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「さみしいね」など

踏む

作者: 維酉

足をあげる

虚空を踏む

落ちるも落ちないもない場所で

永遠にあなたのことがすき

時間はわたしの足かせになる

生も死もないまち

わたしたちはだれも生きていないまちで

(そしてだれひとり死なないまちで)

ビルの谷間に

アスファルトのすきまに

虚空に、落ちるも落ちないもなく、ただ、

虚空にいる。共時的に、

あなたを思っていたいのに、

いのちがけで恋をしていたいのに、

すべて思っていないのとおなじ、

恋をしないのとおなじです。恋は、

はじまるときにすでにおわりを運命づけられているの

(かなしいもかなしくないもない)

足をあげる

(あげるもあげないもない)

虚空を踏む

(踏むも踏まないもない)

わたしはなにを信じたらいいの

(信じるも信じないもないのに!)


おもえばいつも風に吹かれるあなたの横顔ばかり見つめていた。

ビルの谷間に

アスファルトのすきまに

虚空に、落ちるも落ちないもなく、ただ、

永遠にあなたがすき。

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― 新着の感想 ―
好きです!!!散文詩みたいで素敵です!!!まるでアスファルトの切れ目から恋が少し顔を覗かせているみたいです!!!
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