14話 超電磁砲
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『・・・重力行使って知ってるか…?』
不気味な笑いの度合いが増していた。その声は店内に響き渡っていた。
「もちろん知っていますよ。」
当たり前のように頷く広翔。
そのテロリストの手元には一本のビンが浮いている…
(能力レベルは《C➕》くらいか…)
C➕(シープラス)、は9段階中のしたから3番目の能力値である。
だが、これが重力行使。ビンにかかる重力を念力により、0(ゼロ)に変換するのだ。
◯◯◯
超能力は5種類に分解されている。
【振動】 空気中の原子を活発化・沈静化させることで物体にかかる温度を操作する力。(温度変化)
【変換】 物体に加えられているエネルギーや、物体の情報を変化させる能力。(物理変換)
【発散】 人が出す念力を分解し、空気中のヘキサンジウムを書き換えることで起きる現象。能力。(電子発散)
【固定】 物質の中の原子の動きを完全に止めて、固める能力。叩いても簡単には割れない。(硬化能力)
【操作】 ヘキサンジウムをそのまま動かして行くことで、物体にエネルギーを加えることが出来る力。(空力操作)
◯◯◯
この5つの中の【変換】に分類される重力行使はエネルギーを操作している。
だがこの能力は集団攻撃には弱く、攻撃能力も低い。あまり警戒する必要はなかった。
「重力行使能力者ですか。 だからなんでしょう?」
挑発的な発言をとったのは広翔。
それからテロリストの表情は険しく変化した。
体も硬直したように止まっている。
『お前らは…どうせ高能力者なんだろ…?』
狂うような前兆をみせるテロリスト。
手のひらにはビンを浮かせ、下を向いたまま不気味に笑っている。
高能力者とは科学技術高等学校のことである。学校は能力者しか求めず、全国でも有名な国立高校であるため、よく知られているのだ。
「だから…?」
その言葉を言った瞬間、
ビュンッ!!
間もおかずに浮いていたビンが広翔の顔に向かって一直線に飛んだ。
パシッ。
・・・ビンは広翔の手の中に納まっていた。
一番驚いていたのは勿論テロリストの方だった。なにも発さない。いや、何も発せないのだ。
なぜなら、この近距離でビンを軽く受け止めたからだ。
・・・殺気も暖気もない、広翔の表情に恐怖を感じたテロリストは体が一歩後進した。
店内は何のどよめきもなく、動きがない。時が止まっているように静まり返っていた。
「・・・・・・電磁砲って知ってご存知でしょうか?」
広翔はテーブルに置いてあるフォークを音も立てずに取った。
「電磁砲とは、火薬を使わないためにフレミングの法則のエネルギーを使った砲弾を打ち出す電子武器、電磁砲です。
それを自分の能力でやってみたらどうでしょう?」
右手に持つ、フォークをテロリストに向けた。
でも構えているだけ。
右手はバチバチと軽く青い放電を魅せながら電光している。
『や……っやめ…』
足のすくみに言葉が出ないテロリスト。
言葉は伝わっていない。
「秒速約2千メートル。これが当たったら、貫通するどころじゃなくて体が吹き飛びますよ。
警察はもうすぐ到着するので、早くここから立ち去ってください。」
と意外にも広翔は「逃げろ」と忠告し、右手を下ろした。
今回は、ハッタリで相手をうちかました。
その男はすぐに一人で立ち去った。
◇◆◇
「ほんとうにこれでよかったの?」
こう何度も繰り返しいうのはエレナだった。
テロリストを逃がしたことに疑問が残っているようだ。
「いいんだよ。こっちには利益も何もないからね。」
「利益ならあるだろ! ほら、懸賞金とか…賞とか…」
「そんなにお金に飢えてないよ」
広翔は鼻で笑って済ませた。
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