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俺+UFO=崩壊世界   作者: にゃほにゃほタマ爪
第二章 荒野を駆ける日々
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兆候



「クソ!! クソぉ!! やめろ、来っぶ……!」



壁を蹴って銃弾を回避しながら跳躍し、銃を向けていた男に接近するとそのままの勢いで膝を顔面に叩き込む。その一撃は相手の顔面を容易に砕き、血塗れのメイクを施しながら相手を吹き飛ばす。


今居る場所は十二階、最上階であっただけに歩哨の数はそれなりに居た。

だが、俺とラビィの脅威になる程の強敵は存在せず、遂に制圧を終える。



「今のが最後の歩哨です。後は奥の部屋に生命反応が一つだけ……恐らくマックスです」


「……不気味だな。逃げも隠れもしない気か? やっぱ、子供達を人質にしてる余裕かな?」


「恐らく。ですが、この街に子供達が居る可能性は高いでしょう。私が周囲を散策すれば、センサーで補足できる可能性があります」


「俺もそれが可能だとは思ってる。が、万が一の可能性があるからな……。いいか、奴は可能であれば生け捕りにする。何か重大な危険でも起きない限り、奴を殺さない。が、不審な動きを見せたら即座に殺そう」


「了解しました、沿矢様」



必要な命令を下し、俺とラビィは通路を行く。

奥の扉は両開きの豪華な装飾が施された扉で、其処に手を添えると鍵すら掛かっていなかった。


扉の先からの銃撃を警戒し、俺はラビィに合図すると、蹴りでその扉を吹き飛ばして一気に中に飛び込んだ。



「全く……鍵は掛けてなかっただろう? お気に入りの扉がおじゃんだ」



マックスが居た。

奴は壁一面が窓となっている場所の近くにある椅子に腰を下ろし、武器も持たずに俺とラビィに声を掛けてくる。


一応周囲に目線を配って警戒し、最後にラビィに視線を向けると頷きを返してきた。

つまり、この部屋に危険は無いと言う事だ。

俺はハンドガンをホルスターから抜き、それをマックスに向けながら警告する。



「テメェの負けだ。子供達を解放してさっさと俺達にハッピーエンドを迎えさせろ」


「はっ……負け? 俺が負けた? 何をどうしてそう言える?」



心底不思議と言わんばかりにマックスは目をパチパチと瞬かせ、次に椅子から腰を浮かせると身振り手振りを交えて声を上げる。



「この三ヶ月間、俺はまさしく王だった!! 好きに飲み食いし、好きに犯し、好きに殺し、好きに生きた!! こんな生き方、今の崩壊した時代にできる奴が何人居ると思う!? 分かるか? 俺は夢を叶えたんだ!! あぁ、実に満足さ! 此処で殺されたって、後悔はないねぇ!!」


「そうですかい、だったら直に殺してやるから子供達の居場所を吐け」



俺は奴に近付き、銃口を額に押し当てた。

マックスはそれでも笑みを消す事はせず、ふざけた態度を崩さない。



「後悔はない、後悔はないが――まだ続けたい。分かるか? 王は貪欲なんだよ」


「テメェが貪欲なだけだ。死んで過去の王様達に会って、今の馬鹿な発言をあの世で詫びて来いっての」



そう言って圧を高めるも、マックスは毅然としたままだ。



「殺すか? 殺せるか? 殺せないよなぁ? だってガキ共が居るからなぁ!! 奴等は絶対に抜け出せない場所に閉じ込めた!! 居場所を知った所で俺の知る暗証番号とキーが無ければ奴等は救い出せない!! つまり――交換条件だ。お前は俺を逃がす代わりに、俺はガキ共は解放する。それでいいだろ?」



やはり、そう来るよな。

この展開は前々から予測してはいた。

しかし、実際にそうなるとコイツの余裕のある態度とふざけた口振りに殺意が振り切れそうだ。



「……お前を逃がす前に、子供達を解放してくれるのか?」


「はっは! 冗談! そんな事したらすぐ殺すだろ? まず俺はお前にキーを渡す、そしてお前達はテクニカルと無線機を寄越せ!! その後この街から俺は抜け出し、通信可能な範囲ギリギリになったら、其処で無線機を通じて暗証番号を伝える」



それっぽい提案ではあるが、一つ問題がある。

俺はこれ見よがしに溜め息を零しつつ、奴を睨み付けた。



「話になんねぇよ。テメェみたいな屑が約束を守るとは思えない」


「だが、そうするしかない。俺がガキ共を閉じ込めた場所を見れば、そう思う筈だ。いいぜ、案内してやるよ。そしたら納得する筈だ」



マックスはそう言って先を歩こうとするが、俺は奴の腕を掴んで押し留める。



「お前がもう、この街を好き勝手に歩く事は許さない。口頭で指示しろ、テメェは縛り上げて連行する」


「……別にいいがね。好きにしてストレスを発散すればいい。どうせもうすぐオサラバだ」



マックスは不快そうに眉を潜めたが、直に此方を煽る。

俺はラビィに指示を出し、途中にあった警備室で確保していた手錠を奴に嵌めた。

その際にラビィが奴のポケットからスッと何かを抜き取ると、マックスは慌てて声を出す。



「おい! それを返せ!! それを返さなければガキは解放しねぇぞ!!」


「やけに必死だな? ラビィ、それは何だ?」


「これは空中投影型のホログラムビジョンです。しかも、これは軍で使用されていた戦略会議用のモデルです」


「ホログラムビジョン? それってあれか、フィブリルさんが荷台に積んでた奴?」


「あれはシアター用です。これはもっと鮮明ですよ」



初めて彼女と会った際、機嫌が良かったので色々と商品を見せてくれた。

その中でも印象に残ったのは空中に浮かんだホログラムビジョンである。


確かに俺も一つ欲しいなとは思ってたが、マックスみたいな男がこれに拘る理由が分からない。



「それ、何か再生できるのか?」


「お待ちを……これは! なるほど、そういう事ですか。沿矢様、見て下さい」



言うと、ラビィは部屋の電気の灯りを消し、スイッチを押して床にソレを置いた。

真っ黒な部屋にホログラムが投影され、俺はそれを見て首を傾げる。


一見すると横に倒れた長方形の箱、しかしそれには様々な砲台が備えられており、其処から時折砲弾が放たれる。


砲弾が放たれる度に鮮明な光が部屋を照らし、その砲台から放たれる砲弾の威力と破壊力が相当である事が伺えた。


いや、待てよ……これは。



「ベース……ウォーカー?」


「はい、キャリアー型です。これはその偵察画像ですね」


「もしかして……この空中に投影された画像って、拡大できる?」


「はい。十分なスペースがあれば、寸分違わないサイズまで投影可能です。夜であれば、本物との区別も付かないでしょう」


「……つまりテメェはこれを利用してテラノ住民の気を引いた訳だな?」


「…………」



マックスは沈黙したままだが、そんな態度が正解を物語っている様な物だ。

これでテトさんの話や田辺さんの話に抱いていた不信感の正体が掴めた。

専用の機材が無ければ、投影型のディスプレイは音を出す事ができない。

だから誰もがベース・ウォーカーの砲撃音を確認できなかったのだ。


つまりブクスで目撃されたベース・ウォーカーも、テラノで確認されたベース・ウォーカーもどちらも偽者だ。


ただ、不自然なのはブクスでベース・ウォーカーが目撃されたのが一ヶ月前。

それに対してテラノは三ヶ月前にベース・ウォーカーのホログラムに騙されて街を襲撃されてしまった。


それは何故だろう? ブクスとテラノの距離は相当数離れている。

テラノの近くでベース・ウォーカーの画像を投影しても、それが目撃できる距離ではない。


何故、態々とコイツはブクスの近くでベース・ウォーカーの画像を投影した……?


一つ言える事は、ヤウラはまだベース・ウォーカーの脅威を感知できてなかった。

だから俺達は組合所から調査の依頼を受けたのだから、それは間違いない。


しかし、南の都市『バハラ』ではベース・ウォーカー目撃例が報告されたのか、ブクスやロード・キャッスルに行商人が訪れていない。


それどころかバハラのハンター達は狩りに出るのも控えていたのだろう。

だからロード・キャッスルでは襲撃が相次ぎ、俺達がそれより南下した所為で護衛途中での襲撃が多かったのだ。


しかし、此処で一つ疑問が生じる。

それはもしマックスがテラノを襲撃する為だけに、ホログラムの画像を夜に一度利用しただけであれば、情報の漏洩は起きていない可能性が高いという事だ。


何故なら、荒野を彷徨う者と言ったら無法者かハンターや行商人だけ。

だが、夜間に荒野を移動する奴等は滅多に居ないと聞く。

それは銃撃戦が主となる荒野では、夜の暗さが機械相手だと人間側が致命的に不利になるからだ。


だから目撃者も居なかった可能性が高い。

だが、バハラがベース・ウォーカーを警戒していると言う事は、一連の状況証拠で予想できる。


つまりは――



「お前、この画像を他の場所にも投影したな? 何故だ? 荒野を彷徨うハンターや行商人が少なくなれば、俺達にした様に獲物を確保できないだろ?」


「知るか、テメェで考えろ」



何故コイツは態々と画像を他所で投影した?

三ヶ月前までならまだ分かる。


何故なら、テラノを襲撃したマックスはその時には二十人程度しか率いてなかったらしい。

だからその直後にハンターや行商人が訪れてしまえば、自分達がやられてしまう可能性があった。


それを避ける為に都市部や集落の近くで画像を投影し、彼等の警戒度を高めさせて通行を塞き止めたと言う流れなら話は分かる。


いや、確実にマックスは画像を投影してテラノ一帯やバハラの警戒を高め、そうしたに違いない。


だが、ブクスの近くで画像が投影されたのは僅か一ヶ月前だ。

ヤウラを警戒させる為? 否、だとしたらもう少し早くする必要がある。

三ヶ月たった今で二百人の無法者が居たのだから、一月前程度では既に余裕で百は越えてるだろう。


それだけの戦力があれば、今更ヤウラから訪れるハンターや行商人を警戒する必要性が薄い。

それ所か今回の俺達みたいに格好の獲物になった筈なのに、何故態々とそんな事をした?


危険な夜の荒野を横断し、略奪する訳でもなく、マックスがブクスの近くで画像を投影した理由は何だ?


恐らく……ブクスで画像を投影したのは警戒させる為ではないだろう。

そう、もっと別の何かを狙って画像を投影したとすれば……?


そこまで思考を進めた所で、俺の脳裏に稲妻が走るが如くして全てが繋がった。



「テメェ……まさか」



瞬間、俺は思わずマックスの胸倉を掴み上げていた。

奴はそれでも憮然とした表情を崩さなかったが、構わず続ける。



「この屑……! お前は、近い内に此処の住民を皆殺しにして他所へ行く気だったな!?」



その問いを受け、初めて奴の表情が一瞬崩れた。

それで俺は自身の考えが正しかった事を理解し、思わず怒りで腕を振り翳しかける。



「沿矢様、それは一体どういう事ですか?」



しかし、それを振り下ろす直前でラビィの問いが投げ掛けられ、俺は何とか腕を下げる事ができた。



「……ベース・ウォーカーだ。今の状況下で一つの集落が突然消えたとしても、周辺の都市や集落はその原因がベース・ウォーカーの仕業だと考える。こいつは態々とブクスや他所でベース・ウォーカーの画像を投影し、そう考える様に仕向けたんだよ!! 自分達みたいな無法者が疑われない為にな!! なぁ、そうだよな!?」



しかし、マックスはニヤニヤと笑みを浮かばせながらそれを否定する。



「へっ……凄い考えだな? お前の方がよっぽど悪党だぜ。俺みたいな小物には大それた考えだ。ブクスなんざ近寄った事もねぇよ。お前の言う事が本当なら、他にもっと近い集落があるだろ。どうして俺達がブクスまで遠出しなきゃなんねぇんだ?」



マックスはもっともらしい口上を述べるが、そんなの既に何の意味も成さない。



「よくも抜け抜けと……!! あぁ、お前が言う様にブクスよりもロード・キャッスルの方がテラノからは近い。けれど、あそこは長距離砲撃を主とした迎撃体制を整えた場所だった! だからあそこはスルーしたんだろう!? 万が一にも攻撃されたら危ないもんなぁ?!」


「…………」



奴は俺の問いに沈黙を貫き通すが、それが答えを言ってる様な物だ。

脳が沸騰するかの様な怒りと共に、胸に宿る殺意が高まっていくのが分かる。



「お前は……本当に屑だッ……!」



子供達の事がなければ、俺は間違いなくコイツを殺していた。

このままでは本当に殺してしまいそうで、俺は堪らず奴を床に放り投げて自身を抑える。



「ってぇな! もっと丁寧に扱えよ!!」


『……! 声がしたぞ! 木津! お前か!?』



直後、部屋の外から誰かがやってくるのが分かった。

慌てて飛び込んできたのは、バスクと彼に付き従うクルイストの面々だ。

彼は部屋の様子を見るとホッと一息を零し、銃を下ろしながら近付いてくる。



「木津、よくやった。マックスを良く生かして捕らえたな」


「生かしたけど、今にも殺しかねなかったですよ。コイツ、予想以上に屑で……」


「何だと? どういう事だ?」



怪訝に眉を顰めたバスクに対し、俺はホログラムの映像を見せながらさっきの話を繰り返す。

するとバスクとクルイストの面々も露骨に怒りを表し、悪態を吐く。



「確かに、予想以上の悪党だな……。ビッグネーム入りしてもおかしくないぞ、こりゃあ」


「そうなる前に捕らえる事ができてよかった。賞金が掛かってなければ遠慮なく始末できる、コイツにはそれ相応の末路が相応しい」


「おいおいおい! ふざけんな! 俺は捕まる気も死ぬ気もねぇぞ!! ガキがどうなってもいいってのか!?」



マックスがそう吼えると、バスクが奴の額に銃口を向ける。

そのまま奴を押す様にして仰向けにし、彼はその胴体を踏みつけた。



「貴様……無罪放免で済むと思ってるのか? 例え逃げたとしても、何処へ逃げるつもりだ? この様な悪行は、直に他都市へと伝わってしまうぞ。そうなれば貴様が安眠できる日はもう訪れん。そう考えれば、今からでも遅くない。子供達を大人しく解放し、少しでも罪を軽減した方が身の為だぞ?」


「……嫌だね。捕まるくらいなら死を選ぶ。俺は自由を愛してるんだ。牢獄なんざ真っ平だ」


「強情だな……後悔するぞ」



呆れた様に眉を潜め、バスクは後ろに下がる。

俺はとりあえずマックスの要求を彼に伝え、どうするかの意見を求めた。

だが当然として、それに良い反応は返ってこない。



「馬鹿な、飲める訳がない! それにコイツを逃がせば、また同じ事を繰り返しかねないぞ!?」


「無論、俺もソレを懸念してます。ですが、今はとりあえず奴に従って話を進めましょう。とりあえず子供達の監禁場所まで連れて行くとの事です。どうやら、其処のセキュリティに余程の自信があるみたいで……」


「……仕方ないな。おい、ソイツを一階まで運べ!! それと……手荒く扱って構わんぞ」


「了解!」



バスクの最後の命令を聞き、クルイストの面々はニヤリと笑みを浮かべ、マックスを小突いて担ぎ上げた。奴の抗議の言葉も無視し、彼等は先に一階へと向かう。



「とりあえず……これで一安心と言った所か。街の住民が反旗を翻した以上、街の制圧も殆どが済んでいる筈だ」


「そう、っすね……。はぁ……疲れた」



俺は一息を零し、堪らず床に腰を下ろした。

ラビィがその傍らに膝を付き、懐から布を取り出して俺の返り血を拭おうと手を伸ばす。

暫くそれを犬の如く受け入れながら、瞼を細めて気持ちよさに目を細める。


バスクは何故か部屋の中に一人留まっており、暫く無言でその様子を眺めてきていた。


まさか、彼もラビィに拭かれたいのだろうか?


俺が思わぬ懸念を抱き始めていると、彼は突然腰を九十度に曲げて言う。



「木津……その、すまなかった。君が我々のMBTを破壊したとはいえ、俺の君に対する態度は不適切だったと思う」


「え、いや! そんな……止めて下さい。どんな理由があろうと、クルイストの方々に迷惑を掛けたのは事実です」


「それでも、だ。君は……歳若いのに本当によくやってる。だと言うに、俺が大人げ無かったんだ」



突然の謝罪に俺は困惑してしまう。

組合所で受けた罵倒にしたって当然の権利だし、それを非難する気は俺にはない。



「……謝罪は受け取ります。ですから、もう頭を上げてください。これ程のピンチを乗り越えたんだ、俺達はもう戦友ですよ」


「そうか……そうだな。俺達は戦友だ」


「さぁ、一階に下りましょう。最後の懸念を片付けないと」


「あぁ、行こう!」



バスクはそう賛同すると、右手を差し伸べてくる。

その気遣いは有難く、俺は素直に手を取って立ち上がった。



「……? おい、これは何だ? 黒い焦げ……か?」


「焦げ? あぁ、いやこれは……ッ!?」



バスクの指摘を受けて右腕の前腕に視線を向け、俺は絶句した。

今まで細い棒状だった異物が、まるで皮膚に染み渡る様に"広がっている"。


ステルス型を倒した直後も、確かに変化はあった。

しかし、それは細い棒が少し太めのそれに変化していただけ。

けれど今度はそれがまるで"溶け始めた"かの様に変化を見せている。


震える左手で触れると、その皮膚の下は確かに硬い。

右腕に被った血で見間違えた訳でもない様だ。


内心の動揺を抑えつつ、俺は何でもない様に振舞う。



「これ……は大丈夫です。前々からあった物で……日焼けみたいなもんっす」


「ふっ、ローブに穴が開いてるとできるよな、そういう日焼け。俺も似た経験がある」


「ははは……牛みたいになりますよね」



どうやら、上手く誤魔化せたらしい。

スカベンジャーやハンターにはよくあるミスの一つだったみたく、バスクは特に気にしなかったみたいだ。



「それじゃ、俺は先に行く。少し休んで来たらいい、お前が一番頑張ったからな」


「あ、いえ……。俺も直に向かいますよ。また後で!」



バスクはヒラヒラと片手を振りながら去っていく。

俺はそれを見届けると、静かに左手で右の前腕を押さえた。



「……ぜってー良くない兆候だろ、これ」



募る不安感は酷く、俺は思わず溜め息を零した。




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