった魔方陣を土魔法で作り上げたゴーレムに組み込んだら自立型魔法兵になっていい訓練になった。
試しに俺の持ってる全魔力を投入して、回復した次の日にためしに戦ってみたら、とんでもないほどレベルが上がってしまった。しかもレベルが上がるにつれて魔力も飛躍的に上がるのでレベルの上がり方が全然変わらないとい……いやむしろ上がっているような。
そして、事情を聞き納得した。
人も龍族もレベルの上がり方は各種族により固定されている。例えばレベル1の人間がゴブリンを10体
倒してレベルが2あがったとしよう。同じようにレベル1の龍族がゴブリンを10体討伐してもレベルは1しかあがらない。
人間は能力が平均しているかわりにレベルはあがりやすい。それにくらべて龍族は能力が高いのでレベルは人間にくらべて上がりにくいのだ。
そして俺は龍人族という種族だ。レベルの上がるスピードは人と龍族のちょうど中間あたりだとのこと(※セラ談)
だが、俺はレベルに相応しくないほどのスキルおよび能力を持っているので、ゴーレムに全魔力を注いだら半端じゃない強さになるのだ。しかもその魔力も化け物とのこと。
レベルは低いが能力が高いという状態に。
つまり、俺は今、本来のレベルの何十倍もの格上の敵と戦っていることになる。そりゃレベルもあがりますよね。
しかも魔力数値は異常な成長速度を持っているので、レベル上昇速度も必然的に上がっていくのだ。
さて、そんなゴーレムが今俺の目の前にある。
「……これ絶対にやばい代物ですよね?」
俺はお試しで作ったゴーレムを見て驚いていた。だがセラは
「……本当はそんなものではないんですけどね。あなたが規格外すぎるのですよ。しかもあなた魔方陣を少しいじりましたね?」
「えっ、何故それを……」
「やっぱり、やけにあなたのレベル上昇が高いのでなんでと思っていたんですよ。どういじったのですか?」
「えーと、《神眼の分析》で魔方式を解析出来たから色々といじっていたら」
「……」
もうセラは何も言わなかった。
「まぁこれで全力の俺が見れますので明日試して見たいと思います」
「やるのはいいですけど、誰もいないところでやってくださいね」
「えっ?」
「あなたクレーター作るくらいやる気ですよね?」
「……はい」
そうか、俺のレベルはもうこんなところまで来てしまったんだな。
翌日
「よし、ここならいいかな」
俺は自宅から400キロ程度離れたところにある荒野で試作品のゴーレム置いた。周囲に誰もいないことは確認済みである。
「……よし、機動」
ガクンと言う音が微かにする。そしてゴーレムの眼が赤く光った。起動した証拠だ。とそれと同時に、俺の眼の前に一瞬で間合いを詰めてきた。もっとも一瞬と言うのは他の人から見た場合で俺と互角なので俺には見えている。
しかしあくまで向こうは全力である。俺も全力で立ち向かわないと一瞬でやられるだろう。
「《破砕》!!」
目の前にやってきたゴーレムに対土用の魔法をぶつける。これは土を柔らかくする性質を風で切り刻む魔法を複合した魔法だ。本来柔らかくすることで同じことが出来る。だが全体を柔らかくするのには魔力をかなり消費する。
だが、柔らかくするところを極度に縮小。ピンポイントで柔らかくしそこに風を当てて切り刻む。口で言うのは簡単だが尋常じゃないくらいの緻密作業なので普通の人では無理だ。俺は魔力支配とかがあるから出来るだけだ。
ゴーレムは破砕で粉々に……ならずに跳躍した。さらに上空で《火球》を撃つというオマケつきで。
初期の魔法だが肝心の魔力がクロウクラスである。爆音とともに直径200メートルが焼かれていく。
「……おいおい、マジでやべぇなこれは」
クロウは上空で下の火炎地獄を見ていた。
上空から魔法を撃ちこまれた瞬間、強化魔法で足を大幅に強化し、そこから《飛行》で空へと回避したのだ。
クロウは驚いていた。まさかセラから教えてもらったゴーレムがあんな動きをするとは思わなかったのだ。
ちなみにゴーレムと言っても姿、形は鎧を着た騎士みたいな形をしている。水魔法を練習している際に細かいことまで出来るようになってしまい、気づけばこんな凝ったデザインになってしまったのである。ちなみに色は土の色だ。
装備は剣と盾、ただしクロウの魔力でガッチガチに固めているので、盾は鉄を悠に超える強度を誇り、剣は刃ことないがバスターソード見たいに殴りつけるようにしている、いわば鈍器だ。
そして岩を切ろうが刃こぼれ一つしない。
しょうじき、その辺の武器よりたちの悪いものを作ってしまっているのである。
まぁ、そんなことはどうでもいいか。今は俺の目の前にいる強敵を倒すか。
そうつぶやきクロウはゴーレムに向かって突っ込んでいった。
訓練で作り上げたクレーターの後片付けは大変だった。カラッポの魔力に鞭打って整地するんだから地獄だよ。
ちなみにゴーレムは粉々に砕いた。さすがに全力のメテオには勝てなかったようだ。簡単に言うが全力の俺なので俺もかなりひどい目にあった。一番ひどかったのは右腕が粉々に砕けたときはマジで痛かった。治癒魔法で何とかなったがもう二度と同じ目には遭いたくないと思った。
あと、余った時間は武具と道具の作成練習もした。俺の場合なぜか飛んでもない代物も平然と作っちゃったのだがそれはまた機会があれば話そう。もちろん初めのころは失敗ばかりだったぞ。《神眼の分析》のおかげで早く上達したが。ちなみにどれくらいとんでもないかと言うとセラが唖然とするほどだった。
こうして2年に及ぶ訓練の結果、俺のステータスはこうなっていた。ただとんでもないほどの変化なのでまずレベル変動を表示してから新スキル、進化スキルをだしていき特別条件を入れて最終的なステータスを表示してみよう。
正直、俺も分かっていないのが多すぎるのだ。
……まさか俺の分身訓練があんなレベルチートになるとは思わなかったんだ、俺は悪くないんだ。
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名前:クロウ・アルエレス
種族:龍人族(龍族・人間)
レベル:319
筋力:22,770
生命:38,690
敏捷:32,310
器用:22,780
魔力:64,700
スキル
・固有スキル:《理解・吸収》《神眼の分析》《龍の眼》
《千里眼:10》《絶対透視:4》
・言語スキル:《大陸語》《龍神語》《妖精語》《兎耳語》
・生活スキル:《倉庫:10》《換装:9》《調理:5》《野営:7》
《魔法道具操作:9》《家事:7》《演算:5》
《商人の心得》《ポーカーフェイス》《詐術:4》
・作成スキル:《武器製作:9》《武器整備:10》《防具製作:9》
《防具整備:10》《装飾製作:9》《装飾整備:9》
《錬金術:10》
・戦闘スキル:《身体強化:9》《見切り:8》《気配察知:9》
《回避:9》《状態異常耐性:9》《遮断:9》
《跳躍:8》《心眼:8》《射撃:7》《罠:8》
《加減:10》《斬撃強化:8》《対人戦:8》
《対龍戦:8》《威圧:8》《精神耐性:7》
・武器スキル:《片手剣:10》《細剣:7》《刀:9》《大剣:8》
《槍:9》《投擲:7》《斧:8》《弓:8》
《クロウボウ:8》《鈍器:8》《盾:10》《格闘:10》
・魔法スキル:《賢者の心得》《炎神魔法:4》《水神魔法:3》
《風神魔法:2》《土神魔法:2》《雷神魔法:2》
《天界魔法:4》《暗黒魔法:2》《天空魔法:6》
《空間魔法:5》《溶解魔法:2》《強化魔法2》
《瞬間詠唱:2》《記憶:2》《明鏡止水:2》
《魔力支配:2》《特異魔法:4》
・特殊スキル:《龍の力:6》《意志疎通》《変化》
・特殊能力 :《性質変化:2》《変幻飛行:2》《咆哮:7》
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で、次に取得した新スキルと進化スキル、なんだけど、正直説明が面倒なので必要なものだけ抽出していくことにしよう。正直セラも「せ、説明が……」とのこと。ちなみにマジで気絶しました。
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特別条件:『強者を葬りし者』
取得条件:自分より遥かにレベルが上の敵を倒すこと。
取得スキル:《一騎当千》
取得経緯
全魔力を注いだゴーレムを討伐した際に取得。ちなみにその時のゴーレムのレベルは1200ぐらいだった。でも一騎当千って1対多数のときに言う言葉じゃね?っと思ったらこのスキルは敵が格上か1対多のときに発動するようだ。
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特別条件:『魔を極めし者』
取得条件:全属性魔法スキルが上位進化すること。
上位スキルレベルが最低でも2以上になること。
取得スキル:属性魔法をすべて統合し《創世魔法》を取得。
魔力に極大補正。
取得経緯
取得条件を満たした時に取得したんだが、これは正直チートすぎる。簡単に言えば何でもアリなんだよな。その気になればブラックホールすらも作成可能なんだから。
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特別条件:『剣王』
取得条件:剣系スキルのいずれか一つのレベルを10になること。
取得スキル:レベル10になったスキルが上位スキルへ変化。
効果:上位スキルへと変化したスキルに超大幅補正。
取得経緯
取得条件通りだな。ただしこれで上位に進化出来るのはひとつだけであとはまた別の条件が必要になるらしい。もっとも俺は片手剣しか使わないから別にいいけどな。
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特別条件:『覇者』
取得条件:レベルが100を突破すること。
効果:ステータスに大幅補正がかかる。
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特別条件:『覇王』
取得条件:レベルが200を突破すること。
効果:ステータスに超大幅補正がかかる。
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特別条件:『覇神』
取得条件:レベルが300を突破すること。
取得スキル:《次元作成》
効果:ステータスに極大補正がかかる。
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特別条件:『精霊を呼ぶ者』
取得条件:《次元作成》を取得すること。
取得スキル:《門》
効果:精霊を呼び出し一緒に戦うことが出来る。
取得経緯
これは『覇神』を取得したときに手に入ったのだが……後で説明します。
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特別条件:『惑星創世』
取得条件:《門》を取得すること。
取得スキル:《惑星創世》
効果:???
取得経緯
《門》を取得したことで手に入れたんだが、正直まだ使い方がまったくわかっていない。
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特別条件:『天駆ける者』
取得条件:《飛行》を取得すること
風魔法のレベルを最大値になること
取得スキル:《変幻飛行》が《天駆》へと進化します。
効果:飛行時、気流に影響されなくなる。
取得経緯
これは本当に便利。大雨とかでも晴れているときと同じ感覚で空を飛べるから。物理法則完全無視の代物。
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特別条件:『不殺を貫く者』
取得条件:《加減》スキルのレベルが最大値に達していること。
取得スキル:《加減》が《不殺》へと進化する。
効果:どんなに本気になろうがスキルを発動しているときに相手を殺すことがない。
取得経緯
これ一見やさしいスキルに見えるけど、全力でやって本来死ぬところを死なないところギリギリでストップがかかるんだから、拷問にピッタリだよな。
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特別条件:『不殺の剣』
取得条件:スキル《不殺》を所持してること。
剣系スキルレベルがどれか一つでも最大値に達していること。
取得スキル:スキル《心眼》のスキルレベルが4アップ
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特別条件:『大魔法剣士』
取得条件:剣系スキルレベルがどれか一つでも最大値に達していること。
魔法スキルレベルがどれか一つでも最大値に達していること。
《賢者の心得》を取得していること。
効果:剣系スキルと魔法系スキルに大幅補正
筋力と魔力に極大補正。
取得経緯
魔法剣士じゃないんだな。いやそれとも俺が気づかない内に取得していたのか? と思って調べてみたらありました『魔法剣士』。おい脳内アナウンス仕事しろ。
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>スキル《心眼》のスキルレベルが最大値になりました。
>スキル《第六感》へと進化します。
これ以外にもかなりの数があるんだが正直説明しきれないので、重要っぽいところだけを抜粋させてもらった。
そして、これらをすべて合わせて出てきたステータスが……これだ。
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名前:クロウ・アルエレス
種族:龍人族(龍族・人間)
レベル:319
筋力:41,770
生命:53,690
敏捷:47,310
器用:37,780
魔力:88,700
スキル
・固有スキル:《理解・吸収》《神眼の分析》《龍の眼》
《千里眼:10》《絶対透視:4》
・言語スキル:《大陸語》《龍神語》《妖精語》《兎耳語》
・生活スキル:《倉庫:10》《換装:9》《調理:5》《野営:7》
《魔法道具操作:9》《家事:7》《演算:5》
《商人の心得》《ポーカーフェイス》《詐術:4》
・作成スキル:《武器製作:9》《武器整備:10》《防具製作:9》
《防具整備:10》《装飾製作:9》《装飾整備:9》
《錬金術:10》
・戦闘スキル:《身体強化:9》《見切り:8》《気配察知:9》
《回避:9》《状態異常耐性:9》《遮断:9》
《跳躍:8》《第六感:1》《射撃:7》《罠:8》
《不殺:1》《斬撃強化:8》《対人戦:8》
《対龍戦:8》《威圧:8》《精神耐性:7》
《一騎当千》
・武器スキル:《二刀流:1》《細剣:7》《刀:9》《大剣:8》
《槍:9》《投擲:7》《斧:8》《弓:8》
《クロウボウ:8》《鈍器:8》《盾:10》《格闘:10》
・魔法スキル:《賢者の心得》《創世魔法:2》
《瞬間詠唱:2》《記憶:2》《明鏡止水:2》
《魔力支配:2》《特異魔法:4》
・特殊スキル:《龍の力:6》《意志疎通》《変化》《次元作成》
《門》《惑星創世》
・特殊能力 :《性質変化:2》《天駆:2》《咆哮:7》
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正直これはどこまで行くんだろうな。俺のスキルはもう異常なのはわかる。もうここまで来ると逆にどこまで行くのか見てみたいものだ。
「で、この《次元作成》と《門》と《惑星創世》ってなんですか?」
夜の山岳。俺はセラといた。ほぼ毎日のことである。
「……それは召喚魔法だと思います」
「召喚魔法?」
セラが言うにはこうだ。この世界の魔力は【精霊】という奴らが出しているらしい。ファンタジーだな。そして召喚魔法と言うのはこの精霊を具現化して戦う魔法らしい。
「ん? 待って下さい精霊族とは違うのですか?」
そう、この世界には精霊族と言われる種族がいる。その種族は精霊の進化した姿と言われている。
「同じです。召喚魔法で具現化された精霊がなんらかの理由でこの世界に残り続けた者の末裔と言われています」
見えない精霊にも寿命があるらしくそれは具現化されても変わらないらしい。そして子供もつくることができるとか。
「《次元作成》とはあなたが使用する精霊を留める場所です。《門》はそこから取り出すため、そして《惑星創世》とはあなたがその精霊が住む世界を作り上げる魔法です」
「……なんか話が壮大になっているような気がするんだが」
「はい、あなたはそれほどまでの力を手に入れてしまったのです。おそらく今のあなたなら神の眷属も殺すことが可能でしょう」
「怖いこと言わないでください」
「しかし事実です。あなたはこれからその事実を持って進まなければならないのです。強すぎるその力は尊敬されるのと同時に畏怖の心も生みます。そしてどちらになるかはクロウ、あなたの行動次第です」
「わかっています」
「……本当にごめんなさい。あなたにすべてを託すことになるけど」
「そうですね、あなたの尻拭いですからね」
「うう……その通りです」
クロウはセラの様子を見て、こういう性格をしている人は自分のせいだと責める癖があるんだよなと思っていた。
「僕……いや俺は前の世界では嫌われ者だったんだ、友達や友人などもほとんどいない。わずかにいた友人も時が立つと同時に自然と交流が消えて行った。婚約者なんかももちろんいない」
「えっ、どうしたのですかいきなり」
「そんな俺にあなたは再びやり直す権利を与えてくれた」
元からこれだけは言っておこうと思っていた。
「ありがとう」
俺に礼を言われるとは思ってなかったのか、「あぅぅ」とか言いながら顔を俯けてしまった。かわいいなおい。
「……そうえいばそっちの話し方の方が素ですか?」
「ああ、そうだ」
「上から目線ですね」
「ぐっ、わかっているんだがな……」
どうも治らないんだよなぁ……意識的に話すことは出来るが、感情が高まると戻ってしまう。今回は意識的に戻したのだが。
「じゃ俺は寝るよ。明日からだし」
「わかりました。では」
セラはスッと目を閉じるとやがて光の粒となり消えて行った。俺はそれを見送ると家へと帰って行った。
次回からようやく本格的に前に進みだします。つーか10話すぎてもヒロインがいないという(泣)
セラさんか!? セラさんがメインポジか!? 作者もわかりません。
本日も読んで下さった皆様ありがとうございます。
※アドバイス、感想などありましたら気軽にどうぞ。
※誤字脱字などがありましたら報告よろしくお願いします。
===2017年===
09/11:誤字を修正しました。
10/29
・誤字を修正しました。
・少し加筆しました。
・スキル《六感》を《第六感》に修正しました。




