表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の娘、皇太子を産む。  作者: コマタ
71/283

67妻の叱責。

 「よく頑張りました、秋人。」




 「姉さん...。」


 マコ姉ぇなのか、ずいぶん小っこいな?


 ちょっと前の、幼女の頃みたいだ。


 ついに、幻想を見出したか。


 終わったな、これで何もかも...。


 


 「秋人、今度はおねえちゃんが助けてあげる。」


 すっと、頭を撫でられた。


 「お姉ちゃん、兄さんが...!ウゥー、ワー!」


 「ボクに、任せて!秋人、この人誰?」


 「イワノフさんだ、私を守って...。瑠亜の従兄弟です、かけがえのない友です!」


 「瑠亜の?じゃ、はい!」


 マコ姉ぇが、イワノフさんに手をかざした。




 「ゲホッ、グホッ!ウー、秋人君...。」


 イワノフさんの口から黒い塊が吐き出されて、そのまま気を失った。


 「姉さん、何を...?」


 「魔石で、かパッてした。もう、大丈夫だよ~。」


 魔石って、何だ?かパッって、何だ?


 さっぱり、意味がわからん!


 「秋人は、その人を連れて退がって。」


 「ボクは、旦那をシバきに行くから!」


 「へっ、はい!」


 怖い、お姉ちゃん怖い...!




 「希人、もういいよ。ボクは、大丈夫だから。これ以上は、ダメだよ。じゃないと、殺しちゃうよ!」


 「ウオー、ガァー!」


 兄さんが、吼える。


 いや、魔王から黒い槍が無数に姉さんを貫く。


 「姉さん!」


 マコ姉ぇは、全身を金色に光らせて槍を弾いていた。


 背中に、銀翼が生えていた。


 そのまま歩く様な足取りで、魔王に近づく。


 「こらァー!」


 姉さんの拳骨が、兄さんの頂頭部に落とされる。


 ふえっ、何それ?


 ぇえー、兄さんから炎が吹き出して苦しんでいる。


 「秋人!消火器どこ!早く、消して!どうしよう...!」


 何やってんだ、姉さん...。


 あっ、イワノフさん起きた。


 「秋人君、ここは?」


 「イワノフさん、兄さんが燃えてる。消せませんか?」


 「うん?あっ、消す位なら。コールガの加護を我に!」


 ふぅ、消えた。


 マコ姉ぇが、兄さんをこっちに蹴っ飛ばした。


 「秋人君、あの幼女は誰だい?」


 「あぁ、引きこもりのニート。いや、兄さんの妻でマコト姉さんです。」


 「妻、姉さん?」


 だよなァ、今のならともかくあの姿じゃなァ。


 マコ姉ぇが、こっちに来た。


 「秋人、何か言ってたでしょ?お.仕.置.き.、かなぁ!」


 「ううん、ううん何も!姉さん、これ。」


 私は、拾っておいたバレッタを渡した。


 怖い、姉さん怖い!




 「大精霊エッダ様、慈愛と加護に感謝申し上げます。」   


 えー、イワノフさん何やってんの?


 姉さんに、拝礼してるよ。


 「苦しゅうない、面を上げー!」


 誰だよ、暴れん坊幼女かよ。


 「秋人、希人をお願いね。ボクは、大丈夫だから帰るね。スニ⚪️カーズ、上げる。二人で、食べて。じゃぁねえー。」


 そして、兄さんに深い接吻をする。


 消えた!何だ、夢か幻か...。




 「イワノフさん、大丈夫ですか?」


 私は、水を取り出し先程のス⚪️ッカーズと共に差し出す。


 「ありがとう、先の御方が希人の奥さんかい?」


 「はい...、多分。間違いないとは、思うのですが...。様子が変わってるので、ちょっと...。」


 「だろうね。あの方は、人外だ。希人も、魔王なんだろうけど...。あの方は別格、創造の神エッダ様だ。」


 「何ですか、そのエッダって?」


 「ありとあらゆる事象を産み出す存在、いや存在ですらない。何もかも、だよ。大変だね、堀谷家は。」


 よくわからんが、とにかく凄いらしい。


 やっぱ、お姉ちゃんだ。


 「これどうします、イワノフさん?」


 今やザンネンな存在になっている希人を見ながら、秋人が呟く。


 「ウー、おえっ!」


 意識が戻り、何かを吐き出す希人。


 「わっ、ビックリした!兄さん、兄さんですよね?」


 「何、言ってんだ?秋人、水くれ!」


 「良かった、あっ姉さんから電話ですよ。」


 鳴りだしたスマホを、希人に渡す。


 しばらくして、スマホを切る希人。


 「帰るか、秋人!」




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ