表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生エレクトローター  作者: tatuyaTV
19/22

19話 測定

眠いねよ。

・・・・・


彼女は倒れこんだ。意識は無い。

ざわざわとしていた空気が一瞬で消えさっていた。


彼女は頭の額の辺りから出血していて、心配という空気が走っていた。





だが、貝木の表情は変わらなかった…


まだやってやろうかという脅しの様に。

広翔の目には十分に通じた。




ー!?ー




「誰だよ、お前。」


バッと貝木の前に出てきたのは彼女だった。


「・・・あなたこの騒動は停学レベルですよ?」



彼女は恐ることなくそう言った。


ここで前に出たのは海波だった。しかも黒い腕章をつけ、貝木を睨む様に凝視していた。




「は? だから誰だよお前。」


「誰だっていいでしょ? あなたを連行するために、出たんだから。」


「ちっ、知らねー女に連行されるほど甘くねーんだよっ!!」


一瞬のスキを狙って、貝木はまた手を突き出した。

怒りを含めた速攻の能力行使だった。




・・・・


しかし、海波の体は飛ばない。



ーボンッ!!ー



爆発しながら飛んだのは台式測定器だった。一番奥にあるもの。

おそらく10万円以上はするものだったのだろう。


周りは呆然として見ている。



「くっ!!」


貝木の目は変わっていない。まるで猛獣の目の様に。


「しねっ!!」


と冷静さのかけらも無い声だけが響き渡った。


そしてもう一度強く手を突き出した。さっきよりも強く。





・・・





海波は振り払うように右手を左に逸らしただけだった。



ーボン!!ー


また爆音を立てて散ったのは台式測定器だった。一番手前にあったやつだった。

これで20万円分の被害。





『止めなさい、貝木。 本当に停学処分を受けますよ?』


今度は声をかけたのは教師だった。流石にまずいと思ったのだろう。




Aクラスのカウンセラーの清水 真琴だ。

女子生徒は意識を失ったまま保険室に運ばれ、台式測定器2台破損したにもかかわらず、冷静な表情な雰囲気。


対して変わらない攻撃的な目つきの貝木だった。


「・・・なんだよ停学にしろよ! こんな・・・」


強弱のある貝木の言葉は詰まった。そして攻撃的な目も、下に背けてしまった。


それ以上に強い、清水 真琴には歯向かえなかったようだ。

まるで子供の様に。すでに彼は壊れていた。



『一緒に保険室まで来なさい。彼女の顔を見にいきます。』



貝木は無言になり、完全に黙ってしまった…


そのままルームを出て、静々と行ってしまった。



無音の空間が元に戻り始めた。

測定器が2台も壊れながらも残りの3台でテストは続いた。


待ち時間が恐ろしく伸びていた。

ただでも長いと言うのに、倍くらいの時間だ。



「まだかよ〜 暇だ〜 広翔〜 なんか面白い話しろ〜」


蓮が列から離れてここまで来た。



「確かに長いようだね。 そういえば海波、けがはなかったか?」


「そういえばって… まあ大丈夫だけど…」


「なんだ、もっと深刻にして欲しかったのか?」


「いや、そういう訳じゃ無いけど…」


「口で貝木を止められなかった自分を、ダメ女とか、でしゃばったのにも関わらず、なにも出来なかったバカ女、とか思っているのか?」


「なんかさりげなく、傷つくわ…」


海波は苦笑を浮かべながら、そう言った。


「これが終わったら、貝木に会いにいくか?」


「そうだね。 いろいろ話したいことも山済みだし。」


多分貝木は保険室に謝りに行ってから、生徒指導を受ける。

これだけやらかしたんだから、停学にはなるだろう。

入学二日目だってゆうのに、まったくかわいそうである。


『次の人〜』


話してるうちに順番がやって来ていた。


海波の番だ。


「がんばれよ。」


と測定に向かう海波に声をかけた。


「ありがと。」


海波はいつもとは違って可愛らしく、笑ってみせて測定に向かった。




測定は台式測定器に手を置いて念力を込めるだけ、それで評価するというとても簡単な作業だ。


海波が台に手を置いて測定を始めた。







・・・



台式測定器が結果を発表した。



ー 測定結果、桐生 海波。 念力濃度、63、ランク…A+ ー



周りから、「おー」というどす声が上がる。



ー分解速度、110キロ毎秒、ランク…AA(ダブルエー)



ー密湿度、誤差5センチ、ランク…A+ 。 以上。ー



また周りからどす声があがった。

注目は海波に向いている。


確かにすごい結果だった。平均A+以上は学園内でもなかなかいないからだ。

測定内では学年トップ5に入るだろう。


感想お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ