71お父様?
暗がりの中、佇むマコト。
ボク、なんでここにいるの?
カミロお姉ちゃんにマイトをお願いしてから、どれ位経つの?
ここは、黄泉の世界なの?
あれから、いろんな夢を見てた。
夢なのか、現実なのか?
そこには、マレトもアキトもルアンもいた。
ママもいたし、ダディもマミーもビリドお兄ちゃんもカミロお姉ちゃんもドミヤお兄ちゃんもオイクお姉ちゃんもみんないた。
でも、何か違ってた。
ボクの居場所は、ここじゃない。
いつも、不安だった。
みんな、いなくなっちゃう。
小さい頃は、男の子だった。
突然、女の子になった。
最初は戸惑ったけど、嬉しかった。
これで、本当にマレトの子供が産める。
本当って、何?
じゃぁ、マイトはボクの子供じゃないの?
でも、マレトの子供を産んだ。
いつだって、ボクはそうだ。
何一つ、自分でしない。
好きな人に頼って、振り回してばかり。
もう死んだんだから、いくら考えてもしょうがない。
それで、いいの?
いいでしょ、ほっといて!
いいわけないでしょ、ボクは何?
マイトの母、マレトの妻。
んにゃ、男の娘!
「お母さんどこ、マイトだよ?」
マイトが、呼んでる。
「お母さんはここよ、マイト。」
「いた!お母さん、会いたかったよ。もう、どこにも行かないで!」
「もう、どこにも行かないわ。お父さんの所に帰りましょ。さぁ、案内して!」
「お母さん、その性格直したら。人使いが、荒いったらしない。」
「うるさい、くそガキ!お母さんは、覚悟を決めたのよ。」
「何の、覚悟だよ。じゃぁ、行こうか。」
「おじちゃん、誰?」
「ワシは、お前の父鷹人だよ。真、片割れがいなくなった気分はどうだ?」
「片割れ、どう言う事?おじちゃんは、お父さんなの?」
「ああ、いつもお前を見てたよ。片割れは、もう一人の自分だよ。わかってるだろう、闇の力がかわりに宿ったのだから。苦労を、かけたな...。」
「そっか、闇の力...。苦労なんか、してないよ。希人が、いたもの!」
「うっ、羨ましいのぉ。じゃぁ、希人君を助けにいきゃなきゃな。ついでに、世界にも祝福の加護を授けなさい。」
「お父さんには、もう会えないの?」
「大丈夫だ、いつも見守っているからな。」
「うっ、あまりプライベートは覗かないでね!」
「あぁ、わかっておるわ!じゃぁ、行くぞ!」
フェっ、あれって希人?
悪魔みたいなんだけど...。
ボク、産気付いて郁恵先生に運ばれたはず。
しばらくして、金色のマウスがボクを連れて行くとか言ってた。
ここ?
違うわ、連れて行ったのはボクじゃないボク。
ボクは、あのままここに堕ちて来た。
あっ、秋人だ。
そばで倒れてるの、誰?
瑠亜ちゃんの従兄弟だって、ハイ!
パッパとやらないと祝福の加護で、大分陰陽力使ったからね。
さて、うちのダンナ様は。
何、槍なんて飛ばしてんのよ!
こりゃ、制裁しなきゃね。
うわっ、、燃えた...どうしよう。
あっ消えた、面倒くさい。
まだ祝福の加護しなきゃだし、後は秋人に丸投げしよう。
じゃぁね、秋人!




