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銀翼のセレナーデ  作者: 真田優
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未知の会議

「ああああああもおどうしたらいいんだよ!」

そんな嘆き声をあげたのはクラスで一番元気のよいというかお調子者のほうが正しいかもしれない”ニオ”である。特徴は小柄な体格と少し明るめの茶髪である。

それはさておき俺たちは今二週間後に控えるテスト通称コードスピルステス(勝手につけた)の作戦会議中なのである。

「誰かなんか良い案ねーか?」

「こういうのはどーだ。例えばこのGRとかいうやつはロボットなんだろ?だったらホースで水をかけてやればいいんじゃねーか?」

「いや、それだとホースをGRに向けている間に銃撃されるだろ。だからやっぱり落とし穴とかトラップ系のほうがいいだろ。」

このように意見は割と飛び交っていたが、確固たる案は出ていなかった。

「というかそもそもGRってなんだ?」

「確かにあのビデオの中でその表現がされてたから使ってるけどちゃんとした意味まではしらないわね。」

「GOHAN RICEとかじゃね?」

「なわけ、ていうかどっちもご飯だし。」

「名前はさておいて確かにあれが調べる価値はありそうね。」

そうアルミナがいうと他の連中もうなずいた。

「それじゃ早速調査するか、それじゃ戦闘班は半分に分けて9人ずつでビデオの解析と資料調査班と聞き込み調査と物資調達の班に分かれてくれ。科学班はコードスピルステスに使えそうな武器や道具の開発を医療班はそれの補助と戦闘班の既存の武器のメンテナンスを頼む。」

そう指示するのは昔からリーダーシップのある”ビスマス”だ。俺たちは指示通り分担に分かれた。俺のいる戦闘班Λ(ラムダ)は俺とアルミナ、ニオ、ビスマス、アスタ、フレロ、ラドン、コペル、エルの9人で構成されている。ちなみに男五人、女四人という何ともバランスのいい組み合わせである。

「それじゃ俺たちはコークスとアルミナ、ラドン、コペルで解析を残りのメンバーで資料調達を行うか。」

「「了解」」

「うい~」

そう言うと俺たちは早速担当場所に分かれた。俺たち解析組は解析といっても先ほど使ったプロジェクターをもう一度黒板に投影してひたすら何回も見て弱点や過去に使われた作戦を見つける作業なのである。一方資料調達組はわざわざ別号館の図書館でGRに関する資料やコードスピルステスに関する資料を探すという作業だ。圧倒的に向こうのほうが辛いし面倒だろう。

「それじゃ俺たちも調査を開始するか」

そう言うと俺は教卓の中からプロジェクターを取り出して黒板に投影した。

「そういえばさっきは割と短かったけど本当にあれだけしか録画がないのかしら?」

「いや....そういうわけでもなさそうだ。こりゃかなり大変だぜ。」

「どれどれ。うぇっ」

そこに記録されていたのは52時間ものデータであった。つまり今がAM11:30だからどんなに早く見ても二日後のPM3:30まではかかってしまう。

「ちょっと早いけど一旦飯にするか」

「そうだね..はは..」

そう言うと俺たちは食堂へ向かった。


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