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高校生エレクトローター  作者: tatuyaTV
10/22

10話 MPC

C.Cレモンおいしい


◇◆◇




凛凛とした商店街の中、HRホームルームが終わった一年生たちは清々しくまっすぐ道を下校している。

生徒達の声でにぎあう中、広翔と蓮はとあるヤボ用を済ませようとしていた。

後悔というヤブ用を。





「なあ、この用事が済んだらゲーセンでもいかねえか?」

蓮が軽い表情で提案してきた。




そう言う蓮だが、最近はゲームセンターは少し珍しく、昔よりは減少し、商店街にはあまり設置されていない。現代の端末の機能や技術ならそのようなゲーム要素をカバーできるほどに進化しているからである。

蓮の発想には広翔には正直、高校生になってゲームセンターは幼稚すぎるような気がした。





「ああ…そうだな。用事が済んだら、な。」



まだ11時。

広翔は姉達との約束にはまだ時間があったので暇つぶしとして、蓮には頷くことにした。




「いやー、それにしてもついてないよな俺達。

初日からMPCをぶっ壊されるなんて。」



頭をかきながら、冗談目かしく、笑い事(?)のように済ませようとする蓮。

そんなことを言っても蓮のテンションは全く落ち込んでない様子だった。



(この男は気楽だな…)




久しぶりに会った桐生 海波に、HRの前、「でかパイ」とかチャカした挙げ句、MPCを投げ飛ばされ、壊されたのだ。海波は広翔の能力で直せるんだろうと思ったらしいが、外部損傷までは直せない……


3年前はもっと穏やかで逆に「人見知り」のような性格をしていた彼女だが、人は3年間でこんなに変わってしまうらしい。






「誰の所為で壊れたんだか…」


広翔は冗談っぽく、且つ躊躇い交じりに言った。




「っはっは どっちかと言うと激怒させたのはお前のほうやろ。」


と、そう笑いながら、顔に合わず正確な事を振り付けた。

別に反論はしなかった。完全に広翔が起こらせた事態だったからだ。



彼女は明日から危険リストに入れておくこう。



「さて、駅前にあるPCショップに行くか。」

広翔は決定したように言った。



「詳しいな。駅前にあるのか?」



「…まあな。」


広翔はそう単純な応答で受け流し、歩いていく。





◇◆◇





「ヘェー こんな所にPCショップがあるなんて。ひろとはよく知ってんな。」




蓮は広翔ん二人称を変え、驚いた表情で建物を見上げた。

駅前の十字路を過ぎた所らへんに小さなビルが建っている。




そこのビルの看板はいろいろあったが、「PCショップ 竹原」と書いてあるのを確認した。

少し見た目は古くさく感じたが中身は全くそうではない。

確かに普通の人では見つからない所にあるが、広翔は知っていた。



階段を登り、

店の中に入った瞬間、女の子の声がかかった。




『お!! ひろと やないか』


と少し遠くのレジの方から少女の変わってない声がした。

先に気づいたのはあっちのほうだったらしい。




その少女は〔可愛らしい〕と表現したら丁度いい表情と体型、赤髪。




「やぁ、少し、久しぶりだね。」

と抑え気味に、挨拶がわりに手を軽く出した。




蓮は会話に気になっているようだが、「まってて」と言うように手のひらを突き出し、広翔はそのままカウンターに行った。





「久しぶりだね、こうやって会うのは1年ぶりくらいかな?」





ーーなにやら、カウンターの前で話を始める。ーー





ー 『多分1年半程度だよ。 どう?仕事は上手くいってる?』 ー



ー 「まぁまぁだね。 最近の動きは少ないよ。」ー



ー『そうなんだ。 私はこの店の後継が無いからもう辞めちゃったんだ。 少し前くらい に。』ー





「そうか… お前も色々と大変だな。

ってそんなことよりも、要件は聞かないでほしい。科学技術高校用のMPCはないか?」






『うん、もちろんバッチリあるよ。』


と直ぐにぐっとピースを突き上げ、涼しい笑顔を見せた。



彼女は棚の中から新品のMPCを出した。

とても品揃えがいい店だ。





・・・・・・






『まいどあり〜 じゃあね〜』



表情を見ずに店を出た。

彼女と会う機会は少なくなってしまった。



階段をおり、予定通りゲームセンターに向かう。



「知り合いか?」


不思議そうな顔をして蓮は聞いてきた。




「まあね…」


と広翔は単純に返すしかなかった。

あまり聞かれたくない事情だ…


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