朝日
朝の日
みんなに訪れる朝
あなたも あなたも
毎日訪れる朝
笑顔にさせてくれる朝
そんな朝
でも私には来ない
私にはまだ朝は来ない
壁の向こうで待つ朝を
陽の光を
私はまだ見ることができない
近くまで来ているのに
阻むものは1枚の壁だけなのに
越えることができない
1日の始まりを知らせる朝の日を
生を感じさせる朝の日を
見ることができない
見たい 見たい
生きたい 生きたい
私は叫ぶ 私は叫ぶ
壁はゴゴゴと音を響かせ
小さく穴が開いてく
穴は次第に大きくなり
私の世界は広がってく
穴は腕が一本通せるくらいに大きくなり
頭が通せるくらい大きくなり
私が通れるくらい大きくなる
私の世界は広がってく
この穴の先に待つ新たな世界
さあ 行こう 勇気を出して
私は世界を踏み越えた
わあ 朝日だ 陽の光だ
これは私が初めて書いた短編、「陽の光」と似た感じというか、リンクしています。この詩を綴る「私」とは何なのか、是非想像してみてください。
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