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ただケサランパサランって言いたかったフタホシヤマトトトテントオ

作者: あまなす

先日、フタホシヤマトトトテントオのところに

ケサランパサランがやって来た

けれど、自分の方からフタホシヤマトトトテントオのところに来たわりに

何を言うでも、何をするでも、何かを要求するでもなかった

ただ、フタホシヤマトトトテントオの部屋の中を

ふわふわ漂っているだけだった


ケサランパサランがふわふわやっていると

空気中のチリやらホコリやらがケサランパサランの体毛にからめとられていった


その後、ケサランパサランは、床をコロコロ転がりはじめた

やはり、ホコリやら糸クズやらがケサランパサランの体毛にからめとられた


新手の押し入り家庭清掃サービスかしら?

あとあと、料金を請求されるとか?

フタホシヤマトトトテントオは、不審に思った


しかし、いいこともあった、部屋がキレイになった

部屋の空気もかえてみようかしら

フタホシヤマトトトテントオは、窓を開けた


すると、入ってきた風にその身をさらわれ

ケサランパサランは、どこかへと飛んでいってしまった


それから、ケサランパサランは

フタホシヤマトトトテントオのところに来ていない

ちなみに、料金の請求もされていない


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