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人獣

作者: MilkLover

実現可能性は、低い。

現実性を欠いている、分かっている。

これから先は暗闇でここから前も真っ暗で、

今だけが仄暗く照らされてゐる。

非常に仄暗く、僅かに光ってゐるので御座います。


ワタクシはお先真っ暗な人間なので御座います。

元はといえばワタクシが悪いので御座います。


ワタクシは小さな商事に勤めておりました。

一介の会社員で御座いました故、別段薄給でも高給取りでも御座いませんでした。


只、毎日が荒野の如く枯れてゐたので御座います。

ワタクシには人生の伴侶と呼べる女性がおりませんでした。

欲しゅう御座いました。咽喉から手が出るほど、欲しゅう御座いました。


そこでワタクシは同じ商社に勤めていた、うら若き女性に目を付けたので御座います。


卑劣なことで御座います。


ワタクシは己の力とワタクシの中の獣に任せてうら若き女性をその、汚らわしい毒牙にかけたので御座います。


「おれのものになれ、おれのものになれ」

 ワタクシは小汚い言葉や、己の欲望を口から吐き出す、言葉をもった獣と化していました。


一しきり欲望をぶちまけた後、ワタクシは漸く自らの罪に気がついたので御座います。

何と情けないことでしょう。今になって思い出しても、情けのう御座います。

「すまなかった……。すまなかった……」

うら若き女性は、云とも寸とも言いません。

脈はありませんでした。憤死したので御座います。


ワタクシは今日、檻から解き放たれます。

けれどもワタクシは未だ猛獣のままで御座います。

誰かワタクシを鎮めてください。

誰かワタクシを○してください。

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