表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第五章 治安維持
87/137

79 野盗

「え~、隊長はご覧のザマなので私から状況説明を進行します。」


ヴィクトルは机に両肘をベタ付けにして両手で顔を覆うグレンを指差す。


「隕石落ちろ」


「やかましい、まず件の野盗団ですが、規模は確認されている限り50人から150人程です」


「そんなもんなのか?」


「第四軍なにやってんだよ」


「ええ、ですので敵は余程の手練れ揃いだと思われます。」


「または、兵力を把握されないように数を絞って襲撃をかけているか」


エレナが横から指摘する。


「その通り、先日発生した事件でも100人規模の襲撃隊だったそうです、そしてさらに前日発生した事件でも同じく100人程度でした。」


ヴィクトルは、第一小隊副長のミシュリットから受け取った地図を指差す。


「…場所が結構離れているな?」


「30から40キロ位か…一両日の間に襲撃を仕掛けながら移動出来るか?この距離を」


「それも山間部を」


「山が険しいよな、この辺りは」


ガランとヴォルゲンが指摘する。


「我々はそれらの状況を勘案した結果、敵兵力は推定で最低300」


「500人を超す可能性も有ります。」


ヴィクトルとエレナが指摘を纏める。


「500…?」


「俺ら800だぞ?」


「ディッセンバーさん忘れてるだろ」


死人みたいに朽ち果てていたグレンが甦った。


「2隊出すなら別行動だろ?数に入らんよ」


ヴォルゲンが軽くあしらう。


グレンは再び冷たく氷付き、動かなくなった。




「どうする?恐らく、策も無く無鉄砲に相手に出来る規模じゃ無いぞ?」


「当然です、まずは情報です。」


「やっぱり生で見た景色に勝るものは無いからな…誰が出る?」


ヴォルゲン、ヴィクトルとガランが話しを摘める。


「俺が行く」


その声は作戦室の最も奥から発せられた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ