約束を
私は一度目と同じく、カルヴァート様と組むことになった。
あの無口さも無表情さも、懐かしくて思わず微笑んでしまった。
彼からしたら、変な聖女だろう。
表情が物語っていた。
カルヴァート様の浄化をしていると、相変わらず無茶苦茶な戦い方をしていることが想像できた。
魂の汚染が酷く、きっとこの瞬間でも痛みや苦しみがあるはずなのに、平気な顔をして座っている。
それが殊更、悲しかった。
「カルヴァート様。もっと自分を大切にしてください。カルヴァート様に何かあれば、私は号泣するので。」
「……は?」
キョトンと目を瞬かせる彼は、あの時と同じく、少し幼く見えた。
こんなところまで、共通点を探してしまう。
懐かしいな……
「いいですか?自分のためが無理なら、私のために無茶しないでください!返事は?」
「え……あ、はい……?」
「よし!」
言わせた感があるけど、まぁ、いいだろう。
律儀な彼なら、きっと守ってくれるはず。
彼に約束をさせるときは、混乱している時にたたみかけるのが一番の方法だ。
「私、カルヴァート様の手を、絶対に離しません。私の全力をもって、あなたを守ります。そして……あなたの願いを今度こそ叶えてみせます。」
「何を……いきなり……」
「約束です。覚えていてください。今はそれだけでいいんです。」
「……わかった。」
カルヴァート様からしてみれば、わけがわからないだろう。
でも、この約束が、誓いが、彼の心を支えてくれることを願っている。
彼の心を守ること。
それが私の、前回からの願いでもあるのだから。
本当は、死んでほしくない。
こんなことは、やめてほしい。
死を願わないで欲しい。
最期の瞬間まで、生を諦めないでほしい。
けれど、それが無理だと……わかってしまった。
あの最期の瞬間、カルヴァート様の目をじっと見つめていたから、わかったのだ。
避けられない未来なら、受け入れるしかない。
けれども、少しでもより良いものにはできるはずだ。
カルヴァート様の心が救われるように、私は彼の願いに寄り添っていたい。




