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皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第五章 治安維持
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67 不安

「いや~楽しみだな~」


第二中隊長グレン・バルザードの隣には、第五中隊長クロード・ヴァルテウスがご機嫌な調子で歩いている。


身長はグレンより一回り高く、体全体は軍人らしく引き締まっている。


長く延した黒髪を適当に纏めているだけのその男は、見た目だけなら色男以外に例えようのない容姿を携えていた。


実際に行くところ行く所で、この男が町の女に声をかけられる場面に何度も遭遇している。


しかし・・・


「楽しみだな~『愛の狩人』新装開店!どんな感じかな~」


この男は、無類の女好きとして第二中隊隊員達に知られており、同時にかなり煙たがられている。


行く街行く街の娼館巡りは朝飯前の事、前線に置いてもたまに娼婦を連れて用を足している事もあった。

グレンは直接見たことはないが、前線の第五中隊長天幕にクロードを探しに行ったグレン中隊の隊員が、今まさに❝真っ最中❞のクロードと鉢合わせしてしまい、何故かグレンがその隊員に怒られた経験もあった。


怖かったので、その隊員には素直に謝ったが・・・


そして今回は、第四軍団の代わりに第四管区憲兵軍より依頼を受けた、正式な任務として他軍団の管内に

赴くのである。


そのような正式な場に置いて、グレンは心底不安を抱えながら、第三軍団の宿営地を出ようとしていたのだった・・・


「何回戦いけるかな~」


「恥を晒す前に、ここで始末するべきか・・・」


対照的な心情の中隊長、グレンにクロード。


大隊長の待つ部屋に向かう二人の若き中隊長。


不安な道中は、幕を開けるのか。

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