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10.異常な能力値?

遅れた分です。

  僕は廊下を歩いていた。それはもちろん手続きを終わらせるために受付へ行くからだ。


  歩きながら考える。イールは、どんな顔をしているだろう?


  僕はイールが紅茶に入れたタバスコを、魔法でイールの口の中にいれてやったのだ。


  簡単に説明すると、"鑑定眼"で紅茶に溶けたタバスコを確認。

 水魔法"さざ波"で篩のようにタバスコだけを集める。

  風魔法"空握"という本来敵の動きを封じるための魔法を、タバスコを圧縮するためにつかう。発動する際に魔法の性質上、空気の膜ができるので再び水に溶けることもない。上下左右、全ての方向から力を加えたので朱色の球体になった。

  仕上げに"気配探知""魔力探知"でイールを探して、空間魔法"座標指定""転送"の連携でタバスコをイールの口の中へ。


  受付に着く。イールは涙目でむせていた。僕は少し愉快になって、タバスコを口の中に送ったことを明かした。

  でも空間魔法は信じて貰えず、手品だと思われた。ついでに奇術師でもやれば?と勧められたが丁重にお断りした。奇術師なんてやっても全部、『魔法』で説明されたら需要が全くないからね。


  と、考えているとイールが

「ずみまぜんでしだ……。水をどってきで貰えまずか……?」

 

 流石に可哀想なので、謝罪に免じて水を取ってきてあげる。

  ギルドに併設された酒場で水を貰おうとしていると

「いいなぁ〜、イールちゃんと仲良くして……」

 と、何処かから聞こえてきた。


  何を言っているんだ?あれのどこが『仲良く』なんだ?

  疑問に思いながらも水を貰ってイールに渡す。


  落ち着いたところで僕の色がダイヤモンドだったことを伝えると、ギルドカードという魔法による特殊な加工が施されたカードが渡された。

  カードには、


  ・レイヴィル 15歳 (男)

  ・冒険者ランク F

  ・職業適性 ダイヤモンド

 と書かれている。


「ギルドカードは血液を染み込ませると、それを解析して能力値が浮かび上がります。特殊な加工のため再発行の際には3000ジル必要になるので紛失などないようにお願いします!」


  なるほど。血を垂らしたらいいのか。では試してみよう。僕は親指を噛み切ってカードに血を垂らす。

  すると文字が浮かび上がってきた。


  ・生命力 14786/14786

  ・魔力 50891/50891

  ・腕力 2684

  ・持久力 61384

  ・敏捷力 185374


  いつの間にか僕の周りにはたくさんの先輩冒険者が集まっていた。

  「お、おい!何だこの数字!?」

  「えーっと、生命力がいちまんよんせんななひゃくはちじゅうろくで、魔力がごまんはっぴゃくきゅうじゅういちで、腕力がにせんろっ……」

  「そーゆー事を聞いてんじゃねぇよ!!」

  「どんな生活したらこんな数字になるんだ?」

  「そもそも、あの子はそんな風には見えないよォ?」


  見た目がごつい多分戦士の人と、学者風の容貌の多分魔導師の人が漫才を繰り広げたり、いかにもリーダーって感じの青年が呟いたり、その人のパーティーメンバーと思しきおっとりした少女が素直な感想を述べたり。

  いやまぁ、僕には基準とかわかんないけど、この数字が異常なのは何となくわかるよ……。


  「あの〜、これって……?」

  「う〜ん。多分バグっただけだと思いますよ。ごく稀にこういう事があると聞いたことがありますので。時間を置いて試して見てください。」


  「なんだ、バグかぁー」

  「魔法のバグ。興味深いですね。」

  「流石に有り得ねえか」

  「あの数字はもう人間やめてる」

  みんな口々に言っているが僕は少し落胆。自分の今の強さを知るのはもう少し先になりそう。


  「イールぅ、能力値の平均って分かる?」


  聞くとイールは、ゴソゴソと受付の抽斗から1枚の紙を引っ張り出した。

  見ると、

 ・一般人(Fランク冒険者含む)

  生命力 100〜200

  魔力 400〜600

  腕力 50〜60

  持久力 40〜45

  敏捷力 30〜40

 ・Eランク〜Cランク冒険者…

 ・Bランク〜Aランク冒険者…

 ・Sランク冒険者

  生命力 500〜700

  魔力 1500〜2000

  腕力 1000〜1200

  持久力 700〜800

  敏捷力 900〜1000

 ※勇者は、データが少なく【ギフト】によって能力も変わるので例外となる。

 と、書いてある。


  なるほど。確かにさっきの能力値は異常だね。


  「ありがと、イール」


  しっかりお礼も忘れない。


  そー言えばと思い出す。

  「来る途中に狩った魔物って売れる?」



 


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