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壁ドンの使い方

作者: 神原猫美

 皆さんたちはご存じだろうか?壁ドンの使い方を。


 「………」

 「ねぇ、聞いてる?媛。」

 

 今現在、私は彼氏に壁ドンを執行されております。


 

 何故、こうなったかと言ううと……



 「俺、君の事が好き。付き合ってくれないかな?」



 桜の芽が芽吹くころであろう、そんな日に私は告白された。

 

 それから、付き合いを始めたが、彼はドSで人ごみの中束縛が激しかった。

電車の中・エレベーターの中、人がいようといなくても壁に追い込めれ守られているように見えるが全く違う。



 それでも、彼のやさしさを知っているのは私だけ……だと思っていた。

 

 

 「こんにちはー。」

 「?、どちら様で……」

 「えーとね、俺、稔とは仕事仲間なんだー。」

 「え?」


 言い忘れていましたが、私の彼氏は「稔」と言います。ですが彼は仕事の事は一切、私には話してはくれません。ですがこの方は……何か変な気がします。

 

 「そんな怖い顔しないでー」

 「えーー、とあの私には彼氏がいるので……」

 「そんなの気にしないよ。寧ろあいつから奪ってみたいだけだから。」

 「?」

 「媛!!」

 「あ!稔さん。」

 

 口説かれるようにその人はじりじりと彼女に近ずくが、彼女の彼氏が到着。彼は怒っているように見えたが、強く手を引かれその場を立ち去った。

 

 「み、稔さん!」

 「またねー。稔。」

 「うるさい。」

 「?」

 

 短いやり取りに違和感を覚えるが、彼女はもっと彼を知りたいと……

 

 

 















 「あの、どうして何も言わないんですか?」

 「……軽べつしませんか?」

 「え?」

 「私、ホストなんです。」

 「へぇー、そうなんですか。」 

 「………なんで何も言わないんですか?」 

 「……人が何をやっているかなんて、関係ないですよ。その人が一番やりたいことなんですから。」

 「……ごめん。ごめん。」 

 

 これからもっと彼を 彼女を 知っていきたい。

 

 頬を伝う涙は彼の涙なのか、自分の涙なのかわからない。

それでも君を思う気持ちは変わらない、何一つ変わることはない。

 

 

 「これからも私はあなたを愛しています。」

 

 

 
















 後日、

 

 「あ!こんばんわー。」

 「え!あれ!?」

 「済みません。彼は後輩の方なんです。」 

 「違うでしょ。同僚の浩ですよー。」

 

 でした。プラス彼から壁ドンを多く受けました。

 壁ドンって愛の印?




 

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