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【第二話】浦戸遼牙

大浦市長職の浦戸氏とは長い間交流が途絶えている傍系の出である、浦戸遼牙は今は少なくなった数少ない日本刀使いの警官である。いつもは自宅の剣道室で黙々と修業をしていた。

そんな中である。自宅に西洋刀を持った白人男性が襲撃してきたのは。

「Hey!I want to battle for you.here!」何言っているか理解できない。彼は鞘に納めた日本刀を地面に引きずるように渡す。それを見て、勝負しろと言うオーラは伝わった。「良いぜ。勝負だ。」

先に相手が攻撃を決めた。

俺は、すかさず攻撃をかわす。

「俺は、まだ死にたくねぇんだよ。う、うわぁ。なんだコレ。」体から血液が奪われていく感じがする。しまいに体が動かなくなってゆく。

「ひ、卑怯だろ。これはよ。西洋の術か。最早これまで。突撃だぁ。」薄れゆく意識の中、俺は彼奴目掛けて刀を刺す。

手応えがあった。「Why?…I will die.」その西洋人は倒れ多くの血液を流した。「殺ったな。俺。」安堵感を抱き、刀を鞘に納める。

もう一度外人の死体を見た瞬間、恐ろしさを感じた。

後ろには、血液の塊で出来た人形(ひとがた)がこちらを見ているのだ。

「嘘だろ!こっち来るな。」本能的な恐怖を感じ抜刀した。

そして奴を斬ろうとした。

だが恐怖によって開いた口が塞がらなかったので、その赤い物体は俺の口の中に入っていった。「うわ。気持ち悪っ。」

それだけじゃない。外人の死体は溶けて骨が見えるようになった。粘液と化した肉体は骨の中に染み込んでゆく。

死んだはずの外人は、再び命を吹き返したかのように襲い始める。

「うおおお。貴様!俺と勝負だ。うおお。はあ。はあ。」日本人じゃなかったのに日本語を話し始める。

「何だアイツは。まるで蟹か何かなのか?。」鋭い爪を突き立てて、引っ掻いてくる。

「どうした。俺が恐いのか?さっきまでの威勢はどうした?俺は怒りの限界だ。人を一人殺さないと気が済まねえ。」

「何だか気分が悪いぜ。はあ。はあ。」遼牙の意識は遠のいてゆく。

彼の眼は赤くなって、視界が真っ暗になってゆく。

日本刀の形が変形し、服装も黒い紳士服に牙を持った赤目の仮面に包まれていた。

「ふっ!お前など百年早いわ。この真皇ドラキュラ―が叩き斬る。」

「ぐっ…ぐわああ。」奴の体は完璧に消滅した。

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