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皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第四章 亡霊少女
67/137

63 案外君は

軍の規模に置ける指揮権人数の有無について


分 隊 10人から50人


小 隊 100人から500人


中 隊 1000人から3000人


大 隊 3000人から5000人


戦 隊 一万から二万


師 団 二万から五万


軍 団 十万からニ十万


総 統 地方軍全軍


大総統 皇國軍全軍


※3000人部隊は、中隊長と大隊長が混在します。

※グレン中隊の小隊は全て100人隊です。

練兵場でアクレシアと分かれたグレン達は、教官室へと向かう。


「素晴らしい時間だった・・・」


「鬼より鬼畜だね、隊長」 




気絶したエリアを担ぎ上げ、グレン達はアルフォンス教官の元へ歩く。


「敵を殺すとか、大きな武功を挙げるとか、比べ物にならん爽快感があったわ」


「どれだけエリア嫌いなの」


「最近クロードの方がましに思える」


「そこまで?・・・」





「先生、戻りました」


「すまないねグレン、座学だけでなく稽古の手解きまでやってもらって」


「いえ、成り行きですが、お役に立てたようで何よりです」


「アクレシアも大層君を誉めていたよ、丁寧で分かりやすかったと」


「得意分野ですから」


「いやいや、そう謙遜しないでくれ。いくら得意とは言え、急に物事を振られてそつなくこなせる人間はそういない。素晴らしい才能だ」


誉めちぎるアルフォンスに、グレンは嫌な気配を感じ取った。


「ありがとうございます、アルフォンス先生。私も今回の経験を生かしていきたいと思います。特に部下のエリアは改めて、近接戦闘の不手際を洗い出せました。早速本営に戻り、私共々訓練に励みます」


「そうか、残念だな・・・」


“よ~し凌ぎきった・・・”


腹の中でガッツポーズをかましたグレンだが


「それでは先生」


「・・・グレン」


「・・・はい?」


“クソッ、何だ?”


呼び止められたグレンは、引き攣る顔を必死に整え振り返った。


「グレン、君・・・教官やってみる気はないかな?」


「・・・・・・いえ、せっかくのお誘いですが・・・」


「君結構向いていると思うんだよ」


「私は前線将校としての責務が有りますので・・・」


「そうか・・・残念だな・・・本当に残念だ」


「失礼しました」


「気が変わったらいつでも来なさい」





「逃げ切った・・・」


「先生と何話してたの?」


「俺も先生にならんかってよ」


「なんて答えたの?」


「部隊の面倒有るから無理」


「私は隊長以外の下に付く気はないよ」


「大隊長がいるぞ」


「・・・・・・」


「無視かよ・・・」


エリアを後ろに括り付け、二人は本営まで馬で駆けた。


二日ほど後、三人は隊に合流した。


 



「ヴォルゲンちょっと良いか?」


「隊長か、どうした?」


「ちょっくらエリアを鍛え直しといて」


「何があった?・・・」


「あいつ、この間里帰りの時に、学生兵と立ち会わせたら負けやがった」


「・・・・・・嘘だろ」


「残念ながら本当だ、頼んだぞ」


「分かった・・・」





「エリア、ちょっと良いか?」


「何ですか?ヴォルゲンさん」


「隊長から聞いたんだか・・・」




エリアは再び滅多打ちにされた。



次回から断章に入ります。


序章で書かれたグレンの未来の話です。




         ※皇國軍の役職について・・・階級は別に有ります。


分隊長 未登場


小隊長 ガラン、エレナ、ヴォルゲン、ヴィクトル、エリア、メルヴィン、アイラ (アイリス)


中隊長 グレン、ブラド、ソフィア、クロード (エミリア)


大隊長 ヴィルヘルム


戦隊長 キリク


師団長 ベルフォルト


軍団長 ボルド


総 統 未登場 (グレン)


大総統 未登場



※()は未来の人間  


※多分、現状の名有りは全員書いたはず。


※ヴォルゲンやグレンが会話していた戦闘員は、恐らく分隊長。

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