表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第五章 治安維持
91/137

83 索敵


翌日、第二中隊偵察隊の約百名は、予想される出現範囲の探査を行っている。






「帰りたい」


「いきなり何言ってんだエリア!真面目にやれ!」


唐突なエリアをガランが叱る。


「良いなぁアイラ、変わってくれんかな」


それを完全無視し、エリアは独り言を続ける。


「無視済んじゃねえぞボケ、お前じゃエレナを抑えられんだろ?」


「いやぁ、僕があんな綺麗な人を束縛なんて…出来るわけ無いじゃないですか」


「なんだその棒読み、つまり野に放つって事か!」


「正直、あんまり関わりたく無いんであの人」


「ぶっちゃけ過ぎだ!先輩だぞ!あんな……ド変態でも!」


「ガラン、お前も落ち着け。隠さなくちゃいかん本音がダダ漏れだ、静かにしろ」


エリア、ガラン、ヴォルゲンの三人は固まって捜索を行っている。


「お前らもっとバラけろ!何固まってんだ!エリアの寝言に構ってンじゃねえぞダボが!」


「隊長、静かにして下さい。敵に見つかったらどうするんですか」


「クソがっ、ガラン置いて来りゃ良かったわ!」


「なら今から戻りますか?代わりに誰かを…」


「それもそれで面倒なんだよなぁ…」





今いち緊張感が見られないグレン中隊の面々だが、その姿を誰かの瞳が捉えていた。


第二中隊でも無く、駐屯地の者でも無い誰かが。


明確な敵意を抱いた誰かが、ジッとグレン等を見つめている…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ