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一人称”僕”は人外娘の仲間が欲しい  作者: クイックしずく
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夢の様だ!いや、夢だろうな。

最近釣りと料理にはまっている主ですが、本作品でも書けたらなと思っております。

投稿ペースはなるべく早めに出し・・・。

フラグは立てないようにしますね。



 それは毎日のように僕に攻撃をしてくる。分かっていても来るものは来てしまう、対策してもなぜか隙間から攻撃してくるのだ。


 それをうっとおしく感じるとともに手のひらを使いその攻撃を躊躇なく僕は止めた。


 睡眠している人にとって日光は最大の敵と思うのだがどうだろう。


 上半身を起こし、まだ眠い目を擦る、だがそのたびにゴミが目に入るので痛く感じてしまう。 


 少量の涙がでることでその痛みは緩和され始めたがそれでもまだ痛い。


 目を開ければ見慣れた空間が広がっている。


 「後でいるかもしれない」と思い溜め込んだ魔法の杖の山。


 棚にきちんと整理された紙束、ハンガーに掛けられた綺麗に干してある服。


 人体模型の写真に、母国の拡大された細かい地図。


 すべて、昨日ここを出る前にと片付けたものばかりだ。


 僕は今日、この家を出て旅をする。


 唐突に思ったわけではない。実は生まれたときから思っていたのだ。


 というのは過去に遡るのだが。


 もともと私、もしくは親しい間柄ならわしと僕は呼称していた。


 簡単なはなし、僕は転生したのである。


 前世では僕はサービス業をしていた。


 普通の家庭に生まれ、食べ物や衣服に困ることなく育ち、そして大学卒業後社会の厳しい現実を受けることになったのだ。


 会社に出勤すると同僚のクレーム対応をやらされ、部下がヘマをすれば上司に自分が怒られ、上司には「お前のためを思って」という文句を使い怒られる始末。


 「お前に何か不備があったから怒られるんだ」と周りによく言われたがそんなことはない。


 ミスもなければ無遅刻無欠勤。営業に行ったときはクレームが来ることなんて一切なかったし、逆に感謝されたくらいだ。


 要は、上司から目を付けられてしまったのだ。


 仲の良い同僚からは「気にするな」と言われたが、仲が良くても赤の他人だから深く首を突っ込もうとしない。


 当たり前だ。自分にとばっちりが来たら誰だって嫌だからな。


 会社での一日が終われば後は家に帰るだけ。


 こんな毎日を送る自分にとって唯一の憩いの場がある、それは自宅だ。


 そこには、僕が休日に買いためたフィギュアの数々がある。


 置いてあるのは擬人化物いわゆるモンスター娘や獣娘と呼ばれるフィギュアだけ。


 初めて見た猫耳をつけた女性がきっかけだったのだが、これが自分でもびっくりするほどドはまりしたのだ。


 普通の人間に動物の耳が付くだけでかなり可愛く見えてしまう。 

 僕にとってそれは十分にストレスを解消できる存在であり、オタクと呼ばれる人達がフィギュアを買う気持ちも分かった時でもあった。


 フィギュアを買ったり自作したりして暗い毎日を楽しむようになったのだが、そういった生活をし始めて六年ぐらいでフィギュア鑑賞中に右目の横から暗くなり始め意識が失うのが分かった。


 周囲が完全に見えなくなってから一つの光が目に入りそこから周囲が明るくなり始めた。 


 いきなり明るくなったからか、眩しく感じてしまい携帯が探せない。早く救急車を呼んで病院に行かなければ。


 冗談抜きで視力が回復しない、これではバ〇スされた眼鏡のあの人と同じになってしまう。


 まだ眩しいが何か見え始めたのでそれを掴む。


 ふさふさしている何かを掴んだ。


 ふさふさ?自分、毛皮のような物は置いていないはずなのですが。

 

 掴んだ物がものすごく引っ張るのだがだいぶ回復した視力のおかげで何を掴んでるか分かった。


 分かった瞬間手を離した。


 状況を説明しよう。 


 知らない美人のお姉さんの耳を私が掴んでいた。


 この一瞬で理解したことがある。


 一つ目が夢でも見ているのかもしれないということ。


 二つ目が目の前のお姉さんが涙目になりながら笑顔を絶やしていない事。


 三つ目が自分が赤ちゃんになっていることだった。



 

お読みいただきありがとうございました。

ちなみに起床については実体験をもとに書いておりました。

自分の部屋が汚いんだこれが。

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