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第1話 霊は下ネタが嫌いって嘘なの?マジで?

第1話なのに…中身スッカスカです。

あと、良い感じのサブタイトル思いつけませんでした…本編とは5%ぐらいしか関係ないです…

「何故ですかッ!?」

だだっ広い白い空間に、少女の高い声が響く。

「私ッこんな気持ちになったのは、初めてなんですよッ!?」

そう言って泣きじゃくる目の前の少女に、俺は何と言えば良いのかわからなかった。

「今までたくさんの人間の方に出会いました。ですがッ、このような想いを抱いたのは貴方が初めてなんですッ!」

少女は衣服の胸元をギュっと掴む。

「貴方の事を考えると、心が痛むのです!」

大粒の涙が溢れる朱い瞳は、まっすぐとこちらを見つめている。

「……ごめん」

やっとの思いで出したこの言葉。

すると、目の前の少女は瞳を大きく見開き、拳を強く握る。そしてがくんと俯く。

「…貴方は……やはり、私を置いて行くのですね…」

微かに聞こえた彼女の声は震えていた。俯いているため表情は見えないのだが、ポタポタと雫が地面に落ちている。

「…ああ」

そっけない返事をし、俺は少女に背を向ける。

そして足を前へ進める。時間がない。急がなければ。

「"シエン"さん!」

後ろから聞こえた少女の声が、俺を呼び止める。

「何故…何故私は、幸せにはなれないのでしょうか…?」

少女の表情は見えない。だが、泣いているのはわかる。

暫く黙って、俺は振り返らず、冷めた声でこう言った。

「……神様だからじゃない?」



あぁ、結局、彼女は最期まで俺の名前を呼んでくれなかった。

もう2度と会わないであろう少女の姿が、頭をよぎる。

彼女はあれ以降黙ったため、おそらく元の世界へ消えたのだと思う。

……一度くらい、振り返っても良かったな…



ーーどれほど歩いただろうか。このだだっ広い空間は、出口に行くのにも一苦労なのか。

「………誰だ、あいつは」

数メートル先には、1人の男がいた。逆光で顔が見えなかったが、かなり近づいてようやくわかった。あぁ、なんだ、こいつか。

目の前の男は、怯えたような目つきでこちらをじっと見つめており、手足が震えているのがわかる。

…こいつには、これだけは言っておかないといけない。

彼に急接近し、限界距離まで近づく。あと1ミリでも動けば、体に触れてしまうほどに。

「ーっ」

俺と目を合わせたまま、男は一歩も動かない。思考が停止してるのではないかと思うほどだ。

彼の頰に涙が伝う。

俺は彼の目を見て、こう言った。

「お前のせいだ。全部、お前の。」







「ーーーーっ!?」

目覚めると、そこは自分のベッドの上だった。

迅速な速さで毛布の中に潜る。

「はぁ…はぁ…」と呼吸を繰り返すと、毛布の中にじんわりと熱が広がる。息苦しくなり、毛布から顔を出すと、室内はひんやりとしていた。真っ暗だから、まだ夜中なのだろう。冷たい空気にあたり、ようやく冷静さを取り戻してくる。

「はぁ…」

あぁ、夢か…よかった…本当によかった…

…それにしても、怖い夢なんて久しぶりだなぁ。疲れでも溜まってんのかな…

怖い夢、というより謎な夢だった。

知らない男が知らない少女と別れた後、男がこっちに来て俺に向かって…………何を言ったんだっけ…

強烈な内容だったわりには、記憶から消えるのが早い。

…あれ、あの少女…どこかで…

思い出せそうで思い出せない。会った事がある気がするんだけどな…全然思い出せない…

考えれば考えるほど、夢で見た少女の像は記憶から消えていった。あぁ…どんな顔だったかも忘れちゃった…

そこでふと気づく。

「えっ…?」

俺は泣いていた。

頰には涙が伝っており、シーツは濡れていた。

なんで…?なんで俺は泣いているんだ…?




………なぜだ?

暫く考えたけど、夢が怖かったから、という理由以外思い浮かばなかった。

別に、もうほとんど内容を覚えてないし、怖くもない。

なのに、涙が溢れ続けている。

全くもって不思議である。

『…もう忘れたのですか?』

「へっ!?」

突如、脳内で少女の声が聞こえる。え?直接脳内に語りかけてますって奴?いやいや。そんな事できる奴なんて現実にいな…そういやこの間の心霊番組で、金縛りになった時 霊の声が聞こえると言っていた気がする。もしかして、そっち系の類い…?え、やだ…俺呪われちゃう…あ、霊は下ネタが苦手なんだっけ。なるほど。おっぱい!!!!


金縛りになった訳ではないのだが、暫くずっと固まってしょうもない下ネタを唱えていた。少しでも動いたらヤバい気がしたからだ。

5分ほど経っただろうか。あれ以降少女の声が聞こえる事はなかった。

「ふー…」

安心して身体の力を抜いた瞬間…

ピロリンッ

「ひぇあ!?」

可愛らしい通知音がスマホからなった。

「ーー!?」

心臓の位置がわかるぐらい、心拍数が上がっていた。

突然の明るい光に慣れないまま、手探りでスマホを手に取る。

通知はCombine swordsというスマホゲームからだった。

《【cien】さんが、2位になりました。》

「……へぇ」

自然と口角が上がる。

俺はアプリを起動し、慣れた手つきで戦闘準備を終える。

「へへっ」

…やってやろうじゃねぇの。

1位のやつ…ぶっ飛ばしてやる。

初めまして。NNと書いてななと読みます。

第1話なのに中身のない短い話でした…すいません。

この主人公は、何をやってもダメという点では私に似せてます。

いやぁ、良いですね、こいつ。ネットで有名だなんて、羨ましい限りです。私もゲームは好きなのですが、下手くそで…w

さて、この「リアルでクズな俺が異世界で英雄やらされてます」というタイトル、実はあみだくじで決めましてね。友人と一緒に考えてたんですが、候補が狂気的なタイトルばかりで。「Second banana」や「イセカイ生活」とか。なぜ「Secondbanana」が出てきたのかは覚えてません。そんな狂気的なタイトルの中からあみだくじで選ばれたのが、「リアルでクズな俺が異世界で英雄やらされてます」です!危ねぇ!

それでは、第2話もすぐに投稿する予定ですので、よろしくお願いいたします!ではっ!

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