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しっちゃかめっちゃか怪談物語  作者: 七海トモマル
20/21

怪談:猛毒マネーロンダリング

マネーロンダリング。

不正に得た汚い金を、出どころ不明の金にして、

きれいな金にすること。

まぁ、犯罪がらみではある。

金融機関の架空口座に送金させたり、

聞くところによると、寄付という手段もあるという。

資金洗浄。

ほとぼり冷めたら懐に戻す。

世の中悪いこと考えるやつは後を絶たない。


俺は、そんな悪い奴らの一員。

小さな組織に属している。

まぁ、俺も悪い奴だと思ってほしい。

頭が切れるわけでもないし、

腕っぷしが強いわけでもない。

流されてこの組織にいる。

この組織、最近、幸せになれる粉を売り始めた。

いわゆる薬物的なアレ。

違法のリストに載っていないから、

言葉では脱法あたりになるのかな。

取り締まられる前に売りさばいてやろうと、

そしてその金を洗浄しようと。

この組織のちょっとえらい奴らで計画したらしい。


とりあえずの名前として、ハッピーパウダーという粉は、

手軽さから若者に売れた。

粉は広まり、組織は潤って、

下っ端の俺もてんてこ舞い。

そして、組織に戻ってくると、

えらい奴らで何か話し合ってた。

金融機関を通すのもあるが、

ハッピーパウダーというくらいだ。

宗教法人を隠れ蓑にするのはどうか。

俺は難しいことはわからないので、

えらい奴らに任せることにした。


まもなく。

とある宗教団体が、俺たちの隠れ蓑になった。

教祖がいて信者がいて、

山奥に施設があって。

組織に宗教法人のパンフが置かれていて、

えらい奴らは、そこによく行くようになったらしい。

まぁ、隠れ蓑だもんな。


そして。

宗教法人は、摘発された。

信者をハッピーパウダーで洗脳していたとのこと。

そして、マネーロンダリングのことも明るみに出て、

俺たちの施設にも捜査の手が伸びた。

俺は下っ端なので、

知らぬ存ぜぬ命令されただけを繰り返した。

それなりのお勤めはあったけれど、

えらい奴らよりは、マシだと俺は思った。


えらい奴らは、

どっぷりカルト宗教とハッピーパウダーにやられていた。

廃人に近いらしい。

おかげで金の行方はあいまいになった節があるけれど、

宗教法人は、それを狙ってたんじゃないかと、俺は思う。


甘い蜜をすすろうとして、

それが毒入りじゃ、シャレにならないよな。

神様は何でも知ってたのかもな。

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