表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

願い

とてもじゃないけれど、学校に行きたいとは思えなかった。

学校にいるときは孤独だった。

それで良かったのに。

誰かが、僕を目立たせた。

陰キャで、目立たず本を読んでいた、友達がひとりもいない僕を。

そのときは、係の仕事をしていて、後ろに置いている資料集を取りに行く時間がなかった。

他にも、取ってない人は2人いたのに、僕だけが、その人から注意された。

先生もそれを、止めることはしなかった。

「あのひとの発言で悩んでいます」

そう言ったら、先生は、

「あの子はあなたのためを思って言っているのよ」

と返された。

両親にそのことを言って学校に行きたくないと言えば、

「とりあえず行きなさい」

と言われ、取り合ってすらくれなかった。

何をしても、先生と両親の態度は変わらなかった。

例え自殺未遂をしても。

僕はもう、どうしたらいいのかわからなくなった。

生きて、って言うくらいなら、あなたが僕の生存に立ちはだかるあの壁を壊してよ。

何度そう思ったかわからない。

死にたくて死にたくてたまらなかった。

そして、徐々に作り笑いが増えていって、

ついには本心で笑うこともなくなった。

死んでしまいたい。

その願いは、当時も、それから2年が経った今も、ずっと変わらないまま。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ