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皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第一章 怨嗟の声
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08 復讐者

村を追われたグレンは、少数の生き残りと共に近隣の城砦に身を寄せた。


そこまでどうやってたどり着いたのかは、覚えていないそうだ。


千人以上いた村人は、帝国軍の火砲攻撃とその後の重装兵の追撃により散り散りとなった。


生き残ったのは、数十人ほどだったと言う。


城砦に着くころには、三十人を下回っていた・・・


誰一人として無傷な者はいなかった。




グレンはここで何者かの手引きにより、軍の幼年学校に入学した。


この間にグレンは、報復心を募らせていった。


帝国軍と、あの先遣部隊への、煮えたぎる溶岩の如き報復心を。


奪われた者はもう戻らない。




だが、このまま引き下がるつもりは毛頭無い




自分も、皆も、復讐を望んでいる




生人が、死者が、あの時あの場にいた全員が、それを望んでいるのだ




誰一人として、生かしてはおくものか




同じように切り殺して 殴り殺して 焼き尽くしてやる




この世に痕跡も残らないくらいに




全てを








それが、今から自分の生きる道となるのだ








あの笑顔は、もう二度と戻らない。


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