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6.登録と職業適性

  白い建物、冒険者ギルドに入った僕は取り敢えず受付に行くことにした。依頼達成報告の窓口と登録関係の窓口がある。通りほどの量ではないがここも多くの人が集まる。幸い大抵の人がギルドに併設された酒場で呑んでいるか、依頼達成報告の為、登録関係の窓口は誰も並んでいない。


  可愛らしい元気そうな受付嬢が、これまた見た目通りの元気な声で、


  「ようこそ冒険者ギルド第9支部へ!新規登録で宜しいですか?」

  「ああ、新規登録で頼む」

  「では登録料として5000ジルいただきますが宜しいですか?」


  両親には10万ジルの路銀を貰っていたのでこれで払う。


  「ではこちらに必要事項を記入してください。字が書けない場合は代筆も可能です。」

  「いや、大丈夫だ。自分で書こう」


  文字の読み書きは父さんに習った。父さんは本当に多くの言語を知っていて、全て習う時は頭がパンクするかと思ったっけな。もう思い出したくもない……


  「では書き終わったらお申し付け下さい!」


  登録書に名前と年齢、パーティー希望の有無などをしっかりと記入し、もう一度見直してから受付嬢に返す。


  「えーと、レイヴィルさん15歳……ソロを希望、と。初心者は、パーティーに入った方が安全なんですけどね」


  そう言いながら受付嬢は手元の紙に書き写していく。そうして待つこと数分後。


  「では、職業適性を調べたいと思います。職業適性によって依頼の難易度が変わってしまいますので。赤の戦士と青の魔導師、どちらの比率が高いかで判断します!」


  受付のカウンターに透き通った水色の水晶を置きながら受付嬢が言う。


  「よろしければ触れながら魔力を流して下さい」


  人間は本来全ての人が魔族やエルフには及ばないまでも魔力を操れる。当然僕も操ることができるのでそれに従う。


  水晶に手を触れると中で黒い可視化した気体のようなものが渦巻き始めた。魔力を流していくと紅いような蒼いような色になる。これらが混ざりあおうとするが混ざらず、静かに猛々しく、神聖であって魔的に、相反する要素が1つの幻想的な物質を形作っている。


  そして出来上がった物質は赤にも青にも似つかない、あらゆる要素が同棲したような不思議な白金色になった。



 

 

 

 

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