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高校生エレクトローター  作者: tatuyaTV
9/22

9話 特能生

勉強しなきゃ。

海波との会話が終了し、

席に戻った。


あとHR(ホームルーム)まで五分。

まだ乱雑があったクラスルームだった。




(さて、MPCでもいじるか…)





◯◯

MPCとはマイスタディ パラソナル コンピュータの略。

最近の有力な高校が使用している所謂(いわゆる)自分専用のパソコンである。

様々な機能がついているが、主に使うのは授業であり、学校のほうから支給されている。


この学校の特徴である授業には教師ではなく、監視官しかついていない。全てMPCの中のプログラムで行われてしまうからだ。

教師がつくのは能力技術のカリキュラムだけである。

◯◯





パソコンをしばらくいじっていると、

前の金髪の男子生徒が椅子を後ろにクルッと回転させた。





『なぁ、ちょっと聞きたいんだけどサ、 お前選択科目決めた?』


そう男子生徒は親しげに聞いてきた。



ー見た目は金髪のちょいワルの男ー



そんな感じだった。

でも、いきなり「お前」とは……とんだ主義をしている…

でもその表情には裏も無く、悪気は全くないようだった。




「ああ、決めてるよ。 ほぼ能力科目で行こうと思っているから。」



そう冷たくあっさりと返した。



『そーか! 奇遇だな! 俺もほとんど能力科目だよ。』


安い声、あっさりとした返答に喜んで便乗した。



奇遇と言えるが、Aクラスは能力が弱い奴には到底入れない。このクラスの半分くらいは多く能力科目を選ぶだろう。

でも確かに、「ほとんど」能力科目にいくやつはあまりいない。



『あ、俺は夏季(なつき)(れん)。 とりあえずよろしくな。』



「美咲 広翔だよ。 ひろと呼んでくれ。」



軽く手を突き出した。

蓮も便乗し手を突き出し、手強く握手する。



握手した瞬間に広翔は、


(AA(ダブルエー)クラスくらいの能力者…か …………特能生か…?)



『おう。じゃ、俺も名前でな。』





あまり頭は良くなさそうだ。能力成績だけで入ったのだろう。





◯◯

特能生はAクラスに入り、そのクラスの中で3〜4人くらいしかいない特殊な人材。

そして入学費・学費などのお金は全くもって要らない。その代わりに特能生とは必ずしも国家秘密の国兵飛燕部隊(こくへいひえんぶたい) 「スプラウト」に入らなければならない。

つまり良くも悪くも将来が決まってしまっているのだ。

それが本当の実力主義と言えるだろう。

◯◯



『でさ、さっきひろとが連れてった隣のでかパイ女の名前は?』



隣の海波は他の女の子と話していたが、

その言葉を聞いた瞬間幽霊のごとく止まった。



広翔は、

「ああ このでかパイ女ね。 名前は桐生..」


と言った瞬間、途中で隣席からの殺気が感じた。広翔の話は一瞬で止まった。



『誰がでかパイ女ですって…………………』



聞いていたようだ。



殺気どころか、同時に周りのパソコンなどまで持ち上がっている。能力が無意識に行使されている。

まるで魔女のようだった。

さっきの雰囲気と全く違う。



「おいおい、能力が暴走してるぞ。 落ち着け。」



能力の暴走は止まったが怒りは止まっていなかった。



「ジョーダンだよ、ジョーダン。 てか、最初に言ったのはこいつだし。」



広翔は冷たく蓮に振った。



『え!? ここで俺!? いやいや、ここは広翔が…』



逆に上手く蓮に振られた。



「……いや、でかパイはただの見た目だから。中身には関係しないと思うよ。」


先輩風にいってみた。



海波は赤面になって、能力行使した。


「れん!! 避けろ!!」


『え?』



ドシャン!!! ガッシャーン!


パソコンが二台飛んできた。



(俺のMPCが…………)







部活も頑張る。

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