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皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第三章 山岳城塞奪還戦
44/137

43 皇國の刃

当たれ


ロト7

現状を悟ったボルゾフは、覚悟を固め勝負に出る。


“長引くほど不利になるな・・・”


場の空気が変わるのを、回りを固める兵士達が感じ取った。


「あれは、来るな」


ヴォルゲンが呟く。


グレンもその空気を感じ取り、斧を握り直した。


「隊長も決める気だ」






「凄いな、お前は・・・その若さで、ここまで練り上げた者は未だかつて居なかった・・・

素晴らしいぞ、グレン・バルザード」


「・・・お褒めいただいて光栄ですよ」


「ふっ・・・そんな目付きで、よく言うわ」


ボルゾフが叫ぶ。


「行くぞ!グレン・バルザードォ!」


グレン目掛けて一直線に駆け出した。





ボルゾフは渾身の力を込め、戦斧でグレンに斬りかかった。


先程と同じようにグレンは受け止めた。


違うのは、斬り付けてきた戦斧の柄を右腕で握った事だ。


そのまま力ずくで戦斧を引き剥がす。


「な・・・に・・・?」


あまりの状況に、ボルゾフは理解が追い付いていない。




体格で明らかに劣るグレンが、両腕に全身全霊の力を込めるボルゾフを、片腕で引き剥がす。




異様な光景だ。





「幕引きだな」



言葉と共に、斧が振り下ろされた。



そうして、グレンの刃がボルゾフを右肩から破砕した。




現状を悟ったボルゾフは、覚悟を固め勝負に出る。





“長引くほど不利になるな・・・”





場の空気が変わるのを、回りを固める兵士達が感じ取った。





「あれは、来るな」





ヴォルゲンが呟く。





グレンもその空気を感じ取り、斧を握り直した。





「隊長も決める気だ」

















「凄いな、お前は・・・その若さで、ここまで練り上げた者は未だかつて居なかった・・・





素晴らしいぞ、グレン・バルザード・・・」





「・・・お褒めいただいて光栄ですよ」





「ふっ・・・そんな目付きで、よく言うわ」





ボルゾフが叫ぶ。





「行くぞ!グレン・バルザードォ!」





グレン目掛けて一直線に駆け出した。














ボルゾフは渾身の力を込め、戦斧でグレンに斬りかかった。





それを、先程と同じようにグレンは、右腕の盾で受け止めた。





違うのは、斬り付けてきた戦斧の柄を右腕で握った事だ。





そのまま力ずくで戦斧を引き剥がす。





「な・・・に・・・?」





あまりの状況に、ボルゾフは理解が追い付いていない。











体格で明らかに劣るグレンが、両腕に全身全霊の力を込めるボルゾフを、片腕で。











異様な光景だ。







そのまま握りつけた戦斧を引くと、ボルゾフの大勢がグレンの側に大きく崩された。






最早ボルゾフには身を護る術はない。







「終わりだ」








言葉と共に、グレンの斧が振り下ろされた。








そのままグレンの刃が、ボルゾフを右肩から粉砕したした。







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