リューナ=リンドヴルム
リューナのフルネームって今まで出してないはず…ですよね?出てたら教えてください…
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リューナ=リンドヴルム 321歳
体力 S 魔力 +A 攻撃力 +A 忍耐力 +A
精神力 -A 俊敏 -S 総合戦闘力 +S
称号 元竜界王 竜神の民 戦闘の天才 母性 コミュ障
元竜界王:竜界王だった者に与えられる称号。カリスマ性が大きく上がる。
龍神の民:竜人の中でも竜神の血を引く者に与えられる称号。銀色の髪をしているのが特徴。竜に変身したときの強さは計り知れない。
戦闘の天才:戦闘において達人の域を越えた者に与えられる称号。戦闘中の危険感知がより機敏になる。
母性:誰かに対して、母性愛を感じた者に与えられる称号。母性愛ゆえに、その対象との会話中多幸感を覚える。魅力+?
コミュ障:なんらかの理由で、コミュニケーション能力が欠落している者に与えられる称号。トラウマが関与していたりする。
求めた情報。
戦闘においての弱点は、無いに等しい。
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おいおいおい…嘘だろ?こんなの、アリかよ。
「どうしたんじゃ?顔が青ざめておるぞ?」
「リューナ…化け物かよ」
「酷いのじゃ!?」
総合戦闘力…+S。初めて見た。今まで見た能力値で最高のイルでさえも+Aだった。それに、イルの能力値にSはなかったはずだ。
称号においてもその強さは圧巻だ。龍神の民だと?中二病臭い称号しやがって…。あの髪色はそれが理由だったのかよ。
「そして、なによりも…『戦闘においての弱点は無し』だと?」
「どうしたというんじゃ?先程からブツブツと」
「……降参だ。勝てる気がしない」
「なぬ?意外じゃな。まだ食い下がると思ったのじゃが」
「うるせえ」
そりゃあ俺も負けず嫌いだからな。俺だって勝てるなら勝ちたい。だが、今の今まで勝てるビジョンが全く浮かばなかった。どうやったって攻撃は当たらない。
「調子に乗ってたかもしれないな」
「ぬ…?」
「リューナ、強いんだな。ちょっと見直した。また俺に戦い方を教えてくれないか?」
「ふぉっ!?……教える教える!教えるのじゃ!!」
「うぉわっ」
急に叫び出すリューナ。興奮しているのか?
「なんじゃ!?なんなんじゃこの感じ……っ!?」
「ど、どうしたんだ!?大丈夫か!?」
「す、すまん……シュン!」
「なんだよ?何があった?」
わなわなと震えるリューナ。今ので怪我でもしたか?いやでも俺は一回も攻撃できてないし……いったいどうしたことか?
「抱き締めても良いかの!?」
「は?」
「力の限り抱き締めたいのじゃ!!何でか知らぬがシュン!お主を見てるとこう……守りたくなるのじゃ!!」
「うぉばっ!?」
「よしよしよし!わしがなんでも教えてやるからの!!」
「むぐむぐむぐぅっ!?」
なんだなんだ!?ていうか痛い痛い!攻撃力Sで抱かれたら痛いって!?メキメキ言ってる!メキメキ言ってるからっ!?あっいま変な音なったぞ!?首辺りから変な音したよ!!
「わかっ……むぐっ、たふけ……てっ……」
「あっ。すまんのじゃ」
「ぶはぁっ……何してくれるんだこのアホ!危ないだろ!?死ぬかと思ったわ!」
「す、すまん……つい」
「あー……あぶねえ。死んだばあちゃんがこっちに手を振ってるのが見えた」
これはあれか。さっきの母性とか言うやつが発動したのか。それにしてもやりすぎだろう……?コミュ障との併発で堪えられなくなったのか?
「し、シュン!大丈夫か?」
「ユウト……近付くな!」
「な、なにっ!?」
「それ以上近づくなよ?……俺は今、負けて悔しいから近付かれたらぶん殴る」
「理不尽じゃないか!?」
「うるさい。負けたのは普通に悔しいんだよ」
「むふっ、戦い方ならいくらでも教えてやるからの」
「わかったから離せ!」
後ろから抱き締められたので、全力で振り払う。はぁ、なんでこうなった?
「前竜界王様っ!!」
「ぬ?」
と、特訓場の入り口から声が響く。そちらの方を向くと、特訓場には似つかない可愛らしいドレスを着たお姫様が立っていた。
「マナか」
「お久しぶりです、シュンさん。それよりもリューナ=リンドヴルム様ですよね?なぜここに?手紙を下されば馬車を出しましたのに……」
「まあ、色々あっての。それに馬車なぞ遅すぎて話にならんわ」
近付いてくるマナに周りが退けていき道が開く。こちらまで来ると律儀に俺に挨拶をしたあと、リューナに頭を下げる。
「あれ、リューナ。大丈夫なのか?」
「今は政治モードじゃ」
「えっ、そんなモードあんの?」
「普段はラフモードしゃ」
「便利だなそれ」
リューナにはスイッチがあるらしい。確かに今のリューナには何となくプレッシャーのようなものを感じる。まるでどこかの王みたいだな……
「しゅ、シュンさん!?リューナ=リンドヴルムさんは前竜界王ですよ!?そんな呼び捨てはっ」
「構わん。わしがそう呼ばせておるんじゃ。むしろフルネームで呼ばれる方が固くて嫌じゃ」
「リューナ=リンドヴルム……確かに長いしな。リューナでちょうど良い」
「シュンさん!」
「だから良いと言うとろうに…それよりもマナ姫。バレたからには挨拶に行かねばなるまい。国王はどこじゃ?」
「は……は、はい!こちらです!」
「うむ。ではの、シュン。楽しかったぞ」
「おう」
リューナは少し気だるげにマナに着いていく。しかしあれだな。偉く低姿勢なんだなマナは。もしかしてこの世界じゃ竜界王はこの国の王よりも格上の存在なんだろうか?あのリューナが?ないない。
「ねぇシュンくん!あの人、リューナさんだよね!?竜界王ってなんなのかな!?」
「結城さんか。あぁ、あいつはリューナだよ」
「前にシュンくんがニアさんと戦っていた時に観戦に来てたよね!?竜界王だったんだぁ……私無礼働いちゃったかな!?」
「さぁ」
「さぁって……」
いや、俺その時に戦ってたからいないし……というかリューナが竜界王だろうとなんだろうと、結局リューナはリューナなんだから変わらないだろう?
「むしろ、あいつは気軽に話せるくらいがちょうど良いんだよ」
「す、すごいねシュンくん……」
「何が?」
「何がって、リューナさんのあのプレッシャー、誰も動けなかったもん」
「確かにプレッシャーは感じたが、そんなにか?」
「すごかったよ!マナ姫様も狼狽えてたけどよく動けたよね……流石は王族って感じだよ」
ふぅん。まあ、周りがどう感じたかは知らないんだけとさ。そんな風に距離を取られるのが、一番嫌なんじゃないかなぁ。
「シュン、このあとどうなるんだ?もうみんな打ち合いどころじゃないと思うんだが」
「ん?解散でよくね?」
「兵士さんたちもこんなこと初めてらしいし……シュンはどうやってリューナさんと知り合ったんだ?まるで家族のように話してたじゃないか」
「あー……まー……色々とな」
それに触れるとワープホールのこととかが関係してくるし、イルやリューナの素性にも関わるから簡単に言うことは出来ないな。二人きりなったら軽く教えてやるよ。
その後、案の定特訓は終わり解散となった。それぞれが自室待機ということになり自由時間となった。素晴らしい。これからも毎日リューナを連れてこよう。そうすれば特訓なんてまともにやる必要もなくなる。
「ご主人様、リューナ様が遊びに来ていたのですね」
「あぁ、イルも挨拶したのか?」
「はい。リューナ様がこの国に入ってきたのが確認できたので、その時に」
「俺に教えてくれてもよかったんだぞ?」
「リューナ様が秘密じゃぞと仰ったので」
「あのトカゲめ」
とりあえず、リューナの素性は今後聞いていこう。龍神の民とやらも気になるしな。
「失礼します!宮坂シュン殿!」
「あ?毎朝起こしに来る兵士じゃないか。今はまだ夕方だぞ」
「国王様が呼んでいます!」
「…………リューナめ」
多分だけど、絶対あいつのせいじゃねえか。くそっ、これから仮眠を取ろうと思っていたのに……なんか面倒ごとに巻き込まれたりしたらキレるからな?
なんと!なんとなんと!
この作品の総合ポイントが……
『1000pt』を突破致しましたー!!!ふぅー!ドンドン!パフパフ!ソイヤッソイヤッ!イエーイイエーイ!!やーいやーい!お前のかーちゃんでーべそー!
はい。ありがとうございます。皆様のお陰で1000ptを越えることが出来ました。誠に嬉しい限りでございますよ!評価もブクマも多く頂いております!
なんだかんだ、楽しいものですよ。小説と言います物は。
自分の理想を描いて、読者様に共感してもらって読んでもらえる。これほど楽しいことがありましょうか?あるかもしれません。言い過ぎでした。
しかし!楽しいことに変わりはありません!これからもバンバン投稿していきますよ!
評価、感想、ブクマ、楽しみに待っております!!していただければ私のやる気に直結いたします!皆様のご支援待ってますよー!!
なっがいあとがきで恐縮です。




