表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の娘、皇太子を産む。  作者: コマタ
95/283

90聖女の行方。

 「マレト、ビリド話がある。」


 「伯父上、内密でありますか?」


 「そうだ、人払いを頼む。」


 「ビリド、弧児院長室の確認をしてくれ。」


 しばらくして、お呼びがかかった。


 「義兄上、陛下こちらへ。」


 ビリドが、隠し部屋の扉を開ける。


 「伯父上、国許から何か?」


 「耳が、早いな。どこまで、知っている?」


 「早急ではないが、埒が開かないのでしょう?」


 はぁー、面倒くさい。


 次から次へと、問題を持ち込みやがって。


 「跡取りなら、王女様がおられるではありませんか?私としては、王子様達に何の不満もありませんよ。」


 ダスリ国王の第一夫人は、アカテ共和国の前国家主席の娘であった。


 第一夫人は王子達と組んで、アカテ共和国の諜報部と前法皇を帝国領内に手引きした。


 結果、マコトは長い眠りについた。


 私もマレトも、ナジロ王国を責めなかった。


 内心、腸が煮えくりかえっていたが!


 後継ぎは、第二夫人の娘に決まった。




 「王女が、出奔した。引き戻すのが、難しいんだ。」


 「伯父上、それはそちらの家庭の問題でしょう。こちらに、責はありませんよ。」


 「済まん、確かに言う通りだ。ただ、出奔先がラトリアだ。我が国だけでは、抱えきれん。」


 「大丈夫ですよ、港が無くても交易はできますから。あるにこした事は、無いですけど。問題は、王女様でしょ?元王妃様は、大丈夫なんですか?」


 「陛下、それは内政干渉です!」


 「いいんだ、ビリド。私が、甘かったんだ。ミルスやカミロの母親の二の舞に、なってしまった。マコを返してくれないか...!」


 はっ、?


 「伯父さん、今何て?」


 「申し訳ないが、形だけでいいからマコを返してくれ!」


 「義兄さん、マレトは知らないんだ!」


 「えっ、何だって!何で、こんな大事な事知らないんだ。じゃぁ、自分の事も...か?」


 「これ以上、余計な事言うな!ダスリ、国ごと滅ぼすぞ!出て行け!」


 ビリドが、ダスリ国王を追い出した。


 隠し部屋に、沈黙の時が流れる。




 託児所に着いたマコが、一目散に駆け寄る人物。


 長年、託児所の面倒をみてるラリーネ先生だ。


 「先生、お久しぶりです。マコ、お母さんになったんだよ!」


 「あら、マコがお母さんなら先生はおばあちゃんね。」


 「今日ね、いっぱいお菓子とオモチャ持って来たの。お友達と、遊んでもいい?」


 「いいわよ、おやつの用意が出来たら呼んであげるわね。」


 「すまんな、ラリーネ。留守中、変わった事は無かったか?」


 「あなた、お仕事大変そうね。単身赴任は、楽しいのかしら?子供達も大きくなったし、私も帝都に行こうかしら。」


 「何度言っても、帝都に来ないではないか。俺は、お前と一緒に暮らしたいのだ。」


 「あら、うれしい。領地の経営もあるし、託児所の先生も楽しいのよ。」


 「そうか、なまじっか有能な妻を持つと損だわい。」


 「はーい、みんなオヤツの時間ですよ。」


 「ウワーン、ウエッ、ヒック、ア~ン!」


 何だ、マコが泣きながら一人の男の子にブーたれてる。


 「泣いたって、これは貸してやらねーぞ!」


 「ボクにも、貸してよ!」


 はぁー、小さい子とオモチャの取り合いで泣かされるなんて...。


 皆さん、こちらがかの有名な聖女ですよ!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ